NISA,米国株,投資,メリット,デメリット
(画像=PIXTA)

日経平均が低迷する2021年、米国株式の株価はNASDAQ100が約57倍、ダウ平均株価は約12倍に上昇。勢いのある米国株ですが、実はNISAと相性が良いことをご存じでしょうか。非課税投資枠が儲けられたNISAで米国株投資を行えば、節税できる、分散投資しやすい、日本株よりも株価上昇が期待できるといった多くのメリットを享受できます。

NISA

毎年120万円の非課税投資枠が設定される少額投資非課税制度。株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象になる。

とはいえ、NISAで米国株に投資するときは、いくつか覚えておきたい注意点もあります。 今回はNISAで米国株を購入する方法やメリット・デメリットをわかりやすく解説。NISA枠で購入するのにおすすめの銘柄も紹介しますので、ぜひチェックしてください。

目次

  1. 米国株とは?
  2. NISA枠で米国株投資を行うメリット
    1. 売却益や配当に税金がかからない
    2. 分散投資できる
    3. 証券会社によっては手数料がお得
    4. 株価上昇が期待できる
    5. 日本株よりも配当が大きい傾向にある
    6. ロールオーバーできる
  3. NISAで米国株を買う5つのデメリット
    1. ①ストップ高・ストップ安がない
    2. ②NISAで生じた損失は損益通算や繰越控除ができない
    3. ③NISAでは外国税額控除が利用できない
    4. ④為替リスクがある
    5. ⑤情報を入手しにくい
  4. NISA口座で米国株に投資できるおすすめの証券会社5選
    1. ①楽天証券
    2. ②SBI証券
    3. ③松井証券
    4. ④SMBC日興証券
    5. ⑤マネックス証券
  5. NISA口座を開設する際に注意すべき3つのポイント
    1. ①NISA口座は1人1口座しか開設できない
    2. ②1回でもNISA口座を利用すると、翌年まで金融機関の変更不可になる
    3. ③他の金融機関で買い付けた商品を別のNISA口座へ移管できない
  6. NISAで米国株の購入までの4ステップ
    1. ①口座開設
    2. ②資金の用意
    3. ③投資する米国株を選ぶ
    4. ④買付
  7. NISAで米国株投資をする際に知っておきたい株価指数
    1. S&P500
    2. NYダウ
    3. ナスダック総合指数
  8. NISAで購入できるおすすめの米国株を紹介
    1. 時価総額ランキング トップ50
    2. 米国株を選ぶ際のポイント
    3. 分散投資ができる米国株ETFもあり
  9. NISAとは?つみたてNISAやジュニアNISAとの違い
  10. 法改正により2024年から新NISA制度がスタート
  11. 米国株に投資するならNISAを利用して利益を最大化しよう
  12. 米国株投資にNISAを使用する際のFAQ
    1. 年内に使いきれなかった非課税投資枠を、翌年以降に繰り越しできるの?
    2. 購入年と同年に売却した場合、そこで生じた「空き枠」は非課税枠として使える?
    3. NISA口座内で損失が出た場合、他の口座の損益通算は可能ですか?
    4. NISA口座で取引を行った場合、確定申告は必要ですか?
    5. NISA口座は、複数の金融機関で開設可能ですか?
    6. NISA口座を他の金融機関に変更できますか?
    7. 家族で各自NISA口座を保有できますか?
    8. NISAの制度が変更される?
    9. 「一般NISA」から「つみたてNISA」、「つみたてNISA」から「一般NISA」の変更はできるの?
    10. 「一般NISA」と「つみたてNISA」の両方を利用できる?
    11. 米国株で失敗しない抑えておきたい指数を知りたいんだけど…

米国株とは?

米国株とは、米国の証券取引所に上場している株式のこと、日本の証券会社でも取引できます。2021年3月現在、米国株の代表的な指標となる「ダウ平均株価」は約3万3,000円まで上昇。米国株は、株価が長期的に上昇している、配当が手厚いといった魅力で投資家の注目を集めます。

米国株は1株単位で株式を購入できるので、まずは少額で投資にチャレンジしたい初心者にもおすすめす。

NISA枠で米国株投資を行うメリット

NISA枠で米国株投資を行うメリットはおもに下記の6つです。

NISA枠で米国株投資を行うメリット
  1. 売却益や配当に税金がかからない
  2. 分散投資できる
  3. 証券会社によっては手数料がお得
  4. 株価上昇が期待できる
  5. 日本株よりも配当が大きい傾向にある
  6. ロールオーバーできる

