IPO株,購入方法,当選確率
(画像=PIXTA)

「IPO投資は何だか難しそうでやったことがない」
IPOの抽選で当選するにはどうしたら良いのか分からない

IPO

未上場企業が、新規に株式を証券取引所に上場し、投資家に株式を取得させること

投資初心者の中にはこのような疑問を持つ人も多いことでしょう。

今回は、IPO株投資の基礎知識、IPO投資におすすめの証券会社、IPOの抽選確率を高める方法などを解説します。IPO投資は投資する銘柄をきちんと理解し、上場初日の初値で売れば高い確率で利益を出せる初心者にもおすすめの投資法です。

もちろん、株式投資の一種なので絶対に儲かるという訳ではないですが、注意すべき点を押さえて行えば安定して儲けられるでしょう。

目次

  1. IPO投資とは?
    1. IPOとは?
    2. 市場で売買する株式との違い
    3. 短期間で大きな利益を出しやすい取引として人気化
  2. IPO投資が初心者におすすめの理由
    1. ローリスク・ミドルリターン以上
    2. 勝率の高さ
    3. 購入手数料が掛からない
    4. 会社によっては申し込むと当選確率が上がるポイントがもらえる
    5. 抽選に外れても手数料などはかからない
  3. IPO株の購入方法
    1. IPO株の取り扱いがある金融機関で証券口座を開設する
    2. 上場するIPO銘柄の詳細やIPOのスケジュールを確認する
    3. 目論見書の内容を確認し、魅力的な銘柄かどうか確認する
    4. 幹事となる証券会社の口座でブックビルディングへ申し込む
    5. 購入の意思表示をする
  4. IPO投資をする上でチェックしたい新規上場までの流れ
    1. 新たに証券取引所に上場されるための承認を受ける
    2. 仮条件にて株価が決まる
    3. ブックビルディングで最終条件を決める
    4. 上場する際の基準である公募価格が決まる
    5. IPO株を買いたい人が多い場合は抽選をする
    6. IPO株の購入が締め切られる
    7. 新しく証券取引所に上場される
  5. IPO投資初心者におすすめの証券会社10選
    1. SBI証券:独自のポイント制度
    2. マネックス証券:全てのIPO株が完全平等抽選
    3. 松井証券:事前入金なしで仮申込&抽選が可能
    4. 楽天証券:IPO取扱数が年々増加
    5. 野村證券:IPO主幹事実績が多い
    6. 大和証券:主幹事数・取扱銘柄数ともに国内トップクラス
    7. SMBC日興証券:ステージ別抽選で当選確率アップ
    8. 岡三オンライン証券:シンプルな抽選方法
    9. PayPay証券:IPO専用アプリがある
    10. LINE証券:多くのユーザーがいるLINEから気軽に始められる
  6. 主要証券のIPO購入方法を画像で見ながら確認
    1. SBI証券のIPO購入方法
    2. マネックス証券のIPO購入方法
    3. 楽天証券のIPO購入方法
    4. 野村證券のIPO購入方法
    5. 大和証券のIPO購入方法
  7. IPO申し込み前後の注意点
    1. 申し込みを忘れる
    2. 当選したのに忘れる
    3. 上場日を間違えて取引し忘れる
    4. 事前入金が必要で抽選対象外になる
  8. IPO株の当選確率を高めるポイント
    1. SBIのチャレンジポイントを貯める
    2. 完全平等抽選方式の証券会社を選び、資金が少なくても当選確率を上げる
    3. 主幹事の証券会社であれば割り当てられるIPO株数が多い
    4. 色々な証券会社から申し込んで抽選回数を増やす
    5. 家族口座も使って当選確率が上げる
    6. 仮条件の上限で申し込みを行い当選確率を上げる
    7. ライバルが少ないIPOの申し込み数が多くない証券会社で申し込む
    8. 対面(大手の店頭)で担当をつけてもらう
    9. 預かり資産額を増やす、取引を増やす
  9. IPO投資を行う際の注意点
    1. 絶対に公募価格が初値より安いという訳ではない
    2. 新たに上場した直後は価格が大きく変動しやすいため、初心者は初値が出たらすぐに売却しよう
    3. 上場した後、一定期間は株式を売れない可能性も
    4. 業種・売上などが好調な企業を情報収集して見極める
    5. 売出株より公募株の方が多い銘柄に投資する
    6. 大株主が上場後すぐに大量売却しないか注意する
  10. 諦めずにIPOに申し込んで当選を目指そう
  11. IPOの購入方法に関するQ&A
    1. NISA口座でも購入できますか?
    2. 複数口座を開設したほうが良いですか?
    3. IPO当選後の購入辞退にペナルティはありますか?
    4. IPO株は100株未満(単元未満)でも買えますか?
    5. 上場に承認されるために必要なことは?
    6. 仮条件が決まるまでの手順は?
    7. 「公募価格」はどのような意味ですか?
    8. IPOのブックビルディングとは?ブックビルディングの流れは?
    9. IPO投資で利益を出すために注意すべきことは?

IPO投資とは?

IPO投資とは、企業が新しく証券取引所に上場する時に投資家に対して渡される「株を買う権利」を抽選で入手し、上場した日の最初につく価格(初値)で株を売って儲けようとする投資です。

IPO投資について
  1. IPOとは、新たに証券会社に上場して誰でも売買可能にすること
  2. 通常の株式取引とは買い方が異なる
  3. 初値で売るため短期で儲けやすい

IPOとは?

