ドラマ『チーム・バチスタ2 ジェネラルルージュの凱旋』

チーム・バチスタ2 ジェネラルルージュの凱旋

ドラマ『チーム・バチスタ2 ジェネラルルージュの凱旋』
3/28(月)スタート! 毎週月曜 19:00~20:00



【見どころ】
大ベストセラー「チーム・バチスタの栄光」シリーズ。
その中でも、シリーズ最高傑作の呼び声高い第3作「ジェネラル・ルージュの凱旋」が、連続ドラマで登場!
今度の舞台は、現代医療の最前線、救急救命センター。

一瞬の迷いや判断ミスが命とりになる現場に、素性も病名もわからぬまま搬送されてくる様々な患者たち。
でも、原因は必ずある。
ヒントは患者のカラダ、言葉、生活の中。
奇病から難病まで現代人をむしばむ様々な病気を徹底的に究明していく救命医たちの謎解き医療ミステリー!!

キーワードは、救命="究明"

原因不明の病因をつきとめる医療ミステリーを一話完結で展開しつつ、さらに全話を通して"救命医療の現実"を描く。

真相を究明するのはもちろん、人のいい心療内科医・田口公平(伊藤淳史)と厚生労働省の変人官僚"ロジカルモンスター"白鳥圭輔(仲村トオル)。 田口は今、救命医療の現場で必要性が叫ばれている救急精神医療担当医として、また白鳥は厚生労働省からの病院監査をきっかけに、過酷でリアルな救命現場にとびこむことに。そしてこの凸凹コンビと、時に敵となり時に味方となりながら共に究明してゆくのは、患者を救うためならどんな汚いことにも手を染めかねない天才救命医、"ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)"の異名をもつ速水晃一(西島秀俊)。田口が患者の心と向き合い、白鳥が膨大な知識と情報データで論理分析、そして、速水の経験値と判断・実践力とで病因を解明していく・・・。

※バチスタ手術とは・・・
従来、心臓移植しか治療法がなかった拡張型心筋症の、ふくらんだ心臓を切り取り、小さく作り直す手術のこと。

【原作】海堂尊
【出演】
伊藤淳史、仲村トオル、加藤あい、木下隆行(TKO)、浅見れいな、松坂桃李、足立理、竹内太郎、戸次重幸、白石美帆、名取裕子、西島秀俊 ほか
【放送公開日】2010年4月6日~6月22日/全12話
【制作】
MMJ



      • 【あらすじ 第1話~第5話】▼

        • 第1話 失神

        •  速水晃一(西島秀俊)がセンター部長を務める、東城医大病院・救命救急センターに、勤務中に突然意識を失ったキャビンアテンダント・杉山沙希(田畑智子)が搬送されてくる。沙希には2年前、特別愁訴外来の受診記録があったため、医師の田口公平(伊藤淳史)が救命救急センターに呼ばれる。一度きりだった沙希のカウンセリングを克明に覚えていた田口に救命チームは舌を巻く。
           その直後、沙希が異常な症状を示し、慌てる救命チーム。そこに現れ、沙希の症状を勝手に診断し始めた傍若無人な男、白鳥圭輔(仲村トオル)。白鳥は、厚生労働省から救命救急センターに、抜き打ち監査にやってきたと告げる。「よろしくね、速水センセイ?」と不敵に笑う白鳥を、速水は探るような表情でじっと見返して…。

        • 第2話 集団過呼吸

        •  救命救急センターに“集団過呼吸”を起こした若い女性たちが運び込まれた。ミスコンテスト日本代表候補者だという彼女らは、まもなく症状が落ち着き帰宅を許可される。だが速水は、その中のひとり・青木恵理(藤井美菜)だけを残らせ、検査入院させる。検査に異常は無く、レッスンに戻りたい恵理は退院を懇願するが、速水は「いや、まだ何かある」とつぶやき、退院を許可しない。
           一方、白鳥は院内で見かけたメディカル・アソート社の佐々木英二(堀部圭亮)に声をかけ、速水との関係を問いただす。
           そんな折、恵理の婚約者・菅原誠(金井勇太)が心配して駆けつけるが、恵理は面会を拒否。花房に「一生隠し続けるつもりの秘密を隠し続けるのが苦しくなったら、あなたならどうする?」と謎めいた言葉を投げかける。

