IPO投資に興味はあるものの、抽選の方法や証券会社の選び方について迷っている方は多いのではないでしょうか。

本記事はIPOに当たる確率を上げるための方法や、IPOの抽選方式の種類、証券会社に至るまでを網羅的に解説しています。ぜひ最後までお読みください。

目次

  1. IPOの当選確率ついて解説
  2. IPO抽選の種類
    1. 完全平等抽選
    2. 優遇抽選
    3. 店頭配分
  3. IPOに当たらない4つの理由
    1. IPO株は需要が高くなりやすい投資商品だから
    2. 競争率が高い証券会社へ申し込んでいるから
    3. 優遇抽選がメインの証券会社を利用しているから
    4. 主幹事の実績がある会社に申し込んでいないから
  4. IPOの当選確率を上げる7つの方法
    1. 口座を複数開設して応募する
    2. 申し込み時に入金がいらない証券口座を持っておく
    3. 家族分の証券口座からIPOに応募する
    4. IPO株をたくさん取り扱っている証券会社を利用する
    5. 店舗を構えていない証券会社の口座を持っておく
    6. 応募数が少ない証券会社を利用して競争率を下げる
    7. 主幹事の実績が高い会社から応募する
    8. 落選しても諦めずに応募し続ける
  5. IPOで知っておきたいポイント
    1. そもそもIPOとは?
    2. 会社ごとに独自の抽選ルールがある
    3. IPOの取り扱い状況は証券会社によって違う
    4. 応募後に資金拘束を受ける場合がある
  6. IPO投資の始め方
    1. スケジュールをチェックする
    2. 目論見書を確認する
    3. ブックビルディングに申し込む
    4. 当選したら購入申し込みをする
  7. 編集部おすすめの証券会社を紹介
    1. 松井証券
    2. 野村證券
    3. 大和証券
    4. SBI証券
    5. SMBC日興証券
    6. 楽天証券
    7. マネックス証券
    8. SBIネオトレード証券
  8. IPOの当選確率を上げるには戦略が大切
  9. IPOに関するよくあるQ&A
    1. お金がなくても応募できるの?
    2. 必ず儲かるの?
    3. 当選確率はどのぐらい?
    4. IPO投資の注意点は?
    5. 抽選に当選したら必ず買わないといけない?
    6. 誰が応募できるの?
    7. IPOを買うべき時期は?
    8. 抽選確率を上げるためにどれくらい資金が必要なの?
    9. どうすれば当たりやすくなるの?

IPOの当選確率ついて解説

IPO(Initial Public Offering)とは、まだ株式を上場していない会社が自社の株式を新しく証券取引所に上場し、株を売り出すことを指します。IPO投資では「株式を購入する権利」を抽選で決定します。

人気の理由は、IPO株の勝率の高さです。新規で株式を上場させる会社の多くは実力があり業績も良いため、IPO投資成績は9割近い勝率となります。

2021年の10月末時点では、新しく上場した84社のうち78社の初値が公募価格に比べてプラスとなりました。中には、4倍超の成績をマークした銘柄まであります。

IPOに当選する確率は低いものの、効果的な対策がないわけではありません。当選確率はさまざまな要素の影響を受けますが、特に以下の要素によって左右されます。

当選確率はに影響する要素
  1. 銘柄
  2. 証券会社
  3. 購入者のステータス

これらの要素を巧みに調整し、当たる確率を改善するための工夫が必要となるのです。

IPO抽選の種類

抽選の方式は、大きく分けて3種類あります。

IPO抽選の種類
  1. 完全平等抽選
  2. 優遇抽選
  3. 店頭配分

ご自身の投資スタイルにあわせて、最適な方法を選択しましょう。

完全平等抽選

IPO銘柄に申し込んだ方全員に、平等に抽選権が割り振られます。申し込み数量に関わらず1人1票しか与えられません。そのため、大きな額を投資できる人にとっては不利な抽選方式となります。

しかし、少額の投資資金で挑戦したい人にとっては、資金額によって当たる確率に差が生じないため、理想的な抽選の方法といえるでしょう。これから投資に挑戦しようとしている方におすすめです。

当選するかどうかは、運に左右されるので10回、20回と申し込んでも全く当たらない方がいる一方、数回の申し込みで当たってしまう人もいます。抽選はコンピューターで無作為に行われるのが一般的です。