IPOとは、Initial Public Offeringのことであり、日本語では「新規公開株」や「新規上場株式」と訳されます。一般的に、株を買いたい人を募って証券取引所に上場し、多くの投資家に売買されるようになることをIPOといいます

市場で売買する株式との違い

通常の株式投資では、市場に流通している株式を証券取引所から買い、タイミングを図って買った時より高い価格で売却して値上がり益を得ます。また、株式を保有し続けることで配当で利益を得る方法もあります

一方、IPOの場合、新しく上場する株式を上場前に事前に購入申し込みをして入手できます

よって、通常の株式投資とIPOでは株式を入手できるタイミングが異なるので覚えておきましょう。

短期間で大きな利益を出しやすい取引として人気化

IPO投資は、初心者でも短期間で大きな利益を出しやすいことから人気です。

IPOをする株式は上場する前に事前に決められた価格(公募価格)で、決められた株数のみ販売されています。そして、多くのIPO株において、販売される株数よりも買いたい人の方が多くなるため、IPO株を獲得するには高い競争倍率の抽選に当選する必要があります。しかし、IPO株を手に入れることができれば、公募価格より上場初日の初値の方が株価が高くなることが多いため、初値で売却すれば簡単に儲けられる可能性が高いです。

IPO投資が初心者におすすめの理由

IPO投資は株式投資の初心者にもおすすめできる投資方法です。

IPO投資がおすすめの理由
  1. リスクが低く、難しい投資判断は必要ない
  2. IPO株を買うのに手数料は不要
  3. 抽選で外れても、次回申し込み時に当選確率が上がることもある
  4. 抽選に外れても手数料はかからないため、何度でも挑戦できる

ローリスク・ミドルリターン以上

「IPO株を手に入れたけれど、上場後の株価が公募価格より下がってしまったら損するのでは?」と考える人も多いでしょう。しかし、IPOをした株式が上場後に株価が上がるのか下がるのかを予測することはある程度可能です。

IPO投資に関する情報はインターネットや雑誌などで大きく取り上げられることが多く、注目されていて人気のある銘柄かどうか判断した上、不人気なものを避けて投資すれば損するリスクを下げられます。完全にリスクゼロの投資という訳ではありませんが、株式投資の方法の中ではローリスクミドルリターンと言えるでしょう。

勝率の高さ

IPO投資は儲けられる可能性が高い投資手法といえます。他の投資手法でここまで高い成績を残せるものは少なく、IPO投資は初心者でも安心して取り組めるでしょう。

購入手数料が掛からない

株式投資をする場合、一般的には株式を買う時に購入手数料がかかります。よって、IPO投資をする場合でも同様に購入手数料が必要だと考える人は多いですが、実はIPO投資では購入手数料は不要です。

つまり、購入手数料を含めてコスト負担なくIPO株の公募価格分のお金のみ準備すればIPO投資が可能となります。

注意事項として、IPO株を上場後に売る際は通常通り手数料(売買手数料)が必要となるので覚えておきましょう。

会社によっては申し込むと当選確率が上がるポイントがもらえる

厳しい抽選確率を少しでも上げるためには、IPOに申し込んでいくと当選確率が上がるポイントがもらえる金融機関を選びましょう

SBI証券では「IPOチャレンジポイント」と呼ばれるプログラムがあり、当選確率を上げられます。IPOチャレンジポイントとは、IPOの抽選に外れた回数に応じてポイントが積み上がり、次回以降にIPOを申し込む時にIPOチャンレジポイントを使うことで当選しやすくなるものです。

抽選に外れても手数料などはかからない

IPOの抽選に挑戦し、もし外れたとしても何らかの手数料を取られることはないです。

よって、できるだけ数多くのIPOの抽選に参加し、少しでも当選できる可能性を高めることが重要です。

ただし、抽選に申し込む時には、IPO株に当選した場合に必要となる株式代金は証券口座に入れておく必要があるので注意しましょう(IPOの抽選段階ではお金を入れておかなくても良い金融機関も一部あります)。

IPO株の購入方法

実際にIPO株を買うためにはどのような流れになるのか解説します。

IPO株の購入方法
  1. 金融機関で証券口座を開設する
  2. ブックビルディングへ申し込みをし、競合が入れば抽選する
  3. IPO株を買う意思表示をし、実際にIPO株購入の準備をする
  4. IPO株が上場して売買可能になる

IPO株の取り扱いがある金融機関で証券口座を開設する

IPOに参加するための条件として、IPOを募集している証券会社で口座を開設する必要があります。証券会社によってIPOの取り扱い数などが変わってくるため、できるだけIPOの取扱実績が豊富なところを選びましょう。

証券会社で口座を開設するためには、次のようなものを準備しないといけません。口座を作りたいと思ったらすぐに手続きが始められるよう、事前に確認しておくことをおすすめします。

口座を開設に必要なもの
  1. マイナンバーカード
  2. 運用免許証、健康保険証などの本人確認書類
  3. 印鑑
  4. 金融機関口座

上場するIPO銘柄の詳細やIPOのスケジュールを確認する

IPO株を買おうとする場合に事前に確認しておきたいのが上場までのスケジュールです。まず、証券取引所から上場を承認される日を上場承認日と呼び、IPOのスケジュールや想定価格が発表されます。多くの投資家は上場承認日にIPOする銘柄の詳細な内容を把握可能になるため、速やかにチェックしましょう

上場承認されると、IPOする企業の知名度が知れ渡り、インターネットや雑誌などで大きく取り扱われるようになります

目論見書の内容を確認し、魅力的な銘柄かどうか確認する

申し込むIPO銘柄が決まったら、目論見書を確認しましょう。目論見書とは、運用会社などが株式の募集や売り出しを行う時、投資家に対して株式についての情報を提供することを目的に作成される資料です。