        • 第3話 人格変貌

        •  深夜の繁華街で腹を刺された塚田康史(渡辺哲)が救命救急センターに搬送されてきた。目撃証言によれば、塚田は大声をあげながらチンピラ風の男に殴りかかり、反撃に出た男にナイフで刺されたらしい。
           しかし、塚田の妻・基子は、おとなしい性格で酒を飲まない塚田がケンカなどするわけがないと信じられない様子。検査の結果でも、塚田の体からアルコールは検出されなかった。
           翌日、田口がICUの塚田を訪ねると、昨夜とは別人のように穏やかな様子で、事件の前後の記憶はまったくないという。ところが、田口が病室を出てまもなく、看護師の弥生(浅見れいな)が取り乱した様子で医局に駆け込んできた。塚田が急に暴れ出したというのだ。
           その頃、田口は塚田が通っていた心療内科を訪れる…。

        • 第4話 心筋梗塞

        •  入院中のフリージャーナリスト・目黒(嶋田久作)が心筋梗塞で急変し、救命救急センターに運び込まれた。
           一刻を争う事態だが、設備の整ったカテーテル室に空きがなく、速水は初療室でカテーテル治療を行うと言い出す。速水の無謀な決断を和泉(加藤あい)から聞き、驚いた田口は初療室へ。
           一方、白鳥はメディカル・アソート社の佐々木が、速水との収賄関係を暴く情報を目黒に握られ、邪魔になって消そうと仕組んだのではないかと疑惑を抱く。
           その直後、白鳥は手術の承諾を得ようと目黒の妻・光子(広田レオナ)にカテーテル治療の説明をしていた佐藤(木下隆行)に出くわす。「危険すぎる」と佐藤に詰め寄る白鳥の言葉を聞いた光子は、ことの重大さを知ってがく然。初療室へと駆けだしていく。

        • 第5話 劇症型肺炎

        •  人気歌手の真山香苗(岩田さゆり)がレコーディング中に倒れ、救命救急センターに運び込まれた。
           翌日、香苗が若年層に多いマイコプラズマ病原体が原因の軽い肺炎を起こしていたとわかり、長谷川(戸次重幸)らが治療を開始する。田口は母親でマネジャーのみどり(森口瑤子)に症状が軽いため入院は長引かないと説明する。だが、まもなくして香苗の全身に発疹が現れ始めた。みどりは、1カ月後に全国ツアーを控えた香苗を、「お金だったらいくらでも払うから、1日も早く退院させて」と言い張って田口を困惑させる。
           その夜、弥生が長谷川を呼び出し、速水が佐々木から金を受け取っている現場を目撃したと告白。一方、白鳥は、高級クラブの前で国会議員の鴨志田一郎(本田博太郎)とメディカル・アソート社の佐々木を目撃する。
           そして香苗の入院から3日後、香苗の病状は急激に悪化していた…。


      • 【あらすじ 第6話~第12話】▼

        • 第6話 後遺症

        •  メディカル・アソート社が大規模な医療施設“MAH”の建設を計画していると知った白鳥と田口は、速水の部屋に乗り込み、賄賂や臨床データの改ざんなど、メディカル・アソート社に浮上している疑惑を佐々木にぶつける。一方、速水はMAHのセンター長に就任するつもりだとあっさり認め、田口を驚かせる。
           そんな折、自宅の階段から落ちて意識を失った母親・山崎智子(大路恵美)に付き添って、車いすの少年・健人(桜田通)が救命救急センターへやってくる。5年前、健人は事故で瀕死の重傷を負ったが、速水の処置で命を救われたというのだ。だが速水は、命を救った患者のことは退院すればすぐに忘れてしまうとそっけない態度。
           この言葉に健人は逆上。近くにあった医療用のハサミをつかんで速水に襲いかかる。車いす生活となった健人は、母親に介護の負担を強いて過労に追い込んだと自分を責めていたのだ。「あんたが死なせてくれればよかった!」と速水に怒りをぶつけると、突然、激しいけいれんの発作を起こす…。

        • 第7話 中毒

        •  ホストの鈴木浩(八神蓮)が接客中に意識を失った。血中アルコール濃度が高かったことから、和泉(加藤あい)らは急性アルコール中毒と診断するが、付き添ってきた客の下村理沙子(末永遥)は、酔い潰れるほど酒は飲んでいなかったはずだと不審がる。同じ頃、東城医大に糖尿病で通院中の老人・寺内昭三(でんでん)が搬送されてきたが、どうやらタクシー代わりに救急車を呼びつけたらしい。入院させろと騒ぎ立て、田口(伊藤淳史)が断ろうとすると、「先生に頼んだらお前なんか一発でクビだ」と鴨志田議員と自分の関係をちらつかせる。
           そんなとき、事務長の三船大介(利重剛)が白鳥に、速水の不正を暴く証拠は見つかったのかと声をかけてきた。赤字を顧みずに患者を受け入れ、検査や薬品に莫大な金を使って東城医大の経営を圧迫する速水の排除を目論んでいたのだ。
           一方、聖也は順調に回復し退院。ところが、自宅マンションに戻ると突然錯乱状態に陥り、理沙子の制止を振り切ってベランダから飛び降りようとする異常な行動を示し…。

