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(写真=PIXTA)

「つみたてNISAを利用したいけど、本当にメリットはあるの?」と悩む方も多いでしょう。つみたてNISAは非課税なので、投資初心者にもおすすめの制度です。ただデメリットも知っておかないと損をしてしまう可能性もあります。

今回はつみたてNISAのメリットやデメリット、おすすめの銘柄、証券会社などをご紹介します。こちらを読めば、つみたてNISAの魅力もわかり、スムーズに口座も開設できるでしょう。

つみたてNISAとは

2018年から登場したつみたてNISAは、資産形成や投資を促進するための非課税制度として脚光を浴びています。2021年3月末時点で約361万口座が開設されており、買付額も約9012億円と若者に人気です。最長20年間での投資費用に税金がかからないつみたてNISAは、少額で投資をしたい人にうってつけの制度でしょう。

ただつみたてNISAは年間40万円までの投資信託、かつ積立運用のみに限って非課税になる点には注意しましょう。

金融庁:つみたてNISA
(引用:金融庁)

つみたてNISAのメリット・デメリット

つみたてNISAは、老後のお金の不安を解消する制度として人気がありますが、少子高齢化や低金利の時代を救済する制度でもあります。それでも「リスクが怖くて手が出せない」や「メリットはどのようなものがあるの?」と、不安に思う方も多いでしょう。以下に、つみたてNISAで得られるメリットや同時に発生するデメリットなどご紹介します。

つみたてNISAのメリット

つみたてNISAで得られるメリットには以下のようなものがあります。

つみたてNISAメリット

  • 最長20年間まで運用益と分配金に対して非課税になる
  • 少額の投資が可能
  • 買いのタイミングがつかみやすい
  • 平均買付単価を抑えられる

中でも一番のメリットは、運用益と分配金が非課税になる点でしょう。投資で利益を得た場合、通常なら約20%の税金がかかりますが、つみたてNISAなら最長20年間まで税金がかかりません。非課税になれば、税金分も運用にあてることができるため、メリットは大きくなります。

通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。

引用元:金融庁|NISA特設ウェブサイト「NISAとは?」

つみたてNISA(つみたてNISA)のデメリット

つみたてNISAには、デメリットもあります。たとえば金融商品が限定されている点、損をした場合税での恩恵が受けられない点などです。つみたてNISAで購入できる金融商品は、金融庁の厳しい審査に合格した投資信託やETFしか対象となりません。もし国内外の個別株式、もしくはREITで投資をするときには、つみたてNISAが使えないため、一般のNISAを利用する必要があります。

「海外ETF」とは、海外の代表的な指数(インデックス)に連動することを目指す投資信託のことです。誰でも簡単に少額から海外の市場へ投資を行なうことができることから、初めての海外投資に適しているといわれています。
海外ETFはNISAとの相性も抜群です。

引用元:SBI証券|NISAおすすめ商品

またつみたてNISAで損失がでた場合には、ほかの運用益との相殺(損益通算)や繰り越し(繰越控除)ができない点には注意しましょう。

つみたてNISA口座開設の注意点

・NISA口座は、1人1口座に限り開設できます。ただし、NISA口座内で、つみたてNISA又は一般NISAのどちらか一方を選択する必要があります。
・金融機関の変更は可能です。ただし、変更しようとする年の9月末までに、金融機関で変更の手続きを完了する必要があります。また、その年に既にNISA口座内で金融商品の購入をしていた場合には、変更できるのは翌年の投資分からです。
・金融機関の変更をした場合には、変更前の金融機関のNISA口座では、追加の金融商品の購入ができなくなりますのでご注意ください。
・また、年単位でつみたてNISAと一般NISAを変更することも可能です。原則として、変更しようとする年の前年の10月から12月の間に、金融機関で変更の手続きを完了する必要があります

引用元:つみたてNISAの概要|金融庁

つみたてNISA商品おすすめの選び方

つみたてNISAが使えるのは、金融庁の審査をクリアした約200本の投資信託だけなので、その中から商品を選ぶ必要があります。また投資商品は「複合資産型」と「株式100%型」に大別され、それぞれメリットやデメリットがあります。リスクを抑えたいのか、ハイリターンを狙うのかなど、選ぶポイントも押さえておきましょう。