なお、証券会社などの金融商品取引業者は、株式の募集や売り出しを行う時には投資する人に対して目論見書を提供することが法令で決められています

具体的な目論見書の中身は、その銘柄における経営理念、事業内容、財務情報、業績データなどが掲載されており、IPO投資する投資家は内容にしっかりと目を通しておかなければいけません

株式上場後の初値に影響を与えるのは、上場してすぐにその株を買いたいと思う投資家がどれだけいるかによって決まります。多くの投資家が「是非投資したい」と思えるような魅力的な企業であれば初値は高くなります。一方、目論見書に記載された内容に将来性を感じないような企業の場合、初値が公募価格を下回ってしまう可能性が高くなります。

幹事となる証券会社の口座でブックビルディングへ申し込む

ブックビルディングとは、IPO株の公募価格を決めるための値決めです。

流れとしては、まず投資家が仮条件で提示された価格の範囲内で申し込みを行いたい株式数と希望する金額を出します。次に投資したい人が出した情報を基にIPO株の需要がどれくらいあるのかを分析した上で、最終的にIPO企業と主幹事証券会社が公開価格を決めます。

ブックビルディングに申し込みをするには、これから上場を予定するIPO株を担当する主幹事証券会社か幹事となる証券会社に口座を持っておくことが必要です。幹事とは、IPOをする企業のパートナーとして上場手続きを支援する証券会社のことで、中でも主幹事がメインとなって上場に向けて責任を持っています。

購入の意思表示をする

IPOに当選した場合、買いたい株数を確認して購入手続きを行いましょう。ネット証券では公式サイトからログインすることで手続きができます。その際、「意思表示確認画面」のような画面で最終的な「購入意思表示受付」の完了を確認して下さい。

もし購入意思表示の受付が完了していない場合、IPO株を買えません。よって、抽選に当たったIPO株を確実に買うため、手続きが完了しているか再度チェックすることをおすすめします

IPO投資をする上でチェックしたい新規上場までの流れ

IPO株に投資する上で投資家が理解しておくべき上場までの流れについて解説します。

上場までの流れ
  1. 新規上場のために審査を受けて承認を受ける
  2. 機関投資家と相談して仮条件を決定する
  3. ブックビルディングによって公募価格を決める
  4. IPOに申し込む人が多い時は抽選する
  5. 証券取引所に上場される

新たに証券取引所に上場されるための承認を受ける

新規に証券取引所に上場したいと考える企業の全てが、IPOの申し込みをすれば上場できる訳ではありません。証券取引所に上場するためには、審査を受けて合格する必要があります

審査基準は、株主数、流通株式数、時価総額、利益額などの形式要件を満たすことが必要である他、ヒアリングや実地調査などで経営理念や内部管理体制をチェックされます。

仮条件にて株価が決まる

仮条件を決定することは、新たに上場する株式における株価を決定することを指します。

仮条件を決定するまでの手順は次の通りです。

仮条件を決定するまでの手順
  1. 新たに上場を予定する企業と主幹事、幹事証券会社で議論し、競合企業などを参考に想定価格を決定する
  2. 金融機関などの機関投資家に対し、決めた想定価格によるIPO株購入について相談
     (企業の強み、特徴、今後の成長性などを主幹事証券会社が機関投資家に説明)
  3. 相談した結果を踏まえ、必要に応じて価格を調整してから仮条件を決定する

なお、仮条件においては「3,000円〜4,000円」のような形で、価格に幅があるように決められます

ブックビルディングで最終条件を決める

ブックビルディングとは、未上場企業の株式を公開(IPO)する時に発行する金額などを決定する方法です。

IPOを行う株式の需要予測調査期間を設定し、仮条件で決められた価格を投資家に提示した上、投資家に需要申告期間中に「いくらであれば買いたいか」をヒアリングします。そして、ヒアリング結果により、正式な最終条件が決定となります。

なお、投資家はブックビルディングにおいて「1株3,000円の株式を400株買いたい」というような形で、買いたい価格と株数を証券会社に伝えます。IPO投資をする場合、ブックビルディングをしている期間中に申し込みが必要なので覚えておきましょう。

上場する際の基準である公募価格が決まる

公募価格は上場する際の基準である株価のことです。IPOに当選した人は、公募価格で買うことになります。

公募価格の決まり方は、ブックビルディングの際に最も需要の多かった株価が採用されます。

上場初日の初値が公募価格を上回ればIPO投資で儲けられることになるため、公募価格は利益を出すための主要な要素です。

IPO株を買いたい人が多い場合は抽選をする

販売されるIPO株の株数は証券会社ごとに決められており、IPO株を買いたい人の希望株数が用意された株数を上回る場合は抽選により購入できる人が決定します。

IPO投資は人気となっており、多くの場合抽選になります

IPOの抽選で当選する確率は概ね1〜2%程度と言われているため、当選するのはかなり難しいです。実際、2021年にIPOを実施した企業は126社であるため、全ての抽選に応募したとしても1〜2社しか当選しない計算になります。

IPO株の購入が締め切られる

IPO株の抽選に当選した場合、その後購入手続きが必要になるため忘れずに購入締め切りまでに行いましょう。購入締め切りを過ぎると抽選で当選したとしてもIPO株を買える権利を失うので気を付けて下さい。

新しく証券取引所に上場される

IPO株の購入手続きが完了したら、上場される日までじっと待ちましょう。そして、上場初日の初値で売って利益を狙うのがIPO投資のセオリーです。

初値で売らないのも一つの戦略ですが、IPO直後は株価が急落したり予想外の動きをすることが少なくないので難易度が高くなるでしょう。初値で売らない場合でも、どのようなタイミングで売却するのかしっかりと検討しておくことが重要です。