ひとつずつ見ていきましょう。

売却益や配当に税金がかからない

米国株投資に限りませんが、NISA枠で投資する最大のメリットは売却益や配当に税金がかからないことです。年間120万円以内で購入した金融商品から得られる利益には税金がかかりません。

通常、株式投資では、株を売って得られる譲渡益と、分配される配当金に対して、いずれも税率20.315%の税金がかかります。一方NISAであれば出た利益をそのまま資産化できます

分散投資できる

分散投資しやすい点も、米国株投資でNISAを利用するメリットです。日本株は通常100株単位で取引する必要がありますが、米国株は、すべての株式やETFを1株単位で購入できます。1株ずつ色々な株を買えるので、リスクを軽減できます。

ETF

証券取引所に上場し、株価指数(「東証株価指数(TOPIX)」など)に代表される指標への連動を目指す投資信託で、「Exchange Traded Funds」の頭文字をとりETFと呼ばれています。

証券会社によっては手数料がお得

NISA口座を利用して米国株式を購入すると、売買手数料が無料になる証券会社があります

<NISA×米国株投資における各証券会社の手数料・キャンペーン>

SBI証券
  1. 米国ETFの買付手数料のみ無料
  2. 口座開設で、最大2ヵ月間通常注文時の取引手数料が無料になる「米国株式手数料Freeプログラム」実施中(※1)
楽天証券
  1. NISA口座内で海外ETFの取引を行った場合、買付手数料が全額キャッシュバックされる(※2)
マネックス証券
  1. 米国株の買付時の国内取引手数料、全額キャッシュバックで実質無料

※1. 期間など詳細は公式サイトをご覧ください。
※2. ただし、売却手数料はキャッシュバックの対象にはなりません。

取引手数料

取引が成立した際に金額に応じてかかる手数料。取引が成立しない場合には手数料はかからない。

株価上昇が期待できる

米国株には、アマゾンやアップル、テスラなど誰もが知っている優良企業が多数存在し、未だに成長を続けています。

さらに、アメリカ各業種の代表的な銘柄で構成されたNYダウ平均は、日本平均よりも株価が右肩上がりで安定しており、今後も株価の上昇が期待できます。NISAの非課税枠で購入しても損する可能性が低いです。

日本株よりも配当が大きい傾向にある

米国の企業は、株主への配当を重要視しているため、日本株より配当が大きい傾向があります。米国株は配当回数も多く、日本は年2回の配当が一般的なのに対し、米国は年4回配当する企業が多いです。

配当を受ける回数が多いと、その分配当に課税されるためメリットがないように見えるでしょう。しかし、NISAの非課税枠内であれば課税は免除されます。その場合は配当の回数から見て、米国株の方がより多くの恩恵を受けられる可能性が高いです。

また、米国の企業の中には、何十年と増配を続けている企業が存在します。たとえば、コカ・コーラは59年連続で増配しているため、連続増配している企業の株式を中長期保有しておくと良いでしょう。

ロールオーバーできる

ロールオーバーとは、5年間の非課税期間が満了する前に、保有している株式を新たな一般NISA口座に移管することです。翌年の非課税枠を使用することで、再度5年間にわたって非課税期間を延長できます。

ロールオーバー

5年間の非課税期間が満了したあとでも、NISA非課税投資枠で保有している金融商品を翌年のNISA非課税投資枠へ移すこと

ロールオーバー
引用元:SBI証券

ただし、ロールオーバーした金額分、翌年の非課税枠を消費するため注意しましょう。株の値上がりで120万円を超えていた場合は、新規で投資はできません。また、ロールオーバーを希望しない場合は手続きなどは必要なく、非課税期間満了後に課税口座に移管されます。

NISAで米国株を買う5つのデメリット

米国株をNISAで購入する場合には、以下のような5つのデメリットがあります

NISAで米国株を買うデメリット
  1. ストップ高・ストップ安がない
  2. 損益通算や繰越控除ができない
  3. 外国税額控除が利用できない
  4. 為替リスクがある
  5. 情報を入手しにくい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①ストップ高・ストップ安がない

日本株式では、1日の売買における値動きの幅が決まっていて、上限を「ストップ高」、下限を「ストップ安」と呼んでいます。しかし、米国株式にはストップ高・ストップ安のルールがありません。そのため、株価が高騰すれば莫大な利益につながる一方で、大暴落するリスクもあります

ただし、株式市場で相場が大きく変動したとき、取引を一旦中断させることで、投資家の熱を覚まさせて冷静な判断をする機会を与える「サーキットブレーカー」が発動する場合もあります