マネックス証券の公式サイトでは「コンピューターを用いて無作為に抽選します。抽選過程に人の恣意は関与しません」と明言されています。FXやビットコインなどは分析をする裁量性がありますが、IPOは運が支配する領域が大きい投資です。

マネックス証券の新規公開株(IPO)/公募・売出株式(PO)の抽選においては、コンピューターで無作為に抽選を行っています。この過程はシステム化されており、人間の恣意が途中で関与することはありません。

引用元:マネックス証券「抽選方法 | 新規公開株(IPO)/公募・売出株式(PO)」

投資に回せる資金の額によっても有利な抽選方式は変わります。投資を始めたばかりの方や、投資に回せる資金が少ない方は、完全平等の抽選方式がおすすめです。IPOに申し込む際は、抽選方法を確認しておきましょう。

優遇抽選

利用状況に合わせて条件を段階的に設定し、より高い条件をクリアしている投資家が有利になるように、当選する確率を優遇する抽選方式です。

優遇されるために必要な条件は「過去の取引額の大きさ」や「預かり資金の多さ」などがあります。つまり、大きなお金を動かせる方にとっては非常に有利な抽選方法です。また、落選した回数の多い方が当たる確率を上げる制度を用意している会社も存在します。

主要な証券会社が採用している優遇抽選の方式を3つ紹介します。

優遇抽選の方式
  1. IPOチャレンジポイント
  2. IPO優遇特典
  3. IPO抽選優遇プログラム

それぞれ詳しく見ていきましょう。

SBI証券のIPOチャレンジポイント

(引用元:SBI証券公式HP)
(引用元:SBI証券公式HP)

IPOチャレンジポイントは、SBI証券が提供する優遇制度です。1回落選するごとに1ポイントが貯まり、ポイントを利用すると次回以降の当選確率が上がります。

たとえば、1回目の抽選の結果が落選だったとします。その場合、チャレンジポイントが1ポイント付与され、次回の抽選時に利用可能になります。このポイントを利用することで、普通に申し込むよりも高い確率で当選できる仕組みです。

また、ポイントを利用して落選してしまった場合、使用したポイントは還元されます。さらに、落選したことにより追加でもう1ポイント付与されるのです。つまり、この時点ですでに2ポイントがもらえます。

ポイントが消費されるタイミングは、当選したときです。落選の回数に比例してポイントが蓄積するため、外れれば外れるほど有利な条件で抽選に参加できます。何回挑戦しても外れてばかりでは、投資を続ける気力を失ってしまいます。そうならないように、IPOチャレンジポイントを上手に活用して、抽選に参加し続けましょう。

SMBC日興証券のIPO優遇特典

(引用元:SMBC日興証券公式HP)
(引用元:SMBC日興証券公式HP)

SMBC日興証券のIPO優遇特典は、投資家の利用条件によって4つのステージに分けられています。ステージが上がるほど当たりやすくなるため、積極的に上のステージを目指すことをおすすめします。ステージを分ける利用条件は以下の3つです。

ステージを分ける利用条件
  1. 新規口座開設・・・・・・3ヵ月以内でブロンズ
  2. お預かり資産残高・・・・・・250万円以上でブロンズ
  3. 信用取引立玉金額・・・・・・250万円以上でブロンズ

最上位のプラチナになると、当選確率が25倍になります。仮にIPOを普通に応募したときの当選確率が1%とすると、25%にまで当選確率が跳ね上がる計算です。100人に1人しか当選できないIPOが、4人に1人が当たると考えると、プラチナステージは非常に優遇されていることがわかります。

プラチナステージだけでなく、ゴールドやシルバーにおいても、高確率でIPOに当選できます。投資金が豊富にある方は、IPO優遇特典を利用しない手はないでしょう。

SBIネオトレード証券のIPO抽選優遇プログラム

前の月における取引実績に応じて、IPOに当たる確率が高くなる仕組みです。具体的には5つのステージに分けられており、上位のステージに上がるほど多くの票数が割り当てられます。