IPO投資初心者におすすめの証券会社10選

続いてIPO投資の初心者におすすめする証券会社について説明します。

結論、おすすめはSBI証券です

SBI証券では「IPOチャレンジポイント」と呼ばれるプログラムがあり、当選確率を上げられます。IPOチャレンジポイントとは、IPOの抽選に外れた回数に応じてポイントが積み上がり、次回以降にIPOを申し込む時にIPOチャンレジポイントを使うことで当選しやすくなる制度です。

■おすすめの証券会社10選
  1. SBI証券:独自のポイント制度
  2. マネックス証券:全てのIPO株が完全平等抽選
  3. 松井証券:事前入金なして仮申込&抽選が可能
  4. 楽天証券:IPO取扱数が年々増加
  5. 野村證券:IPO主幹事実績が多い
  6. 大和証券:主幹事数・取扱銘柄数ともに国内トップクラス
  7. SMBC日興証券:ステージ別抽選で当選確率アップ
  8. 岡三オンライン証券:シンプルな抽選方法
  9. PayPay証券:IPO専用アプリがある
  10. LINE証券:多くのユーザーがいるLINEから気軽に始められる

SBI証券:独自のポイント制度

SBI証券のIPO取扱実績は業界NO1で、毎年IPOされる銘柄の多くで取り扱われています。よって、SBI証券で口座を開設していればIPO投資に挑戦できるチャンスが高まると言えるでしょう。

SBI証券の最大の特徴は「IPOチャレンジポイント」と呼ばれる、新規上場株式のブックビルディング後の抽選に外れた回数に応じてポイントが割り当てられる制度があることです。次回以降の抽選時に貯めたポイントを利用することでIPOの当選確率が高まるため、諦めずに何度もチャレンジすれば当選が近づくでしょう。

SBI証券の概要

2021年IPO取扱実績 122社
IPO抽選方法 公正抽選、ポイント抽選(IPOチャレンジポイントの申込数が多い人順)
手数料 無料
その他特典 IPOチャレンジポイント
※引用元:SBI証券|株・FX・投資信託・確定拠出年金・NISA

NISA

毎年120万円の非課税投資枠が設定される少額投資非課税制度。株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象になる。

マネックス証券:全てのIPO株が完全平等抽選

マネックス証券におけるIPOの特徴は、完全平等抽選となっていることです。

IPO株の購入希望者が募集株数を上回った場合、抽選が実施されることが多いですが、店舗型の大手証券会社などでは、資金の多い投資家や過去の取引実績が豊富な顧客に優先して購入できる権利を配ることがあります。また、ネット証券の中には、申し込む株数が多くなる程当選確率が高まる抽選方法を採用しているところもあり、資金力のある大口投資家が有利になることが多いです。

一方、マネックス証券では全ての投資家が平等に当選する可能性がある完全平等抽選を実施しているため、経験や資金の少ない初心者でもチャンスが高まります

マネックス証券の概要

2021年IPO取扱実績 72社
IPO抽選方法 コンピューターによる無作為抽選
手数料 無料
その他特典 -
※引用元:マネックス証券 新規公開株(IPO)/公募・売出株式(PO)

松井証券:事前入金なしで仮申込&抽選が可能

松井証券の特徴は、抽選時に入金が不要なことです。購入に必要なお金は、抽選に当選した後、購入申込期間最終日までに用意すれば問題ありません。よって、抽選に参加するだけであれば証券口座の残高が0円でも可能です。

IPO株に当選した場合、購入申込期間最終日の15:30までにお金を準備した上、購入手続きをすれば良いルールとなっています。

松井証券の概要

2021年IPO取扱実績 56社
IPO抽選方法 平等抽選
手数料 無料
その他特典 抽選時は入金不要
※引用元:松井証券 松井証券で始めるIPOのメリット

楽天証券:IPO取扱数が年々増加

楽天証券は主幹事実績こそありませんが、IPOの取扱数は年々増加しています。具体的には、2018年11社、2019年26社、2020年37社、2021年74社と右肩上がりです。

現時点ではSBI証券などのIPO取扱数には及びませんが、楽天証券の取扱実績を考えると今後益々増加していくことが予想されます

楽天証券の概要

2021年IPO取扱実績 74社
IPO抽選方法 完全平等抽選
手数料 無料
その他特典 -
※引用元:楽天証券 過去の取扱実績

野村證券:IPO主幹事実績が多い

野村證券はIPO主幹事の実績が豊富です。2021年のIPO取扱実績36社のうち28社の主幹事を務めており、野村證券が取り扱ったIPO実績のうち約78%について主幹事を担当しています。

主幹事を務める証券会社は一般的に割り当てられるIPO株数が多くなるため、野村證券でIPO投資を行えば抽選になった場合の当選確率が高くなるでしょう。

野村證券の概要

2021年IPO取扱実績 28社
IPO抽選方法 完全抽選(オンライン)
手数料 無料
その他特典 前受金なしで抽選に参加可能
※引用元:野村證券 野村證券を選ぶ3つの理由

大和証券:主幹事数・取扱銘柄数ともに国内トップクラス

大和証券は主幹事数、取扱銘柄数ともに国内トップクラスを誇る証券会社です。

お金が必要なタイミングは購入申込時となっているため、同じ資金で複数のIPO銘柄への抽選が可能です。ネットでの申し込みは公平に抽選に実施されるため、お金に余裕がない初心者でもIPOに参加しやすいことが特徴です。

大和証券の概要

2021年IPO取扱実績 50社
主幹事実績 17社
IPO抽選方法 平等抽選
手数料 無料
その他特典 -
※引用元:大和証券 IPO(新規公開株式)