日本株しか購入してこなかった方にとっては前例がありませんので、判断を間違えないためにも事前に対処を考えておきましょう。

②NISAで生じた損失は損益通算や繰越控除ができない

米国株投資に限りませんが、NISA口座で発生した損失は、税務上の損失とは判断されません。そのため、損益通算や繰越控除の対象外となるため注意しましょう。

損益通算

損益通算とは、一定期間内の利益と損失を相殺すること。上場株式等の投資を行って利益(譲渡益や配当など)が出た場合は税金がかかるが、損失が出た場合には利益から差し引いて、その分だけ税金を減らすことができる。

損益通算が行えると、たとえばA株の取引で5万円の利益を得たら、通常は課税対象となります。しかし、同時にB株の取引で5万円の損失が出た場合、この2つを通算すると利益は「0」になるので、A株の取引に対する課税が避けられます。

ただし、A株がNISA口座で、B株がそれ以外の口座の場合には損益通算できないので、A株の取引で得た利益に対して課税は避けられません。

同様に、NISAでは繰越控除もできません。本来は、本年度分の損失を控除できないとき、翌年から3年繰り越して得た利益と相殺できるのですが、NISA口座は対象外となっています。

③NISAでは外国税額控除が利用できない

NISAでは外国税額控除が利用できないデメリットがあります。外国税額控除とは、外国株に投資して得られた配当金に対して、外国と日本の二重課税にならないように、外国で支払った税額を一定の範囲で所得税から控除できる制度のことです。

たとえば、通常は米国株に投資して配当金を得た場合、アメリカで10%、日本で約20%の二重課税が発生します。しかし、NISA口座で保有している米国株は、もともと少額投資非課税制度によって年間120万円までは課税されず、二重課税とはならないため外国税額控除は利用できません。そのため、国内では課税されませんが、アメリカでは課税が発生すると理解しましょう。

非課税制度

NISA口座では5年の間、年間120万円の範囲内で購入した金融商品から得た利益に税金がかからない。この非課税措置を通じて一般の個人に幅広く資産形成の機会を提供すること、および、家計から企業への資金供給を促進し、企業の成長をサポートすることを目的としている。限度額を年間120万円とすることで富裕層に限らず、個人を幅広く対象としています。

④為替リスクがある

米国株は、アマゾンなどの株価が高くて有名な企業でも1株から投資できる点は優れています。しかし、米ドルで購入する必要があるため、株価の変動だけでなく日本円と米ドルの変動によっても価値が変わってきます。株価だけを見ていると、売却するタイミングを逃して損失する可能性があるので注意しましょう。

⑤情報を入手しにくい

米国株式は、国外企業の株式のため情報を入手しにくいです。日本株式は、テレビのニュースなどで企業に関する情報が常に流れていますので、企業の動向をつかみやすいと言えます。

しかし、国外企業の情報については、日本国内にいる限り、こちらから知ろうとしないとタイムリーな情報は入ってきません。株式売買にとって、リアルタイムで企業の情報を手に入れないと、突然の暴落や急騰に対応できない可能性があります

米国株投資に参入するなら、アメリカの政治経済情報を経済ニュースなどでチェックする習慣を作りましょう。情報が最大の武器になります。

NISA口座で米国株に投資できるおすすめの証券会社5選

ここでは、NISA口座で米国株投資におすすめの証券会社を解説します。

証券会社 米国株取扱
銘柄数
米国株取引手数料
(税込)※
NISA口座開設
楽天証券ロゴ
4,768 約定代金の0.495%
(NISA口座では買付手数料
キャッシュバックで実質無料)
無料
SBI証券
5,002 約定代金の0.495%
(NISA口座では最大2ヵ月無料)
無料
マネックス証券
4,571 約定代金の0.495%
(NISA口座では実質無料)
無料
SMBC日興証券ロゴ
107
(米国株以外の外国株も含める)
【現地手数料】
売買代金×0.2%
無料
松井証券
333 約定代金の0.495% 無料
※最低手数料0米ドル、上限手数料22米ドル(税込)

2022年3月2日現在

引用元:楽天証券SBI証券松井証券SMBC日興証券マネックス証券

各証券会社の特徴を比較検討して、自身に適した会社を選びましょう

①楽天証券

楽天証券
引用元:楽天証券

楽天証券は、米国株の取り扱い数を増やし続けているため銘柄が豊富になってきています。さらに、海外ETF(投資信託)の取り扱いが多く、NISA口座なら買付手数料が無料になっているためお得です。

