株式会社Vanwaves
深田 渚央

2016年4月に株式会社イオンファンタジーに入社、企画開発の部署にて中国・東南アジアにおける遊び場の開発・施設のコンテンツづくりを担当。2019年2月、セールスマネジャーとしてPT.AEON INDONESIAへ。インドネシアにおける遊び場の運営および出店開発業務を推進。2020年3月に株式会社Vanwavesを設立、代表取締役に就任。DtoCでの家庭用サウナ(IESUNA)の販売、キャンピングカーのレンタル、コーティング事業の営業企画および施工を行っている。

「旅するようなライフスタイル」を目指して

株式会社Vanwavesは、2020年3月に設立された企業だ。それぞれ異なる個性を持ったメンバーで構成されており、かつ自由で自己責任を重んじる働き方を推進しているというこの会社では、創業当初から”旅するようなライフスタイルを創りたい”というビジョンのもと、「動くホテル」というコンセプトのキャンピングカーレンタルや、自宅でサウナが楽しめるホームサウナ事業を展開し、新しい生活様式の提案に取り組んでいる。

そんな個性的なビジネスを推進している会社のトップである深田代表に、創業までの経緯と今後の展望を伺った。

インドネシアで救ってくれたのはサウナだった

大学卒業後、アミューズメント企画運営会社に勤務していた深田代表。その会社で得た大きな財産は、インドネシアでの海外駐在の経験だったと語る。「そもそも日本と違い時間にルーズでしたし、価値観や文化も全く異なるので現地の方とのコミュニケーションもおぼつかない。そして本社からはストレッチの効いた目標とプレッシャーでメンタルを維持しなければならない状況でした。あのときは本当にキツかったですね。」

どこか一人になれる場所がほしい。セーフティーネットが欲しいと感じていた深田代表が出会ったのが、サウナだった。実はサウナが数多く設置されているインドネシア。深田代表は毎日のように近所のサウナに入り、仕事や自分自身のことについて深く考えていたという。

そして駐在中に出会った様々な人物から影響を受け、自分で自分の意思決定をし続ける人生に魅力を感じた深田代表は、子どものころから夢見ていた独立を目指し、副業ベースで事業をスタートした。初期の事業は、移動可能なホテルのコンセプトを採用したキャンピングカーレンタルと、テントサウナの輸入販売。住宅用サウナの開発にも着手し、現在はDtoCでのEC販売を展開している。

数々の賞を総なめしている「IESAUNA」が生んだ千葉

現在はサウナ事業を中心に、新しい生活様式の提案や環境設計に取り組んでいるという株式会社Vanwaves。サウナ製品の製造・販売にも注力し、日本の製造技術を生かした高品質な家庭用サウナをリーズナブルに提供している。

なかでもDtoCで展開している家庭用サウナ「IESAUNA(イエサウナ)」は、2022年11月に千葉市産業振興財団のベンチャーカップCHIBAにて優秀賞、2023年3月にビジネスプラン発表会において優秀賞を受賞した実績をもつ。

既存サウナ事業においても、法人では積水ハウス株式会社とのサウナ住宅企画や、イオン株式会社とのグランピング客室におけるサウナ体験の展開、独自のネットワークを構築している。そしてこのビジネスプランも千葉元気づくり助成事業として採択をされている。

「私の場合は企業支援プログラムである千葉市アクセラレーションに採択されたことで、今自分たちに必要なマーケティング施策や資金調達の要点をつかむことができました。千葉にはいくつかベンチャー企業のブラッシュアップ機会やネットワーキングとなるビジネスコンテストもあるので、有識者と壁打ちしながら事業成長をスケールさせ、資金面でも、自社事業と地域経済を加速させる補助金活用のサポートも頂けます。」と語る深田代表。千葉はこれからのスタートアップ推進都市として非常に魅力的なエリアだと感じているという。

千葉からサウナを全国に

今後は家庭用サウナ事業においては日本国内におけるさらなる普及を目指し、製品の質をさらに高めていくことを重視。現在、グローバルでは韓国での販売を行っている。さらにアジア諸国ならびに欧州への展開も視野に入れ、日本の製造業への経済的貢献を図っていきたいと考えているという。

移動時間が自分時間に変わるモビリティ開発や、新しい街の創出に関わる取り組みを計画している株式会社Vanwaves。旅人・深田代表が歩んでいくその先に注目したい。

株式会社Vanwaves

本社所在地
千葉県​八街市八街に231-13
設 立
2020年3月25日
資本金
300万円
事業内容
「Vanlife型ホテル」の運営、ホームサウナの販売。
企業URL
https://www.vanwaves.com/
代表者
深田 渚央