SMBC日興証券:ステージ別抽選で当選確率アップ

SMBC日興証券でIPO投資するメリットは、ステージ別抽選があることです。IPOで抽選となった場合、最初に配分株数の10%を目処に抽選し、これに当選しなかった場合、ダイレクトコースの顧客限定で最大5%を目処とした当選確率が最大25倍に変動するステージ別抽選が実施されます。

ステージ別抽選は、SMBC日興証券により多くの資産を預ければステージが上がり、IPOに当選しやすくなる仕組みです。なお、具体的なステージは、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナと定められています。

SMBC日興証券の概要

IPO抽選方法 同率抽選、ステージ別抽選
手数料 無料
その他特典 ステージ別抽選(ダイレクトコース限定)
※引用元:SMBC日興証券 オンライントレード新規公開株式(IPO)の特長

岡三オンライン証券:シンプルな抽選方法

岡三オンライン証券のIPOでは、申し込む際に事前の入金が必要ありません。多くのネット証券ではIPOに申し込む際に入金が必要となる完全前受制を採用していますが、岡三オンライン証券では証券口座にお金が無くても申し込みが可能です。IPOに当選した後、株式の購入に係るお金が必要となります。

岡三オンライン証券のIPOはシンプルで、抽選となった場合は乱数により公平に実施されます。また、多くの投資家にチャンスが行き渡るよう、原則1人につき1単元のみの配分となるのが特長です。よって、多くの投資家にIPO当選のチャンスがあると言えるでしょう。

岡三オンライン証券の概要

2021年IPO取扱実績 49社
主幹事実績 0社
IPO抽選方法 ステージ制
手数料 無料
その他特典 -
※引用元:岡三オンライン証券 岡三オンラインの「IPO」の特徴

PayPay証券:IPO専用アプリがある

PayPay証券では、IPO株を1株から1株単位で100株(1単元)まで購入の申し込みが可能です。資金が少ない投資家であってもできるだけ多くの人にIPO投資をして欲しいという願いから、抽選倍率の高いIPOを少額から誰でも参加できるような仕組みであり、専用のIPOアプリも準備しています。

PayPay証券の概要

2021年IPO取扱実績 0社
主幹事実績 0社
IPO抽選方法 機械抽選
手数料 無料
その他特典 1株から申し込みができるIPO専用アプリ
※引用元:PayPay証券 1株から申し込みができるIPO専用アプリ

LINE証券:多くのユーザーがいるLINEから気軽に始められる

LINE証券は野村ホールディングスが出資しているため、同一グループ会社である証券会社大手の野村證券からのIPO委託配分に期待できるでしょう。

LINE証券は2021年よりIPOの取り扱いを開始した、IPO実績では比較的新しい証券会社です。多くの人が使っているLINEから株式投資が可能で、指定された銘柄が安く買えるキャンペーンを頻繁に実施していることが特徴です。

小回りが効く証券会社としても有名で、100株単位の単元株はもちろん、1株から売買できることもユーザーから支持される理由です。

単元株

通常の株式取引で売買される売買単位のことで、単元は、ある一定のルールの元、企業が自由に決めることができる。

LINE証券の概要

2021年IPO取扱実績 11社
IPO抽選方法 ランダム抽選
手数料 無料
その他特典 -
※引用元:LINE証券 IPO(新規上場株)

主要証券のIPO購入方法を画像で見ながら確認

実際に証券会社のサイトからIPO株を買う方法を画像と一緒に確認していきましょう。

紹介する証券会社は次の5社です。

証券会社
  1. SBI証券
  2. マネックス証券
  3. 楽天証券
  4. 野村證券
  5. 大和証券③

SBI証券のIPO購入方法

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

新規上場株式(IPO)購入の流れ

STEP1 ブックビルディングの申込

目論見書を確認の上、ブックビルディングに参加します。
該当する銘柄の「株数」および「値段」を指定して申し込みを行います。また、IPOチャレンジポイントを利用する場合は、利用するポイント数を入力します。

ブックビルディングの申込

STEP2 買付余力の確認(入金)

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP3 発行価格(売出価格)決定日・抽選

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP4 抽選結果のお知らせ

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP5 購入意思表示

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP6 購入意思表示期限終了時(補欠当選者の繰上抽選、および約定処理)

「当選」または「補欠当選」の意思表示がされなかった場合、IPO申し込みは無効となり、当選した分については補欠当選した人へ配分されるので繰上抽選が実施されます。

STEP7 預かり残高反映

マネックス証券のIPO購入方法

STEP1 証券総合取引口座にログインし、「新規公開株式銘柄一覧」からIPOに申し込みを行いたい銘柄について「需要申告」を選択します。

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP2 目論見書を選択し、内容を確認します。

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP3 目論見書の内容確認が完了したら、下部にある「確認しました」を選択して下さい。

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP4 「口座区分」「株数」「申告価格」「抽選時優先順位」を入力した後、「次へ(申告内容確認)」を選択して下さい(NISA枠でIPOを申し込む場合は「口座区分」で選択可能です)。

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP5 ここまで入力した内容が表示されるので、申し込みする内容を確認の上「実行する」を選択します。

楽天証券のIPO購入方法

新規公開株式(IPO)購入の流れ

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP1 目論見書を閲覧し、申し込む銘柄の内容をチェックする