つみたてNISA商品2つの選び方

  • リスクを抑えた安定運用には「複合資産型」
  • リスク高めでハイリターンを狙うには「株式100%型」

リスクを抑えた安定運用には「複合資産型」

リスクを抑えて運用を安定させたいなら、複合資産型を選びましょう。ただ複合資産型には、商品に応じて資産配分が違う点にも注意が必要です。例えば楽天の「インデックス・バランス・ファンド」は3種類あり、「株式重視型」が株式70%:債券30%となっていますが、「均等型」では株式50%:債券50%となり、「債券重視型」が株式30%:債券70%となっています。

どの方法を選んでも株式100%型よりもリスクは低めです。もしリスクをできるだけ抑えたいなら債券重視型を選ぶのがおすすめですが、リスクが低い=リターンも低いことは念頭に置いてください。

リスク高めでハイリターンを狙うには「株式100%型」

リターンの高さで運用するなら「株式100%型」がおすすめです。株式100%型では、最初にどういった 株式を運用している投資信託にするのかを決めなくてはいけません。株式のリスクの高さを順に挙げれば、国内株式→外国株式(先進国)→外国株式(新興国)の順に低くなります。

選んだ後は、類似商品と信託報酬を必ず比べましょう。株式100%型の場合、パッケージが違うだけで中身が変わらない類似商品があるからです。同じ値動きをする商品であっても、信託報酬に違いが出る ため、必ず比較検討する必要があります。

投資信託の場合、信託報酬が安いタイプが悪いものとは限りません。そのため類似商品を選ぶなら、総合的に俯瞰しつつも、なるべく安いタイプを選んでみてください。

高配当利回り株への投資は、配当や売買益が非課税となるNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)口座で投資するのが良いと思います。新年となり、新たに2022年のNISA枠が利用可能になりました。

引用元:楽天証券|『トウシル』利回り4.6%:NISA口座で買える手作り「高配当株ファンド」

つみたてNISAのおすすめ銘柄10選

つみたてNISAには銘柄ごとに特徴がありますが、中でもおすすめの銘柄を以下に10選ご紹介します。おすすめ銘柄を比較して、自分にあったタイプを見つけてみてください。

SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

「SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、信託報酬が年に0.0938%ほどで解約手数料は無料、約定日は翌営業日、受渡日は3営業日後などが特徴です。同社では、ETFに投資し、米国の代表的株価指数(S&P500指数)に連動した投資成果を目標にしています。実質組入外貨建資産でも為替ヘッジを行わないのも特徴の1つで、運用にはファミリーファンド方式がとられています。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は、信託報酬が年に0.1144%以下で解約手数料は無料、約定日は翌営業日、受渡日は4営業日後などが特徴です。同社では、日本を含む先進国や新興国の株式投資がメインとなっており、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動した資産成果を目標にしています。原則的には為替ヘッジを行わないのも特徴の一つでしょう。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は、信託報酬が年に0.0968%以内で解約手数料は無料、約定日は翌営業日、受渡日は5営業日後などが特徴です。対象インデックスに採用済みの米国の株式投資がメインで、純資産額の変動率を対象インデックスの変動率に一致させることを目指しています。またこちらも原則的には為替ヘッジを行いません。

SBI-SBI・V・全米株式インデックス・ファンド

「SBI-SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」は、信託報酬が年に0.0938%ほどで解約手数料は無料、約定日は翌営業日、受渡日は3営業日後などが特徴です。ETF投資がメインで、CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動する投資成果を目指しています。実質組入外貨建資産に対して為替ヘッジはせず、運用にはファミリーファンド方式がとられています。

ニッセイ外国株式インデックスファンド

「ニッセイ外国株式インデックスファンド」は、信託報酬が年に0.1023%以内で解約手数料は無料、約定日は翌営業日、受渡日は4営業日後などが特徴です。主要先進国の株式(日本を除く)に投資し、MSCIコクサイ・インデックスに連動した投資成果を目標にしています。購入時や換金時に手数料がかからないため、利用しやすいファンドともいえるでしょう。

大和-iFreeレバレッジ NASDAQ100

「大和-iFreeレバレッジ NASDAQ100」は、信託報酬が年に0.99%で解約手数料は無料、約定日は翌営業日、受渡日は3営業日後などが特徴です。基準価格の値動きが、NASDAQ100指数の2倍になることを目標としています。またファミリーファンド方式が採用されており、マザーファンドの受益証券の投資制限がかけられていないのも特徴の一つです。