また、楽天証券では「ポイント投資」による投資が可能です。ポイント投資を利用すれば、買付代金の一部または全てに楽天ポイントを1ポイント1円として利用できるので、投資をやったことがない方でも気軽にチャレンジできるでしょう。

ポイント投資には、取引の都度、利用可能なポイントをすべて使う方法と、毎月あるいは毎日の利用ポイント上限を決めておく方法があります。

国株取引でポイント投資ができるのは、米国株式現物取扱い銘柄について、円貨決済出の買い注文の場合です。また、対象となる楽天ポイントには、期間限定ポイント・他ポイントから交換して保有している楽天ポイント・利用期間超過済みのポイント・楽天キャッシュは含まれません。さらに、楽天証券ポイントは利用できないのでご注意ください

また、楽天ポイントで500円以上の株をスポット購入すると、SPUポイントが1%加算されます。

日頃から楽天経済圏など各種サービスを利用している方は様々な恩恵を受けられるため、楽天証券の口座を開設しておくのはおすすめです。

②SBI証券

SBI証券
引用元:SBI証券

ネット証券口座開設数No.1のSBI証券は、業界最大手の証券会社であり、日本株だけでなく米国株にも力を注いでいます

国内株式の手数料は、他のネット証券会社と比べて圧倒的に安いです。たとえば、SBI証券の手数料の料金プランで、アクティブプランを選択すると、1日の約定代金の合計額が100万円以下ならば手数料がかかりません。

また、米国株式の取引をする場合、インターネットコースを選択すれば米国ETFの買付手数料が無料です。

これらのことから、SBI証券は、手数料に関してのサービスが手厚いと言えるでしょう。

少しでも支出を減らして日本株や米国株投資に挑戦したい方に、利用しやすい証券会社です。SBI証券で手数料を抑えて、様々な株式を購入してみてはいかがでしょうか。

③松井証券

松井証券
引用元:松井証券

松井証券は、1918年創業の老舗のネット証券です。長きに渡り実績を積み上げてきているため、安心して取引できます

手数料に関しては、1日の株式約定代金が合計50万円以下の場合は無料になります。少額投資を想定している方には、松井証券はおすすめです。さらに、シンプルな料金体系のため、投資初心者でも問題なく手数料を想定できるしょう。

なお、松井証券では2022年2月下旬より米国株取引を開始しました。取引にあたっては米国株口座の開設が必要となります。また、手数料は約定代金の0.495%(税込み)と業界最安値であり、約定代金が222円以下の場合は手数料は無料です。

④SMBC日興証券

SMBC日興証券
引用元:SMBC日興証券

SMBC日興証券は、国内屈指のIPO(新規公開株式等)の取扱銘柄数を誇っています。SMBC日興証券の人気サービスである日興フロッギーでは、様々な企業が紹介されている記事を読めます。

IPO

未上場企業が、新規に株式を証券取引所に上場し、投資家に株式を取得させること

記事によっては、気になった会社の株をそのまま購入できるため、投資の勉強をしながら実際に投資体験が可能です。株の金額も100円から投資でき、資金が少ない方でも気軽に挑戦できるでしょう。

⑤マネックス証券

マネックス証券

マネックス証券は、外国株投資に強い証券会社です。米国株の銘柄数は約4,500を超えており、SBI証券や楽天証券と比べても負けていません。手数料の低さにも定評があり、NISA口座では米国株の買付手数料が全額キャッシュバックされるため、実質無料となっています。

さらに、マネックス証券では、米国株取引専用の高性能なスマホアプリ「トレードステーション」が利用できます。リアルタイムで株価の相場状況を確認したり、銘柄の分析や発注ができたりするため、プロの投資家も満足なツールが無料で使用可能でありおすすめです。

NISA口座を開設する際に注意すべき3つのポイント

米国株式をNISA枠で購入するには、NISA口座の開設が必要ですが、以下のような3つのポイントに注意しましょう。

NISA口座の開設のポイント
  1. NISA口座は1人1口座しか開設できない
  2. 1回でもNISA口座を利用すると、翌年まで金融機関の変更不可になる
  3. 他の金融機関で買い付けた商品を別のNISA口座へ移管できない

NISA口座の開設をスムーズに行うために、口座開設時と登録時の注意点について解説します。

①NISA口座は1人1口座しか開設できない

NISA口座は、1人1口座しか開設できず、NISAとつみたてNISAのどちらか一方を選ぶ必要があります。また、NISA口座は複数の金融機関で開設できません

各金融機関はNISA口座開設の申込みを受けると、税務署にNISA口座開設申請を行います。金融機関から申請を受けた税務署は、NISA口座開設者が他でNISA口座を開設していないか確認するため、虚偽の申請はすぐに判明します。