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP2 ブックビルディングへの参加

「国内株式」→「新規公開株式」を選択し、「ブックビルディング参加・購入申込」画面の一覧よりブックビルディングに参加を希望する銘柄の箇所にある「参加」を選びます。

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP3 抽選結果の発表方法

楽天証券の公式サイトにログインし、「国内株式」→「新規公開株式」にある「ブックビルディング参加・購入申込」から抽選結果(当選あるいは落選)をチェックできます。

野村證券のIPO購入方法

STEP1 申し込みをしたいIPO銘柄を選択

野村證券の公式サイトへログインした後、「取引」メニューから「IPO/PO銘柄一覧」画面へ移動して希望の銘柄を選びます。

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP2 IPO抽選に参加する

募集中の銘柄から申し込みを希望するものを選んで抽選に参加します。

STEP3 抽選結果を確認する

公募・売出価格決定日の18時〜21時の間に、当選、補欠当選、落選の抽選結果が表示されるので確認しましょう。なお、補欠当選とは当選した投資家が購入するのを辞めたり、権利を放棄した場合に繰上当選できる権利のことです。

STEP4 株式を買うお金を入金する

「当選」または「補欠当選」の場合、購入の申し込みをする前に購入代金を口座へ入金する必要があります。Web入金、あんしん振替(他金融機関からの振込)、野村カード(提携ATMからの入金)、銀行振込の中から選択できます。

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP5 IPO株を買う申し込みを行う

引用元:野村證券 野村證券を選ぶ3つの理由

大和証券のIPO購入方法

STEP1 大和証券の公式サイトへログインの上、ホーム画面上部にある「新規公開/公募売出」を選択します。

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP2「抽選参加申込」を選択します。

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP3 抽選参加サービスの利用にあたっての注意事項を確認の上、理解できたら抽選参加サービスへの申し込みで「はい」を選択します。

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP4 IPOの申し込みを希望する銘柄を選び、チェックを付けた後、「確認へ」を選択します。

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP5 電子交付に関する説明事項を確認し、「承諾する」を選択します。

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP6 これまで入力してきた内容が表示されるので、申込内容をチェックします。問題なければ暗証番号を入力し、「誓約のうえ申込む」を選択して下さい。

新規上場株式(IPO)購入の流れと購入までのステップ

STEP7 「下記銘柄の抽選参加申込を受付いたしました」と表示されれば申し込みの手続き完了です。

IPO申し込み前後の注意点

IPOに申し込みを行う前後に注意すべき点をまとめました。事前に確認しておかないとIPO株を買えるチャンスを逃してしまう可能性があるので、しっかりとチェックしましょう。

IPO申し込みの注意点
  1. IPO参加への申し込み漏れ、当選忘れには要注意
  2. 当選したのに上場日を間違えて初値で売却し忘れないよう気を付ける
  3. 事前入金が必要な証券会社をチェック

申し込みを忘れる

インターネットや雑誌で情報収集し、IPOに参加したいと思った銘柄があっても参加申し込みを忘れると抽選にすら挑戦できません

少しでも興味があるIPO銘柄については、申し込みできる日より前から余裕を持って対応するようにしましょう

当選したのに忘れる

IPOに申し込みをし、抽選で当選した場合であっても最終的に購入意思表示をしないとIPO株を買えません

「IPOに申し込みを行えさえすれば後は手続きが不要」と考え、その後の購入手続きを忘れてしまう人が多いのですが、証券会社の公式サイトで漏れなく購入意思表示を実施するようにして下さい

上場日を間違えて取引し忘れる

IPO株に申し込みをし、抽選で当選した上で購入したとしてもまだ安心してはいけません。

上場する日の初値でIPO株を売却する必要があるため、事前に初値で売るよう手続きを実施しておくか、上場初日の初値が付いた時に売却手続きをしないといけません。

ただし、上場日を間違えると「初値で売却し忘れて利益を得られなかった」ということになってしまうため、スケジュールはきちんと確認して下さい。

事前入金が必要で抽選対象外になる

IPO投資にあたり、証券会社ごとに抽選参加前に事前入金の必要有無、お金が拘束されるタイミング、同じ資金による複数のIPO銘柄への申込可否、抽選時期などが異なります

ここでは、事前入金が必要で抽選対象外となってしまうことがないよう、証券会社ごとに情報を整理しましたのでご確認下さい。

 
SBI証券
マネックス証券
松井証券
楽天証券ロゴ
大和証券
SMBC日興証券ロゴ
岡三オンラインロゴ
事前入金 必要 必要 不要 必要 必要 必要 不要
資金拘束時期 当選/補欠当選時 申込時
(ブックビルディング参加時)
購入申込時 購入申込時 購入申込時 申込時
(ブックビルディング参加時)
購入申込時
同時資金申込 可能 不可能 可能 不可能 可能 不可能 可能
抽選時期(前期/後期) 前期 前期 前期 後期 前期 前期 前期
※データはSBI証券 今後の成長に期待!IPO取扱実績No1のSBI証券でチャンスを掴もう!マネックス証券 新規公開株(IPO)/公募・売出株式(PO)松井証券 松井証券で始めるIPOのメリット楽天証券 新規公開株式(IPO) 取引ルール大和証券 IPO(新規公開株式)とはSMBC日興証券 IPOダイレクトコース岡三オンライン証券 IPOお手続きの流れ、公式サイトより引用

IPO株の当選確率を高めるポイント

競争が激しいIPO投資ですが、少しでも当選確率を高めるためのポイントを紹介します。

当選確率を高めるポイント
  1. SBI証券独自のIPOチャレンジポイントを獲得する
  2. 資金が少ない場合、完全平等抽選の証券会社を選ぶ
  3. 取引実績を増やしたり、預かり資産を増加させる
  4. 店舗型の証券会社で担当をつけてもらえるようにする

SBIのチャレンジポイントを貯める

SBI証券には独自のポイントプログラムとして、「IPOチャレンジポイント」と呼ばれる、新規上場株式のブックビルディング後の抽選に外れた回数に応じてポイントが割り当てられる制度があります。