三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス」は、信託報酬が年に0.154%以内で解約手数料は無料、約定日は翌営業日、受渡日は4営業日後などが特徴です。8資産均等型で、投資対象資産の指数を均等比率と組み合わせ、合成ベンチマークと連動させる成果を目標に掲げています。低コストで広範囲の分散投資をしたい人、保有資産をシンプルにしたい人向けの企業といえるでしょう。

SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド

「SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド」は、信託報酬が年に0.1102%ほどで解約手数料は無料、約定日は翌営業日、受渡日は3営業日後などが特徴です。マザーファンド受益証券への投資を介して、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動した成果を上げることを目標にしています。ファミリーファンド方式がとられ、原則為替ヘッジを行わないのも特徴です。

三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は、信託報酬が年に0.1023%以内で解約手数料は無料、約定日は翌営業日、受渡日は3営業日後などが特徴です。外国株式インデックスマザーファンドを介して、世界各国の株式(日本を除く)に投資し、MSCIコクサイ・インデックスと連動させた成果を目標に掲げています。また原則として為替ヘッジは行いません。

三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内債券インデックス

三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内債券インデックスは、信託報酬が年に0.132%以内で解約手数料は無料、約定日は翌営業日、受渡日は3営業日後などが特徴です。日本債券インデックスマザーファンドを介して、NOMURA-BPI総合をベンチマークとして設定しており、同指数と連動させた運用を目標に掲げています。ファミリーファンド方式がとられています。

つみたてNISAにおすすめの証券口座8選

つみたてNISAでは、SBI証券や楽天証券など人気の証券口座も多くあります。その中でもおすすめの証券口座を、以下に8選ご紹介します。

SBI証券

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(引用元:SBI証券)

SBI証券のNISAの魅力は、投資できる商品が多い点、コストパフォーマンスに優れている点、早朝や夜間でも取引可能な点などがあります。特にNISAは、審査が厳しく扱える商材が限定されているため、商品の充実度は大きなメリットになるでしょう。

楽天証券

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(引用元:楽天証券)

楽天証券では、つみたてNISAで使える取扱銘柄が最多を誇ります。またサイト内に設置された「投信スーパーサーチ」を使えば、つみたてNISAだけを条件として検索できます。NISAの全体口座の約27.5%を占める楽天証券のメリットは、投資積立で楽天ポイントがたまる、使える点にあります。もちろん積立にもポイントが使えます。

マネックス証券

マネックス証券
(引用元:マネックス証券)

マネックス証券では、つみたてNISA/iDeCoを比較シミュレーションできるのがメリットです。投資金額に応じてマネックスポイントもたまります。ポイントはdポイント、Tポイントに変換できて使いやすいです。ほかにも株式手数料や暗号資産に交換も可能なので、新たな投資にも挑戦できるでしょう。

松井証券

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(引用元:松井証券)

松井証券は取扱銘柄も数多く、ネット証券の中でも人気があります。積立金額も100円から可能で、スマートフォンのアプリである「投信アプリ」で簡単に投資ができる点で初心者にもおすすめです。また対象銘柄に限りますが、保有額に応じて現金か松井証券ポイントに交換ができます。

auカブコム証券

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(引用元:auカブコム証券)

auカブコム証券は、SBI証券や楽天証券についで取扱い信託数が多いのが特徴の一つです。また投資信託選びで迷っている人向けに「FUND DRESS」などのサイトも充実しています。利用に応じてPontaポイントもたまり、auユーザーに対する恩恵も高い証券会社といえるでしょう。

SMBC日興証券

SMBC日興証券.png
(引用元:SMBC日興証券)

SMBC日興証券では、2020年にオンライントレード「投信つみたてプラン」と「つみたてNISA」などが開始されました。銘柄選びが楽になる「とうしんLab.」は、年齢や運用方針に適したファンドをおすすめしてくれます。また複数の銘柄を同時に買付できる「つみたてカート」機能は大きな助けとなってくれるでしょう。

野村證券

野村證券.png
(引用元:野村證券)

野村證券では、投資信託数が厳選された7種類だけですが、逆に初心者でも選びやすいのが魅力といえます。インデックス型は(日本株1、全世界(日本を除く)1、先進国(日本を除く)1)が用意されており、バランス型では2本が公開されています。どれも信託報酬が格安に設定されているので、初心者でも安心できます。ほかにも野村證券独自となる野村スリーゼロの先進国株式投信は、信託報酬が0%なので魅力的に映るでしょう。