最高ランクのステージ5では、抽選票を20票獲得できます。つまり、ステージ1の人と比較すると20倍の票を保有しているため、当たる確率も20倍になるのです。

ステージ 抽選票数 売買代金合計 保有現物株残高と
保有投資信託残高の合計
1 1票 3,000万円~3億円
2 3票 3億円~5億円 3億円~5億円
3 5票 5億円~10億円 5億円以上
4 10票 10億円~30億円
5 20票 30億円以上
(引用元:SBIネオトレード証券

当たる確率1%のIPOが20%になると考えると、ステージ1と5の差は歴然です。また、完全平等抽選と優遇抽選におけるIPO株の配分比率は以下の通りです。

取引数量の割合 抽選方式
販売数量の10% 完全平等抽選
販売数量の90% ステージ制抽選
(引用元:SBIネオトレード証券

資金量が多い人を優遇する抽選の方法に重きが置かれている点が、大きな特徴と言えます。資金が多い個人投資家ほど、利用する価値のある優遇プログラムと言えるでしょう。

店頭配分

インターネット上で公募をかけることなく、証券会社の担当者が顧客に直接IPO株を渡す方法です。IPO株は高い確率で利益を狙える投資商品であるため、証券会社の担当者が目的を持って利用するケースがあります。

たとえば、以下のような目的です。

証券会社担当者の目的
  1. 顧客との関係維持
  2. 顧客との取引拡大
  3. 損失を被った顧客への補填

IPO株は、このような目的で渡されるケースがあります。店頭配分は、基本的に店舗を構えている証券会社で行われます。一方、店舗を持たないネット証券では、店頭配分は行われていません

店頭配分でIPOを獲得したい場合は、店舗を構えている証券会社の担当者付き口座を保有すると良いでしょう。証券会社は将来的な取引が期待できる投資家に、IPO株を配分する傾向があります。そのため、取引金額や預かり資産を増やしておくと有利になるでしょう。

IPOに当たらない4つの理由

IPO株が利益を出しやすい理由は、公募価格を初値が上回る可能性が高いからです。公募価格とは、IPO株が新しく上場される前に株主の需要を考慮して設定される価格です。一方、初値とは新しく売り出された株式に付けられる最初の価格を指します。

IPO投資はIPO株の購入権利さえ手に入れてしまえば、初値で株式を売却するだけで高確率で利益が得られます。勝てる可能性の高い株式に人気が集まるため、IPO株の抽選倍率は非常に高くなりがちです。

もう1つの要因として、優遇抽選があげられます。優遇されるための条件のほとんどは大きな資金を投資に回せるかどうかです。

優遇抽選によって、預かり資産が多く取引実績のある投資家に、確率が高めに割り振られます。そのため、資金力が少ない場合は不利な状況に置かれてしまうのです。

ここでは、IPOが当たらない理由を4つに分けて紹介します。

IPOが当たらない理由
  1. IPO株は需要が高くなりやすい投資商品だから
  2. 競争率の高い証券会社へ申し込んでいるから
  3. 優遇抽選がメインの証券会社を利用しているから
  4. 主幹事の実績がある会社に申し込んでいないから

当たらない理由を知ることで、具体的な対策が見えてくるでしょう。

IPO株は需要が高くなりやすい投資商品だから

IPO株はリスクが低い投資商品であるため、需要と供給に大きな差が生まれます。その結果、非常に高い抽選倍率になります。

なぜなら、IPO株はローリスクハイリターンの投資商品と評価されているからです。ではなぜ、IPOはリスクが低い投資商品と言われているのでしょうか?その理由は大きく分けて2点あります。

1点目は、初値が公募価格を下回りそうな場合は原則として購入を辞退できる点です。損をする可能性が高いと判断できれば、購入を辞退することであらかじめリスクを回避できます。

2点目は、抽選から外れた場合は資金の拘束が解除されて手元に戻ってくる点です。落選しても資金が減らないため、応募するだけであればリスクはほとんどありません。

つまり、IPO投資のメリットは当選すれば高い確率で儲けられることに加え、損をしにくい投資商品であることと言えます。ローリスクハイリターンの投資商品であるため、多くの投資家が「買いたい」と考えるのは自然なことでしょう。