次回以降の抽選時に貯めたポイントを利用することでIPOの当選確率が高まるため、諦めずに何度もチャレンジすれば当選が近づくでしょう。コツコツとポイントを貯めるのが苦にならない人におすすめです。

完全平等抽選方式の証券会社を選び、資金が少なくても当選確率を上げる

証券会社によって、IPO株を投資家へ配分する方法や抽選に回す割合は違います。資金力がある投資家や過去の取引実績が豊富な人であれば、店舗型の証券会社などであれば有利になることが多いです。

一方、投資初心者で資金が少ない人はマネックス証券などの完全平等抽選方式の証券会社を選びましょう。資金力やこれまでの取引実績は抽選時に考慮されないため、誰でもチャンスが公平にあります。

主幹事の証券会社であれば割り当てられるIPO株数が多い

IPOの主幹事を務める証券の場合、割り当てられるIPO株数が多くなります。よって、主幹事の証券会社からIPOに申し込みを行う方が当選確率を高められます

主幹事となる証券会社はIPO銘柄によって変わるため、できるだけ多くの証券口座を持っておくと良いでしょう。

色々な証券会社から申し込んで抽選回数を増やす

IPOに参加する場合、複数の証券会社に申し込みをしましょう。証券会社によって割り当てられている株数に違いがあることが多いので、どの証券会社が当選しやすいのかは状況により異なります。

少しでも当選の可能性を高めるために、できる限り多くの申し込みをして確率を上げることが重要です。

家族口座も使って当選確率が上げる

家族がいる場合、家族にもできるだけ多くの証券口座を開設してもらい、IPOに参加してもらいましょう。IPOの当選競争は激しくなることが多いため、参加申し込み数を1つでも増やすことで何れかの口座で当たりを引けるかもしれません

仮条件の上限で申し込みを行い当選確率を上げる

人気のIPO銘柄の場合、IPO銘柄を入手したいと考えるライバルが多いため、仮条件の上限価格が公募になりやすいです。

よって、IPOの抽選に当選するためには仮条件の上限金額で申告することが最低条件になることがあるため、仮条件の上限で申し込みを行うようにしましょう

ライバルが少ないIPOの申し込み数が多くない証券会社で申し込む

IPOの抽選は証券会社ごとに実施されるため、当選するための競争相手は同じ証券会社で申し込みを行った投資家です。よって、IPOへの申し込みが少ない証券会社を狙えば当選できる可能性は高まるため、チャンスと言えるでしょう。

一方、多くのIPO参加申し込みがある証券会社では競争倍率が高くなってしまうので気を付けて下さい。

対面(大手の店頭)で担当をつけてもらう

資金力があり、過去の取引実績が豊富な場合、店舗型(対面)の証券会社で担当者をつけてもらうとIPOに当選しやすくなるでしょう。

証券会社ごとにIPO株を投資したい人への配分方法は違いますが、一般的に店舗型の証券会社の場合は担当者による裁量が大きいことが多いです。普段から取引を活発に行っていたり、長期間取引を続けて得意客になっておくとIPOへの当選を有利にしてくれることもあります。

預かり資産額を増やす、取引を増やす

IPOを投資家へ配分する際、証券会社によっては預かり資産や取引が多い顧客を優先して当選させてくれるところもあります

例えばSMBC日興証券の場合、ダイレクトコース限定で預かり資産が増えると当選確率が最大25倍に変動する「ステージ別抽選」を行っています。

ステージ別抽選とは、平等抽選にて落選した投資家がダイレクトコースの顧客の場合、最大5%を目処として当選確率を高めて再度抽選に参加できる仕組みです。

IPO投資を行う際の注意点

続いてIPO投資をする際に気を付ける点を説明します。

IPO投資の注意点
  1. 絶対に公募価格が初値より安いという訳ではないので、銘柄をきちんとチェックする
  2. 初心者はできるだけ上場初日の初値が出たら売る
  3. 銘柄の売上、業種などを目論見書やニュースで確認して公募価格割れを避ける
  4. 大株主が既存の保有株式を大量売却して株価が下落しないか注意する

絶対に公募価格が初値より安いという訳ではない

2021年に実施したIPO銘柄のうち、初値が銘柄の公募価格を上回った割合は82.5%でした。具体的には全126社に対して初値が上回ったのは104社、初値が下回ったのは24社、同じ価格が2社という結果です。

多くの銘柄の場合、初値が銘柄の公募価格を上回っていますが、IPOを行う全ての企業の初値が銘柄の公募価格を上回るとは言えません。よって、事前に銘柄調査が欠かせないでしょう。

新たに上場した直後は価格が大きく変動しやすいため、初心者は初値が出たらすぐに売却しよう

IPO株は上場した直後は価格が乱高下しやすいので注意が必要です。初心者であれば初値が付いたらすぐに売却した方が無難でしょう。

IPO銘柄は良くも悪くも投資家から注目を浴びます。よって、様々な思惑で株価が揺れ動くことが多いため、上場後の動きを予測するのは難しいのが現状です。

上場した後、一定期間は株式を売れない可能性も

上場した後、一定期間既存株主が株式を売れないように制限がかけられる場合があります。制限がかけられることを「ロックアップ」と呼び、経営者や大株主と主幹事などの証券会社によって決定します。

「上場初日の初値で売ろうとしていたのに、売れなかった」ということもあるので、目論見書を良く確認してロックアップがあるかどうかチェックして下さい。

業種・売上などが好調な企業を情報収集して見極める

IPO投資で儲けるためには銘柄をしっかりと見極めることが重要です。

株価が下がる可能性が高い銘柄を選ぶことなく、業種や業績を目論見書などから情報収集し、初値が公募価格を上回るものを見極めましょう。最近は、IT系やテクノロジー関連などが人気となっているので注目してみて下さい。また、競合が少ない独自の技術を持つ企業も有望と言えるでしょう。