SBIネオトレード証券

SBIネオトレード証券は、顧客満足度を計る「ネット証券 手数料部門」で1位を獲得するなどの実績があります。売買手数料がほかのネット証券と比べても格安なのは魅力的です。ただNISAに限れば、手数料が無料の証券会社もあるため、NISA口座しか利用しない初心者にはメリットはあまりないでしょう。

とはいえNISAを発端として長期運用を考えている人なら、手数料が格安のSBIネオトレード証券はメリットも多くなります。

つみたてNISAにおすすめの証券トップ5
1位 2位 3位 4位 5位
買付手数料:
0円
買付手数料:
0円
買付手数料:
0円
買付手数料:
0円
買付手数料:
0円
取り扱い商品:
175本
取り扱い商品:
177本
取り扱い商品:
151本
取り扱い商品:
170本
取り扱い商品:
157本
最低積立金:
100円
最低積立金:
100円
最低積立金:
100円
最低積立金:
100円
最低積立金:
100円
積立頻度:
毎月/毎週/毎日
積立頻度:
毎月/毎日
積立頻度:
毎月/毎日
積立頻度:
毎月
積立頻度:
毎月
ポイント:
Tポイント/Vポイント
ポイント:
楽天ポイント
ポイント:
マネックスポイント
ポイント:
松井証券ポイント
ポイント:
Pontaポイント
※このランキングは証券会社の公式サイトの情報、当サイトからの申込数を総合的に判断し、順位をつけています。
参照元: SBI証券楽天証券マネックス証券松井証券auカブコム証券

つみたてNISAの始め方

つみたてNISAを始めるなら、まず口座を開設する金融機関を決めましょう。NISAの口座はすべての金融機関を対象に1人1口座しか開設できません。中には1年単位で口座を変更する方もいますが、時間と手間がかかるので注意が必要です。もし金融機関を選ぶなら、取扱商品が何かを確認する必要があります。初心者は欲しい商品の取り扱いがあるかどうかで決めるのもポイントです。

金融機関が決まれば口座開設に移りますが、総合口座の開設が必要な点に注意してください。総合口座には「一般口座」と「特定口座(源泉あり)」、「特定口座(源泉なし)」があり、源泉徴収がされる特定口座なら、証券会社が税金を計算してくれるので便利です。その後の手順は、以下の通りです。

つみたてNISA商品2つの選び方

  1. 証券会社に入金手続きを行いましょう。
  2. 積立金額を決定
    つみたてNISAの上限額は40万円なので、その範囲内で積立金額を決めます
  3. 投資信託商品の決定
    投資対象は、国内株式型・国内債券型・外国株式型・外国債券型の4種から選びます。インデックス型とアクティブ型から運用手法を選びます。
    販売手数料や信託報酬、信託財産留保額などのコストを確認してください。
  4. 口座開設完了の通知が来れば終了

つみたてNISAの流れを簡単にご紹介しましたが、NISAの口座開設には総合口座が必要な点だけはしっかりと確認しておいてください。

つみたてNISAに関するFAQ

Q.投資信託はどうやって選べばいい?
A. 投資商品は「複合資産型」と「株式100%型」に大別され、それぞれメリットやデメリットがあります。リスクを抑えた安定運用には「複合資産型」を、リスク高めでハイリターンを狙うには「株式100%型」がおすすめです。

Q.つみたてNISAはどうやって始められるか?
A. つみたてNISAを始めるなら、まず口座を開設する金融機関を決めましょう。NISAの口座はすべての金融機関を対象に1人1口座しか開設できません。中には1年単位で口座を変更する方もいますが、時間と手間がかかるので注意が必要です。もし金融機関を選ぶなら、取扱商品が何かを確認する必要があります。初心者は欲しい商品の取り扱いがあるかどうかで決めるのもポイントです。

Q.証券口座開設には申込みからどれくらい日数がかかるのか?
A. 証券口座の開設は早いところでは当日~3営業日ほどで開設可能ですが、証券会社によって異なります。

まとめ

つみたてNISAのメリットやデメリット、おすすめの銘柄、おすすめの証券口座などご紹介してみました。つみたてNISAは非課税になるのがうれしい制度ですが、限度額がある点や対象銘柄が限られている点には注意が必要です。また口座開設の流れもご紹介していますので、総合口座の有無なども確認してください。ぜひおすすめの銘柄や証券会社などを参考にして、自分にあったNISAを選んでみましょう。