        • 第8話 宣告

        •  田口の提案で倫理委員会が招集され、ついに速水の収賄疑惑が追及されることに。和泉は怪文書を書いたのは自分だったことを田口に告白。だが、誰にも見せずに処分したはずの怪文書が、なぜ三船に渡っていたのかわからないと慌てふためき、委員会で速水を守って欲しいと田口に頼み込む。
           そんな折、腰痛でICUに入院している寺内が末期ガンに冒されていたことが判明。娘の坂崎裕美子(渋谷琴乃)が病院に駆けつけるが、寺内は裕美子を罵倒し、面会を拒む。裕美子は7年前、寺内に結婚を反対されて家出して以来絶縁状態で、5歳になる息子(鈴木福)が生まれていたことすら知らせていないと聞いた田口は、寺内と孫を引き合わせようと病室へ。
           ようやく倫理委員会が始まった。議長である田口は、怪文書に書かれていた不正は事実なのかと速水を追及。速水の返事に一同騒然となる…。

        • 第9話 医療ミス

        •  病棟の廊下で倒れていた寺内は、懸命な救命処置も空しく、息を引き取ってしまう。白鳥は急激に悪化した寺内の死因に疑問を呈する。そんな中、田口が点滴装置に異常を発見。「寺内さんの死因は医療ミスの可能性がある!」と指摘する白鳥の言葉にショックを受ける一同。
           そして、“犯人探し”が始まり、救命チームは殺伐とした空気に包まれる。だが田口には、優秀なチームのメンバーがこれほど重大なミスを犯すとは考えられない。そんな田口に白鳥は、寺内が鴨志田に関する重要なことを打ち明けようとしていたことから、鴨志田が絡んだ“殺人”である可能性を指摘。
           翌日、白鳥は寺内の死因を明らかにしようと、田口とともに調査を開始。そして、あることに不審を抱いた寺内の娘・裕美子が寺内の遺体を渡せと騒ぎ出し…。

        • 第10話 病巣

        •  寺内の死因は医療ミスではなく、事故に見せかけて殺されていたことが発覚。警察による捜査が始まった。白鳥は、所轄の武田刑事(山中崇)が顔見知りだったことから捜査に介入。殺害方法から医学の知識がある者の犯行と推理し、東城医大の内部の人間に疑惑を向ける。
           武田は救命チームに事情聴取を行い、犯行時刻のアリバイを調べる。速水は花房(白石美帆)と一緒にいたと話すが、証拠がない。救命センターのスタッフに次々と疑いを向け、追及しようとする白鳥。バチスタ事件の再来を予感させる状況に、田口は「救命チームを疑って、真相を解明していくことが仲間を守ることになる」と疑惑解明へ意欲をみせる。そんな田口に白鳥は、病院の外部にも怪しい人物はいると告げる。白鳥は事件当時、救命センターを訪れていた佐々木の姿を目撃していたのだ。

        • 第11話 記憶喪失

        •  意識不明の状態で発見され、東城医大に運び込まれた速水と佐々木に騒然となる救命チーム。まもなく意識を取り戻した速水に、何があったのかと問い詰める白鳥。しかし速水は、佐々木のある告白以外に何も覚えていなかった。その夜、速水はけいれんを起こして再び意識を失う。そんな折、ビルから落下した看板の下敷きになり、クラブのママ・彩子が救命救急センターに搬送されてきた。
           一方、救命チームは速水の異常な症状に気を揉んでいた。そのうえ、速水の口から佐々木の殺害をほのめかすような言葉が飛び出す…。
           そんな一同に白鳥は、速水にさらなる犯行の可能性があると告げる。一方、花房はそれをきっぱりと否定し…。
           白鳥と田口は、真相を求めて独自の調査に乗り出す。

        • 第12話 危篤

        •  血を吐いて倒れた速水は心不全に陥っていた。佐藤ら救命チームはその原因を探るが、心臓の血管に異常はなく、心筋の炎症によって心機能が急激に低下していることが判明。速水の悪性リンパ腫が、脳だけではなく心臓までむしばみ始めているとすれば、心不全の進行は止めようがなく、絶望する救命チームのメンバー。
           一方、佐々木が殺された事件の真相を追う白鳥と田口は、自分が犯人だと主張する速水の証言に不審を抱いていた。速水が真犯人をかばっているとにらむ白鳥は、花房に疑惑を向け、速水の嘘を検証するため、二人は犯行現場の城東デパート跡地に向かい、そこで意外な事実を知る。
           翌日、白鳥と田口は花房を連れて再び現場へ。白鳥の追及に花房は激しく動揺し、ついに事件の夜のことを打ち明ける。