売出株より公募株の方が多い銘柄に投資する

売出株が公募株より多い銘柄も避けるようにして下さい。公募株が売出株より少ない場合、初値が公募価格を下回る可能性が高くなります。

公募株は、IPOする企業が事業を大きくするための資金などを調達する目的で市場に流通させますが、売出株は既に株主となっている人が利益を得ることを目的として市場に流通させます。

既存の株主の利益を確保するよりは、企業の将来成長に繋がる資金調達のための方が市場は評価する可能性が高いです。よって、公募株が売出株に比べて多い方がポジティブに捉えられ、公募価格が初値を下回るリスクが下がります

大株主が上場後すぐに大量売却しないか注意する

既存の株主に大株主がいる場合、どのような考えの持ち主なのか確認しておきましょう。ベンチャーキャピタルが大株主であれば、持っている株式を上場後に大量に売ってしまう可能性もあるので株価が急落するリスクがあります。

諦めずにIPOに申し込んで当選を目指そう

今回はIPO投資の方法、初心者におすすめの証券会社、IPOの当選確率を高める方法などを解説してきました。

IPO投資は、業種や売上を確認して初値が銘柄の公募価格を下回らないものを選ぶこと等の注意点がありますが、初心者でも比較的簡単に利益を狙える投資方法です。色々な証券会社から申し込みを行うといったポイントを踏まえてコツコツ挑戦すれば、何れ当選して成功体験を積めるでしょう。

今回解説した当選確率を高める方法を実行し、諦めずに大きな利益を目指してみて下さい

IPOの購入方法に関するQ&A

NISA口座でも購入できますか?

証券会社によりNISA口座でIPO株を購入できる場合とできない場合があります。

例えば、SMBC日興証券や大和証券などはNISA口座でのIPO投資が可能です。

節税効果を高めるために、できればNISA口座でIPO投資するようにしましょう。

複数口座を開設したほうが良いですか?

IPOに参加する場合、複数の証券会社に口座を開設した方が良いです。証券会社によって割り当てられている株数に違いがあることが多いので、どの証券会社が当選しやすいかは状況により異なります。

少しでも当選の可能性を高めるために、できる限り多くの申し込みをして確率を上げることが重要です。

IPO当選後の購入辞退にペナルティはありますか?

証券会社によっては、IPO当選後の購入辞退に対してペナルティを設けているところもあります。

例えばSMBC日興証券では、辞退してから1ヶ月間はインターネットから新規にIPOを申し込めなくなります。

また、そもそも当選後の辞退が不可能となる証券会社もあるため気を付けましょう。

IPO株は100株未満(単元未満)でも買えますか?

証券会社の中には、単元未満株(1株〜)でもIPO株を買えるところがあります。

単元未満株

取引が成立した際に金額に応じてかかる手数料。取引が成立しない場合には手数料はかからない。

PayPay証券の場合、新たに上場する株式を1株から1株単位で100株(1単元)まで購入申し込みできます。よって、抽選倍率が高いIPO投資を初心者でも簡単に行えるのでおすすめです。

上場に承認されるために必要なことは?

新規に証券取引所に上場したいと考える企業の全てが、IPOの申し込みを行いさえすれば上場にたどり着ける訳ではないです。証券取引所に上場するには、審査を受けて合格する必要があります。審査に合格して初めて上場が承認されます。

審査基準は、株主数、流通株式数、時価総額、利益額などの形式要件を満たすことが必要である他、ヒアリングや実地調査などで経営理念や内部管理体制をチェックされます。

仮条件が決まるまでの手順は?

仮条件を決めるまでの手順は次の通りです

仮条件が決まるまでの手順
  1. 新たに上場する会社と主幹事および幹事となる証券会社で議論し、競合となる会社などを参考にして想定価格が決まる
  2. 金融機関などの機関投資家に対し、決定した想定価格によるIPO株購入について相談
     (企業の強み、特徴、今後の成長性などを証券会社が機関投資家に説明)
  3. 相談した結果を踏まえ、想定価格を微調整した上で仮条件が決まる

なお、仮条件では「3,000円〜4,000円」のような形で、価格に幅があるように決められます。

「公募価格」はどのような意味ですか?

広く一般の投資家を対象に、株式を買いたい人を募集する際の価格を指します。

募集した際の発行価格を「公募価格」と呼び、売り出しの際の価格を「売出価格」と呼びます。

IPOのブックビルディングとは?ブックビルディングの流れは?

ブックビルディングとは、公募価格を決定するための値決めのことです。

ブックビルディングの流れは、まず投資家が事前に提示された価格の幅の範囲内で申し込みを行いたい株式数と希望する価格を出します。次に投資家が出した情報を基にIPO株の需要がどれくらいあるのかを分析した上で、最終的にIPOをする会社と主幹事となる証券会社が公開価格を決定します。

IPO投資で利益を出すために注意すべきことは?

IPO投資で利益を出すためには、将来性のある銘柄を見極めないといけません。

株価が下がる可能性が高い銘柄を選ぶことなく、業種や売上を目論見書やニュースから情報収集し、初値が銘柄の公募価格を上回るものを見極めましょう。最近は、IT系やテクノロジー関連などが人気となっているので注目してみて下さい。また、競合が少ない独自の技術を持つ企業も有望と言えるでしょう。

※本記事で記載の情報は、個別に記載のない限り、2022年1月25日時点でのものになります。証券会社等の口座開設やキャンペーン利用の際には、各社公式ホームぺージの最新情報をご確認ください。

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