1つしか作れないため、どの金融機関でNISA口座を開設するかが重要です。取り扱っている銘柄数や普段利用している使い慣れた金融機関など、自身にとってメリットが多い金融機関を選びましょう。

②1回でもNISA口座を利用すると、翌年まで金融機関の変更不可になる

NISA口座を金融機関で、購入したい銘柄を取り扱っていなかった場合などに、金融機関を変更したいと考える方はいるでしょう。NISA口座を置く金融機関の変更は、1年に1回と明確に決まっています。

そして、NISA口座で買付を行った場合は、その年に金融機関の変更はできません。NISA口座を開設する金融機関は、慎重に選んで後悔しないようにしましょう。

③他の金融機関で買い付けた商品を別のNISA口座へ移管できない

他の金融機関で買付けた商品は、変更先のNISA口座への移管はできません。買付けをおこなった金融機関のNISA口座で、引き続き保有することになります

変更前の金融機関で保有していた株式などは、そのまま金融機関で管理されます。保有していた株式を売却したい場合は、変更前の金融機関で行いましょう

NISAで米国株の購入までの4ステップ

米国株をNISAで購入するには、事前に以下のような4つの準備が必要です。

NISAで米国株を購入する流れ
  1. 口座開設
  2. 資金の用意
  3. 投資する米国株を選ぶ
  4. 買付

ここではマネックス証券を例に、NISAで米国株を購入するまでの手順を解説していきます。

①口座開設

マネックス証券では、NISAで米国株を購入するために、外国株取引口座とNISA口座が必要です。すでに証券総合取引口座で開設済みの口座を持っているのであれば、外国株取引口座は自動的に開設されています。そのため、NISA口座の開設手続きだけで済みます。

証券総合取引口座は、公式サイトからオンラインで申し込みが可能です。口座開設申込フォームに入力して、NISAの「申し込む」にチェックを入れます。証券総合取引口座開設後にNISA口座の開設申込書が届きますので、必要事項に記入して「本人確認書類」「マイナンバー確認書類」を同封して返送しましょう。

税務署の確認は、2週間ほどかかります。審査に通ればNISA口座の開始手続きが完了して、米国株を購入できるようになります。また、金融機関によっては手順や方法が異なる場合があるので、NISA口座を開設予定の金融機関の公式サイトで確認しましょう。

②資金の用意

証券総合取引口座の開設とともに作られた外国株取引口座に、米ドルを用意しましょう。米ドルを用意する手順は、以下のとおりです。

米ドルを用意する手順
  1. 証券総合取引口座に日本円で資金を入金する
  2. 証券総合取引口座から外国株取引口座に資金を移動する
  3. 外国株取引口座にログインして、日本円を米ドルに両替する
  4. 外国株取引口座でNISA用米国株口座へ買付可能金額を割り当てる

NISA口座を開設直後は、税務署の審査が完了していませんので、NISA用米国株口座へ買付可能額の割当ができません。税務署の審査が完了した後で、NISA用米国株口座へ買付可能米国株を選ぶ金額を割り当てましょう

③投資する米国株を選ぶ

NISAで米国株を購入する前に、投資する対象の株を選んでおきましょう。取り扱っている銘柄は証券会社によって違うため、NISA口座開設後に判明すると手遅れになってしまいます

特に投資したい米国株がない場合は、株式投資の魅力でもある高配当の銘柄から選ぶのも良いでしょう。

④買付

マネックス証券の公式サイトから証券総合取引口座へログインして、外国株トップページの「米国株NISA取引 ログイン」ボタンをクリックします。ログイン後「NISA取引についての説明」を読み「米国株取引 ログイン」からページを移動してください。

TradeStation(トレードステーション)画面に移動したら、NISA マークがあるか確認してください。NISA マークを確認できたら購入したい銘柄を検索して、実際に買い付けを行ってみましょう。

NISAで米国株投資をする際に知っておきたい株価指数

そもそも株価指数とは、株式市場全体や特定の業種全体の株価の値動きを表したものです。個別銘柄は、一般的に市場全体と連動性があるため、株価指数から市場全体の流れを把握して投資の判断材料にします。

