第100回全国高等学校ラグビーフットボール大会 千葉県大会/展望/試合結果

高校ラグビー放送予定
 
クボタスピアーズ主将 立川理道 決勝戦のゲスト解説者

立川 理道

所属:クボタスピアーズ(主将)
ポジション:スタンドオフ、センター
経歴:日本代表CAP55 ※2015ラグビーワールドカップ出場

◆高校ラガーへのメッセージ◆
「クボタスピアーズの立川理道です。 ここまでの努力と、共にしてきたチームメイトと過ごせる時間を大事にしてほしいと思います。また、学んできたことを存分に発揮できるよう一日一日悔いのない時間を過ごしてください。」


高校ラグビー千葉県大会トーナメント表
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 第100回全国高等学校ラグビーフットボール大会展望 

千葉県高体連ラグビー専門部常任委員 鈴木学

 1年前日本開催のラグビーワールドカップは「ラグビー」というスポーツの素晴らしさをあますことなく存分に味わうことができた。この素晴らしきかなスポーツ「ラグビー」の全国高校生大会は今年で100回を迎える。歴代の選手たちが紡いだ1世紀の軌跡を受けまた今年もまた選手たちが躍動するであろう。

 その記念である年に新型コロナウイルスの影響で活動が制限され今年はトーナメント方式で行われる。王者流経大柏を筆頭に、八千代松陰・専修大松戸・県立千葉の新人戦ベスト4チーム、東京学館浦安・日体大柏・千葉東・千葉北のシード校を中心に大会は進むと思われるが、ノーシード校でも一発勝負で上位を虎視眈々と狙える大会でもある。「ラグビー」の良さを引き継ぎ持てる力を発揮する選手にぜひ応援をお願いします!

 なお、今大会は無観客や限られた保護者中心の観戦のみとなっているので、1・2回戦は初の試みでライブ配信を行います。ぜひライブ配信観戦とテレビ観戦を!


試合結果


9/27
10/3
10/4

10/17

11/1
準決勝
11/8
決勝
11/14
9/27(日)1回戦 
市立船橋
14
(14-7)
(0-17)
芝浦工大柏
24
千葉南
33
(12-0)
(21-5)
合同B
5
市立稲毛
19
(7-5)
(12-12)
東海大浦安
17
 9月27日(日)の戦評 
市立船橋 対 芝浦工大柏
前半は速いテンポのアタックと低く粘りのあるディフェンスで市立船橋がリードした。後半は強力FWを中心に芝浦工大柏がゲームの流れをつかみ始める。市立船橋の猛攻に苦しむシーンもあったが、FWを中心に逆転し、24-14で芝浦工大柏が勝利した。

千葉南 対 合同B
南が開始早々トライを取り、FW、BKのテンポある攻撃でゲームを支配した。合同Bはタックルで応戦するが攻撃でゴールを奪うことはできずにいたが、後半に1トライを上げて志気を上げたが南が勝利した。

市立稲毛 対 東海大浦安
全国予選初陣の東海大浦安が先制するが稲毛がBKの総攻撃でチャンスを広げ、前半は稲毛7-5で折り返した。浦安のモール攻撃で後半は逆転したが、稲毛13番の力強い突破で再逆転した。3年生の底力を見せた試合となった。

10/3(土)、10/4(日)
千葉日大一
85
(47-0)
(38-5)
合同C
5
我孫子
5
(0-35)
(5-33)
磯辺
68
東京学館浦安
42
(21-7)
(21-7)
市立稲毛
14
千葉工業
5
(5-17)
(0-29)
千葉東
46
佐倉
40
(19-7)
(21-5)
合同D
12
柏中央
10
(0-14)
(10-7)
市立松戸
21
合同A
0
(0-38)
(0-57)
幕張総合
95
芝浦工大柏
14
(7-10)
(7-7)
日体大柏
17
千葉北
28
(7-5)
(21-7)
千葉南
12
千葉経済大附属
15
(8-7)
(7-14)
市川
21
 10月3日(土)の戦評 
千葉日大一 対 合同C
開始早々、千葉日大一がテンポよくアタックしトライを重ねた。 一方合同も近場で強固なディフェンスで対抗したが、連続アタックに立ち遅れ始め、千葉日大一がトライを重ねて勝利した。

我孫子 対 磯辺
前半1分、5分、13分、26分と連続でスコアをし、エリアマネジメントをしながら磯辺が有利にゲームを進めた。我孫子は規律が高いPKで何度もゲインを防いだが、パワーのあるFWに崩されゲームを支配された。

東京学館浦安 対 市立稲毛
前半は両チームともに互角のゲーム運びの好ゲームとなったが、後半に入り学館浦安のFW・BKの動きが良くなり力の差が少しずつ表れ出した。稲毛も最後まで諦めず戦った。

千葉工業 対 千葉東
千葉工業は前半5分に先制されるが、FWを中心とした攻撃で前半13分に同点にした。後半に入り、千葉東が落ち着いて攻めゲームを支配した。

佐倉 対 合同D
序盤から佐倉ペースで試合が進み、立て続けにFWピックで2トライ。そこから合同Dも相手ペナルティから攻めに転じ、4番や8番で突破を試みチャンスを活かしトライするも、その後も佐倉が有利に試合を展開。合同Dは佐倉の壁を破れなかった。

 10月4日(日)の戦評 
柏中央 対 市立松戸
ボールの継続とラインディフェンスの徹底を意識した一進一退の状況の中、タッチライン際で粘り勝った市立松戸がトライをスコアし、接戦をモノにした。柏中央も、パワフルなランナーにより追撃のトライを重ねたが、及ばなかった。