競争率が高い証券会社へ申し込んでいるから

申し込む証券会社によって、当たりやすさは変わります。なぜなら、IPOに応募する人の数が増えれば増えるほど競争率が激化し、結果的に当たりにくくなるからです。一般的に「口座開設数が多い」「創業してから長い」など応募数が増える条件が揃っている証券会社へ申し込むと、高い競争率に巻き込まれる傾向があります。

確かに、信用のある老舗企業の方がIPOの取扱実績が高く、多くのIPO株を割り当てられている傾向があります。しかし、会社が持っているIPO株以上に応募者の数が増えてしまうと、当選する確率は下がります

そのため、IPOの当選確率を高めたい場合は人気を集めている証券会社以外に目を向けると良いでしょう。

優遇抽選がメインの証券会社を利用しているから

優遇抽選は、多額の資産を用いて株取引に参加できる一部の人が受けられる特権的な制度です。そのため、優遇抽選の配分が大きい会社を投資初心者が利用しても、思うように成果が出ないことがほとんどです。

証券会社は、多くの資産を投資に回してくれる可能性が高い人にとって、魅力的なサービスを提供する傾向があります。たとえば、抽選方式にランク制を取り入れている証券会社では最上位のランクの人に対して20〜25倍の当選確率を割り当てることも珍しくありません。

そのため、優遇抽選がメインとなる会社に割り当てられているIPO株は、ランク上位の人に流れてしまう傾向があるのです。投資初心者の方にとっては、優遇抽選メインの会社はおすすめできません

主幹事の実績がある会社に申し込んでいないから

主幹事の実績がある会社を選択肢に入れておかないと、結果的に不利な条件でIPO抽選を戦うことになりかねません。なぜなら、主幹事を務めている会社には多くのIPO株が集まりやすく、結果的に当たる確率が高まりやすいからです。

主幹事とは、株式を新しく上場する企業が新規上場を果たすまで、さまざまな手続きをサポートする証券会社です。主幹事の実績がある証券会社は信頼力があり、多くの銘柄が集まる傾向があります。

主幹事には、新規上場に携わったIPO銘柄の約80%を割り当てられることも珍しくありません。そのため、主幹事の実績が高い会社は保有しているIPOが多くなる傾向があります。多くのIPO株を保有していることは、抽選に割り当てられる株数が増えることにつながります。

たとえば1株を100人で取り合う場合と10株を100人で取り合う場合では、10株準備されていた方が当たりやすいのは明確です。保有している株数を判断する基準として、主幹事の実績に注目すると良いでしょう。

IPOの当選確率を上げる7つの方法

IPOの当選確率を上げるためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

当選確率をアップさせる方法
  1. 口座を複数開設して応募する
  2. 申し込み時に入金がいらない証券口座を持っておく
  3. 家族分の証券口座からIPOに応募する
  4. IPO株をたくさん取り扱っている証券会社を利用する
  5. 店舗を構えていない証券会社の口座を持っておく
  6. 応募数が少ない証券会社を利用して競争率を下げる
  7. 主幹事の実績が高い会社から応募する
  8. 落選しても諦めずに応募し続ける

それぞれの内容を解説します。

口座を複数開設して応募する

応募回数を増やせば、理論的に当選確率は高まります。そのため、1つの口座に絞るのではなく、いくつかの口座から応募することで効果的に抽選を勝ち抜くための戦略となります。当たる確率が1.0%のIPO株の場合、10回の応募で少なくとも1回当たる確率は約10.0%となり、20回で約18.0%にまで上昇します。このように、10回20回と挑戦し続けることが大切です。

また、家族に協力を仰ぎ、家族名義の口座を開設してもらうことで応募数を増やせます。ただし、家族の口座から応募する際は、口座名義人である本人が申し込む必要がある点に注意しましょう。

申し込み時に入金がいらない証券口座を持っておく

IPOを申し込む際には、事前に入金が必要となるケースもあります。このような場合、1単元100株とすると、事前に必要となる額が数十万円になることが多いです。

当たる確率を上げるためには、試行回数が大切です。しかし、申し込む度に数十万円もの資金が必要となってしまうと思うように応募回数を増やせません。そのため、事前入金を必要としない会社を利用するのがおすすめです。

仮に、30万円の事前入金が必要となるIPO株を3銘柄申し込んだ場合、90万円もの資金が必要となります。抽選に落選すれば手元に戻ってくるものの、抽選の結果を待つ間は資金を引き出せません