そのため、米国株投資をするうえで、知っておきたい代表的な株価指数を3つ解説します。

代表的な株価指数
  1. 「S&P500」
  2. 「NYダウ」
  3. 「ナスダック総合指数」

1つずつ詳しく見ていきましょう。

S&P500

S&P500とは、ニューヨーク証券取引所とナスダックに上場しているすべての企業から、代表的な500銘柄の株価を合わせた株価指数のことです。S&P500には、GAFAMなどの世界レベルで有名な大企業を中心に構成されています。

そしてS&P500は、米国株式市場の時価総額の80%を占めているため、正確に米国の市場全体の動向を見る上で重要な指数と言えるでしょう。

NYダウ

NYダウは、ダウ・ジョーンズ社が発表する30社の平均株価からなる指数のことです。NYダウの代表的な企業は、アップルやコカ・コーラ、マイクロソフトなどの有名企業が対象になっていて、日本人にも馴染みのある企業が多く採用されていることがわかります。

NYダウは30銘柄しか採用していないため、株価の高い銘柄の動きに影響されやすい特徴があります。そのため、米国市場全体の経済を反映しているとは言えません。それでも、米国を代表する企業の動向を知るためには必要な指標でしょう。

NYダウを構成する銘柄の入れ替えが不定期に行われ、業績が悪くなるなどの要因で変化していきます。30社の中から選ばれた優良企業が入れ替わるのは、中心となる産業の移り変わりを示していることになります。だからこそ、NYダウは投資家にとって重要な指標となるのです。

ナスダック総合指数

ナスダック総合指数は、ナスダック証券取引所に上場している3,000以上の銘柄すべてを対象に、時価総額加重平均で算出した株価指数のことです。マイクロソフトなどのハイテク株やインターネット関連企業の比率が多いため、IT関連業界の動きを追いたいときによく使われます。

NISAで購入できるおすすめの米国株を紹介

時価総額ランキング トップ50

ヤフーファイナンス集計による、米国株の時価総額上位50を紹介します。ランキングを参考に、株価が成長していて増配している米国株を選んでみてはいかがでしょうか。

順位 名称 市場 時価総額(ドル)
1 アップル NASDAQ 2,652,865,194千
2 マイクロソフト NASDAQ 2,222,587,451千
3 アマゾン・ドット・コム NASDAQ 1,446,821,159千
4 テスラ NASDAQ 947,925,594千
5 アルファベット[GOOG] NASDAQ 826,702,860千
6 アルファベット[GOOGL] NASDAQ 784,219,850千
7 メタ・プラットフォームズ NASDAQ 717,384,455千
8 台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング NYSE 645,812,580千
9 エヌビディア NASDAQ 584,350,000千
10 ユナイテッドヘルス・グループ NYSE 434,353,541千
11 ジョンソン&ジョンソン NYSE 434,036,262千
12 JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー NYSE 427,130,028千
13 バークシャー・ハサウェイ[BRK-B] NYSE 397,847,161千
14 プロクター・アンド・ギャンブル NYSE 393,531,914千
15 ウォルマート・ストアズ NYSE 388,870,021千
16 バンク・オブ・アメリカ NYSE 367,629,055千
17 ホーム・デポ NYSE 364,543,897千
18 マスターカード NYSE 346,099,708千
19 ビザ NYSE 343,371,015千
20 アリババ・グループ・ホールディング NYSE 334,065,889千
21 エクソン・モービル NYSE 305,536,519千
22 ファイザー NYSE 296,303,228千
23 ASMLホールディング NASDAQ 287,388,443千
24 バークシャー・ハサウェイ[BRK-A] NYSE 284,350,062千
25 トヨタ自動車(株) NYSE 276,056,987千
26 コカ・コーラ NYSE 261,108,953千
27 ロイヤル・ダッチ・シェル NYSE 252,510,395千
28 ウォルト・ディズニー NYSE 249,709,574千
29 シェブロン NYSE 244,642,620千
30 ペプシコ NASDAQ 240,885,796千
31 シスコ・システムズ NASDAQ 239,053,940千
32 アドビ NASDAQ 237,857,178千
33 アッヴィ NYSE 233,324,864千
34 イーライ・リリー NYSE 232,509,347千
35 サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック NYSE 228,677,926千
36 コムキャスト NASDAQ 226,742,874千
37 ベライゾン・コミュニケーションズ NYSE 223,152,945千
38 アボット・ラボラトリーズ NYSE 222,503,549千
39 ブロードコム NASDAQ 220,156,786千
40 オラクル NYSE 219,564,152千
41 ノボ・ノルディスク NYSE 217,210,600千
42 セールスフォース・ドットコム NYSE 215,350,550千
43 コストコ・ホールセール NASDAQ 213,561,520千
44 バークシャー・ハサウェイ[BRK.A] NYSE 212,164,481千
45 アクセンチュア NYSE 212,118,407千
46 インテル NASDAQ 211,646,680千
47 ウェルズ・ファーゴ NYSE 208,550,966千
48 メルク NYSE 202,024,996千
49 ダナハー NYSE 200,403,083千
50 ノバルティス NYSE 194,694,075千
引用元:ヤフーファイナンス