合同A 対 幕張総合
FW・BK一体となった幕張総合のアタッキングラグビーが炸裂した。合同Aも個人のタックルの良さも目立ったがボールを奪い返せなかった。

芝浦工大柏 対 日体大柏
前半、芝浦工大柏が先制点を取り、大型FWを中心としたモールを武器にアタックを続けたが、自力で勝った日体大柏が展開からトライを重ね逆転し、勝利を掴んだ。

千葉北 対 千葉南
前半はお互いにキックで陣地を進めながらも15分まで無失点。前半は1トライ同士で折り返す。後半21分の千葉北8番のトライを皮切りに、その後2トライを重ねた。

千葉経済大附属 対 市川
前半から経済、市川ともにスピードある攻撃が目立ったが、しっかりした激しいタックルで1トライずつを奪い後半に臨んだ。後半に入っても両チームの意識は高い中、市川がトライを重ね勝利を手に入れた。

10/17(土)3回戦
東京学館浦安
54
(33-3)
(21-12)
磯辺
15
千葉北
66
(42-0)
(24-0)
市川
0
佐倉
0
(0-17)
(0-7)
千葉東
24
専修大松戸
55
(26-0)
(29-0)
市立松戸
0
千葉日大一
0
(0-0)
(0-14)
県立千葉
14
幕張総合
17
(7-7)
(10-10)
日体大柏
17
トライ数差により決戦出場
 10月17日(土)の戦評 
東京学館浦安 対 磯辺
序盤は一進一退の攻防が続いたが、FWの地力で上回る東京学館浦安がモールやラックサイドでトライを重ねた。磯辺は後半に2トライを奪い一矢報いた。

千葉北 対 市川
千葉北が安定感のあるゲーム運びで市川を圧倒した。両チームとも雨の中でのゲームでハンドリングに注目したが、ノックオンの反則も少なくよくつないだゲームであった。

佐倉 対 千葉東
お互いDFが強みのチームで前半スタートは好タックルが光った。しかし、千葉東15番のトライを皮切りに千葉東が流れにのり、佐倉の攻撃を封じた。お互いの強みがでた好ゲームであった。

専修大松戸 対 市立松戸
市立松戸のDFがよかったが、雨の中でも専修大松戸の展開ラグビーが目立った。後半も安定したゲーム運びで専修大松戸が市立松戸を圧倒した。

千葉日大一 対 県立千葉
前半ゴール前まで行くも決め手に欠き0-0で折り返す。後半に入り、風上を活かしてゴール前にキックで進んだ県立千葉がFWの優位を活かしで2トライを奪った。

幕張総合 対 日体大柏
両チーム一進一退の攻防の接戦で好ゲームだった。同点で終了したが日体大柏のトライ数で勝負が決まった。雨天のためFWの勝負が多かったが、両チームの力強いプレーが印象的であった。
11/1(日)準々決勝
流通経大柏
90
(47-0)
(43-0)
千葉東
0
東京学館浦安
10
(7-7)
(3-0)
県立千葉
7
専修大松戸
85
(49-0)
(36-5)
日体大柏
5
千葉北
10
(3-5)
(7-7)
八千代松陰
12
 11月1日(日)の戦評 
流通経大柏 対 千葉東
千葉東が用意してきたシャロ―ディフェンスを流通経大柏がディレイプレーを多用して両ウイングがゲインラインを突破しゲームを有利に進めた。千葉東はセットプレーからのチャンスもあったが、ミスが目立ち力を発揮できなかったのが残念。

東京学館浦安 対 県立千葉
前半はお互いにチャンスがありながらも堅いディフェンスで守り7-7の同点で折り返した。後半はPGの3点のみで、県立千葉のモールを東京学館浦安がよく止めきり我慢をした結果が勝利につながった。

専修大松戸 対 日体大柏
専修大松戸の早いテンポでのアタックに日体大柏のディフェンスが崩されトライを重ねた。1つ1つのタックルでは日体大柏が差し込むものの、早いアタックを止めきれず大差での結果となった。

千葉北 対 八千代松陰
前半、八千代松陰が先制トライを決めるも、千葉北がPGで粘り3-5で折り返した。最後まで勝敗の分からない展開となったが、八千代松陰が逃げきった。

11/8(日)準決勝
専修大松戸
33
(12-3)
(21-17)
八千代松陰
20
流通経大柏
95
(45-3)
(50-0)
東京学館浦安
3
 11月8日(日)の戦評 
専修大松戸 対 八千代松陰
試合開始早々に八千代松陰がPGで先制したが、お互いテンポの早いアタッキングラグビーで激しい攻防となった。専修大松戸はペナルティで苦しんだもののFWとBKが一体となったアタックでトライを重ねて勝利した。

流通経大柏 対 東京学館浦安
流通経大柏が攻守にわたり圧倒した。東京学館浦安も時折連続プレーをみせゴール前まで行ったが、流通経大柏の強さに残念ながらノートライに終わった。

11/14(土)決勝
流通経大柏
78
(33-0)
(45-0)
専修大松戸
0
 11月14日(土)の戦評 
流通経大柏 対 専修大松戸
終始落ち着いたプレーを見せた流通経大柏が優勝を決めた。専修大松戸も何度か敵陣深くまで攻めこむが、惜しくも届かず関東ブロック代表決定戦にまわった。