株式会社根本運送
根本 勝雄

1950年千葉県生まれ。1980年に有限会社根本運送設立。1990年、株式会社千葉流通設立。1994年、株式会社日本総合物流設立。1997年、地域の運送業者と協同組合ネットワーク千葉設立。1999年、有限会社エヌ・ブイ・エスおよび有限会社エヌ・ジー・エル設立。2020年には有限会社萩原運輸を、2022年には有限会社衣鳩運輸をそれぞれ全株式取得によりグループ会社化する。好きなことばは「初心忘れず」。

香取市のトータルロジスティクスカンパニー

千葉県香取市。香取神宮を擁する小江戸三市のひとつとして知られており、お米やサツマイモの産地としても有名だ。周辺にはJAをはじめ農業法人が密集する農業振興地域があり、少し移動すれば成田国際空港(貨物地区)周辺の倉庫街や、茨城県神栖市の工業団地がある。

株式会社根本運送は、香取市に本社を構える運送会社である。1980年に設立された同社は現在、グループ全体では500名規模、自社倉庫を9棟(約8,000坪)所有しており、およそ300台もの車両台数を誇る。輸送に保管、流通加工、果てはお引越しまで、ロジスティクスに関わるさまざまなサービスを提供しているのが特徴だ。

「逆境はチャンス」根本運送の業界サバイバル戦略

銚子港で水揚げされた漁獲物、地元香取市でとれた農作物を市場まで配送するルート網がまだ確立できていなかった当時、地元の生産者からの要望を多数うけていた根本代表。地域貢献との思いから、自身で運送会社を立ち上げたのがきっかけだ。

創業から10年後の1990年には、物流2法(「貨物自動車運送事業法」ならびに「貨物運送取扱事業法」)が施行され異業種からの参入が容易になったため、生き残りをかけた厳しい環境下となっていた時期があった。同社においてもドライバー不足、仕事量の減少が発生したという。

「しかし時代の流れで、フォークリフトでの積卸し作業が主流となりバラ積み・バラ卸しを行わない運送会社が増えました。地域性もありフォークリフトでの作業が少なかった当社としてはチャンスでしかありませんでした。全力でお客様のニーズに答えるべくバラ積み・バラ降ろしの要望を含めて全て受注して、どのような荷物・どんな状況であっても誠心誠意で対応し、お客様ファーストの精神をモットーに事業を拡大してきました。」と熱く語る根本代表。運送業界は日々実直に実績を積み上げ、お客様のお役に立って初めて成り立つ業界だと強く認識した根本代表は、物流を通して当社の守備範囲としてどこまで出来るかというテーマの中で、全社を挙げて努力してきたのだ。

クライアント企業様の「物流部門」として

 現在、日本ローカルネットワークシステム連合会やWebKIT(求荷求車情報ネットワークシステム)などへの加入、協力会社との連携によりきめ細かい全国輸送を実現している株式会社根本運送。

輸送車両のラインナップについても多種多様の車両を揃えており、業種に応じた専門のドライバー・スタッフを配置し、あらゆる顧客ニーズに柔軟に対応している。たとえばある和菓子のメーカーのクライアントは、原料のストックポイントとして同社の倉庫を活用。また工場で出来上がった商品の保管・管理・配送を根本運送が引き受けている。このように3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)事業への展開、輸送・倉庫保管・流通加工などをグループ全体で一括受注することにより、各クライアントの物流部門として活躍しているのだ。

「安心・安全」そして「誠心誠意」

社員の確保は喫緊の課題だという根本代表。10代から定年の65歳、そして定年延長者までもが安心して働ける職場環境づくりを目指し日々さまざまなことに取り組んでいる。ドライバーについては長中距離・近距離の配送や倉庫間の輸送、日勤・夜勤といった働くドライバーのそれぞれのニーズに合わせた労働環境の整備をおこなっている。また、流通加工や倉庫作業などの事業の拡大も目指しており、倉庫や配送センターなどの自社物件の拡大を行い雇用の安定を図っているという。

社員ファーストとして「安心・安全」な会社であること、そしてお客様に対し任せて安心な会社と認識していただけるよう「誠心誠意」であり続けることをモットーにしている株式会社根本運送。これからも千葉そして全国の物流の一翼を担う存在としてあり続けるに違いない。

株式会社根本運送

本社所在地
千葉県香取市本矢作1122-3
設 立
1980年6月
資本金
3,000万円
事業内容
一般貨物自動車運送事業/貨物利用運送事業/倉庫事業
企業URL
https://www.nemoto-trs.co.jp/
代表者
根本 勝雄