※2022年1月24日時点

米国株を選ぶ際のポイント

NSAで米国株を購入するなら、中長期的に緩やかな成長が期待できる銘柄を選びましょう。株価の変動が激しい銘柄を選ぶと数年後の業績が読めず、状況によっては株価が大幅に下落する危険性があるからです。

利益や売上の変動が少なく、安定している企業であるかが、米国株を選ぶときに大切な要素です。加えて、過去の市場全体の株価が下がったとき、企業がどのくらい影響を受けたかを確認しておきましょう。また、安定している企業の銘柄を探す方法として、実績のある大企業で連続増配している企業を選ぶと、年に4回ある配当金に期待が持てるでしょう。

分散投資ができる米国株ETFもあり

日本株よりも成長が期待されている米国株に目をつける投資家は多いですが、その銘柄数は膨大で何を購入すれば良いか悩む方は多いでしょう。米国株は株価変動のリスクが高いため、投資初心者がうかつに手を出すと損する可能性があります

そこで、米国株と同じように分割投資ができる米国株ETFについて、メリットとデメリットを紹介していきます。

米国株ETFとは?そのメリットとデメリット

米国株ETFとは、米国の証券取引所に上場している「投資信託」のことです。一般の投資信託とは違い上場しているため、株式と同じように自由なタイミングで売買が可能になっています。また、米国株ETFは、知識がなくても分散投資ができることがメリットです。

米国株ETFにはいくつか種類があり、その多くがS&P500などの指数と連動するように作られています。たとえば、S&P500に連動する米国株「バンガード・S&P500 ETF」を1銘柄購入すれば、「バンガード・S&P500 ETF」を構成するS&P500の銘柄に分散投資することになります。

また、たとえばSBI証券では、米国株式・ETF定期買付サービスを行っています。どのタイミングでいくら買付したいと条件を設定すれば、買付可能な株数を計算して自動的に注文できるというサービスです。これを利用すれば、毎月手動で購入手続きを行う必要がないため、継続的・計画的に米国株投資を行うことができます。

それに、株式と同じで上場されているため、上場廃止になる可能性もゼロではありません。米国の場合、日本と異なり整理ポストのような上場廃止までの猶予期間はないため、ご注意ください。なお、上場廃止となった場合、それ以後の取引はできませんが、例えばSBI証券では売却注文に限りコールセンターで受け付けています。各証券会社の対応をあらかじめ確認しておきましょう。

米国株ETFには何があるのか

米国株ETFには種類があり、S&P500やナスダック100指数といった指数と連動するように作られています。たとえば、以下のような米国株ETFがあります。

米国株ETF
  1. VOO(バンガード・S&P500 ETF)
  2. VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
  3. VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)

SBI証券などの証券会社で上記の米国株ETFを購入すると、それだけで分散投資している状態です。そのため、通常の米国株よりも簡単にリスク分散ができます。

NISAとは?つみたてNISAやジュニアNISAとの違い

NISAとは、「少額投資非課税制度」という税制優遇制度のことです。通常の証券口座を使って株式などで利益を得た場合、20.315%の課税が発生します。しかし、NISAで株式などを購入すると、年間120万円の投資枠の中で得られた利益に対しては課税されません。もし、株式投資をするのであれば、NISAを利用して行った方が良いでしょう。

また、NISAには「つみたてNISA」と「ジュニアNISA」が税制優遇制度として存在しています。(一般)NISAとつみたてNISA、ジュニアNISAの違いは以下の表のとおりです。3つのNISAは、それぞれ特徴が異なり、利用目的に応じた使い分けが必要になってきます。

一般NISA つみたてNISA ジュニアNISA
対象年齢 20歳以上 20歳以上 0~19歳※
非課税投資枠 (年間) 120万円 40万円 80万円
手数料 金融機関により異なる 無料 金融機関により異なる
非課税対象商品 株・ETF・REIT・投資信託 特定の投資信託 株・ETF・REIT・投資信託
非課税期間 5年間 20年間 5年間
投資可能期間 2014~2023年 2018~2042年 2016~2023年
買付方法 一括、積立 積立 一括、積立
払出し制限 なし なし 18歳まで払出し制限あり
※成年年齢の引き下げに伴い、2023年は、0歳~17歳が利用可

引用元:金融庁

REIT

投資者から集めた資金で不動産への投資を行い、そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益を原資として投資者に配当する商品です。

法改正により2024年から新NISA制度がスタート

現行の一般NISAは、2020年度の法改正によって、2023年に新規投資枠が終了し、2024年から「新NISA」がスタートします。「新NISA」は、年20万円の積立枠と年102万円の積立枠の2階建て構造です。

「新NISA」における年20万円の積立枠は、安定的な資産形成を促す観点から「つみたてNISA」と同様で、金融庁の基準を満たした特定の投資信託に限定されています。一方で、年102万円の積立枠は「一般NISA」のように上場株式や投資信託などに投資できるように制度が見直されています。

米国株に投資するならNISAを利用して利益を最大化しよう

米国株投資に興味があるなら、NISAを利用しない手はないでしょう。通常の口座を利用すると、譲渡益や配当金に20.315%の税金がかかりますが、NISAなら年間120万円までは非課税になって利益を最大化できます

また、米国株の方が日本株よりも中長期的に成長が期待でき、1株から株式を購入できるためNISAの非課税枠を余さず利用できるメリットがあります。まだ投資をしたことがない方も、実際にNISA口座を開設して投資を始めるきっかけにしてみてください。

米国株投資にNISAを使用する際のFAQ

NISAと米国株について、よくある疑問をまとめています。自身のお悩みを解消する参考にしてみてください。

年内に使いきれなかった非課税投資枠を、翌年以降に繰り越しできるの?

一般NISAは120万円、つみたてNISAは40万円の年間非課税投資枠が、毎年用意されています。ただし、使いきれなかった非課税投資枠は翌年に繰り越せません。1株単位で株式を購入できる米国株などで調整して、残った非課税投資枠を余さず使い切りましょう。

購入年と同年に売却した場合、そこで生じた「空き枠」は非課税枠として使える?

NISAの非課税投資枠は年間120万円で固定されています。購入した株式を売却したとしても、空いた枠を再利用することはできません。

NISA口座内で損失が出た場合、他の口座の損益通算は可能ですか?

NISA口座内で発生した損失は、損益通算の対象外になります。そのため、他の口座の損益と通算できません。

NISA口座で取引を行った場合、確定申告は必要ですか?

NISA口座で取引して利益を得たとしても非課税なため、確定申告の必要はありません。

NISA口座は、複数の金融機関で開設可能ですか?

NISA口座は「1人につき1口座」と決まっているため、複数の金融機関で開設できません。

NISA口座を他の金融機関に変更できますか?

1年に1回だけ、NISA口座を他の金融機関に変更できます。ただし、すでにNISA口座で株式などの買付を行っていた場合は、その年は金融機関の変更ができなくなります。

家族で各自NISA口座を保有できますか?

NISA口座を開設する年の1月1日の時点で、満20歳以上の日本居住者という条件を満たしていれば、家族で各自NISA口座を保有できます。

NISAの制度が変更される?

一般NISAが2020年度の法改正により、2023年に新規投資枠が終了し、代わりに2024年から新NISAがスタートしていきます。年20万円の積立枠と年102万円の投資枠の2階建て構造になって、非課税対象金額が変わります。

「一般NISA」から「つみたてNISA」、「つみたてNISA」から「一般NISA」の変更はできるの?

年ごとに「一般NISA」と「つみたてNISA」のいずれかを選択できます。ただし、すでに取引されていた場合は、翌年まで区分変更はできませんので注意しましょう。

「一般NISA」と「つみたてNISA」の両方を利用できる?

「一般NISA」と「つみたてNISA」は、同時に利用できません。どちらか一方を選択する必要があります。株式を購入して株価の値上がり益を狙いにいくのなら「一般NISA」リスクを抑えながら長期間に渡って資産運用したいのなら「つみたてNISA」が適しているでしょう。

米国株で失敗しない抑えておきたい指数を知りたいんだけど…

米国株投資で失敗しないためには、米国の株式市場をおさえておく必要があります。米国の株式市場の流れを把握するための代表的な指数は、以下の3つです。

指数
  1. S&P500
  2. NYダウ
  3. ナスダック総合指数

※本記事で記載の情報は、個別に記載のない限り、2022年1月25日時点でのものになります。証券会社等の口座開設やキャンペーン利用の際には、各社公式ホームぺージの最新情報をご確認ください。

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