この間に応募したい銘柄があっても、資金に余裕がなければ手を出せなくなってしまいます。そのため、購入確定時に初めて支払いが発生する会社で取引することをおすすめします。

家族分の証券口座からIPOに応募する

1つの銘柄に複数回申し込めば、結果的に当たる可能性は高くなります。効果的に申し込み回数を増やすには、自分の証券口座に加えて家族の口座からも応募してもらうと良いでしょう。

個人戦から家族ぐるみの団体戦に持ち込むことで、申し込み回数は倍増します。口座開設は家族本人がする必要があるものの、大きな戦力となるでしょう。

IPO株をたくさん取り扱っている証券会社を利用する

証券会社を選択する判断基準として、取扱銘柄の多さは重要です。なぜなら、口座を新たに開設しても応募できるIPOの銘柄が少なければ、選択肢が絞られてしまうからです。

戦略的に抽選を勝ち抜いていくためには、試行回数が欠かせません。そのため、応募できる銘柄の選択肢を残しておくことが大切です。

銘柄数が多い証券会社の特徴として、以下の2点があげられます。

銘柄数が多い証券会社の特徴
  1. 主幹事の実績がある会社
  2. 主幹事の実績がある会社と資本的なつながりがある会社

主幹事の実績がある会社の場合、信頼力が高い会社である傾向があるため、多くの銘柄が集中する傾向があります。また、主幹事の実績がある会社とつながりを持っている会社も見過ごせません。なぜなら、大本である主幹事からIPO株を割り当てられる可能性があるからです。

具体的には、SBI証券とSBIネオトレード証券の関係などがあげられます。このように、会社間のつながりなども考慮しつつ、多数のIPO銘柄を取り扱っている会社を利用しましょう。

店舗を構えていない証券会社の口座を持っておく

ネット証券は、割り当てられたIPOが全て抽選に配分されるケースがほとんどです。一方、店舗型の場合、割り当てられたIPOの大部分が店頭分配に回されるケースが多く、抽選の配分が少ない傾向にあります。

店舗型の証券会社の場合は、顧客の維持や新規獲得につなげるために、魅力的なIPO株を優先的に顧客へと配分している可能性があります。

そのため、抽選に回されるIPO株が大きく減らされており、当選確率が大きく下がる要因となるのです。

店頭配分によって減らされる分を考慮しなくても良い点が、ネット証券のメリットです。このような理由から、ネット証券の口座を持っておくことをおすすめします。

応募数が少ない証券会社を利用して競争率を下げる

応募数が少ない証券会社から申し込むことで、競争率をコントロールし、結果的に当たりやすい状況で抽選に参加できる可能性があります。応募数を見極める際に参考となるのは、口座開設数です。一般的に、口座開設数が少ない会社だと応募数も関連して小さくなる傾向があります。

応募数が少なければ競争率が下がり、結果的に当たる確率は上がります。たとえば、SBI証券は600万口座(2021年3月時点)を達成しており、ネット証券ではナンバーワンの会社です。一方、LINE証券は口座開設数が約100万口座(2021年11月時点)となっており、SBI証券と比較すると6倍以上の差があります。

LINE証券の場合は、サービス開始が2019年の8月と日が浅いため、老舗の証券会社より信頼性の面では劣るかもしれません。しかし、当たる確率が低いIPO株で当選するには、応募数が少ない会社を利用した方が有利な場合があります

多くの顧客を抱えている会社は信頼性があるため、その会社の口座を持っておくことは大切です。しかし、IPOの当選確率を賢く上げるためには、口座開設数が少ない会社も合わせて利用しましょう。

主幹事の実績が高い会社から応募する

主幹事の実績が高い証券会社でIPOを申し込むことは、当たる確率を上げるための賢い選択と言えます。なぜなら、主幹事を務めている会社には、多くのIPO株が集まりやすいからです。主幹事は、新規の株式を上場するための面倒をみる役割を果たします。

新しく株式を上場する企業は、サポートをしてもらった証券会社に多くの株式を配分するのが一般的な流れです。そのため、主幹事を引き受けた実績は、保有するIPO株の口数を測るバロメーターとなります。

主幹事実績の高い会社を具体的に見てみると、以下の表の通りです。

証券会社 主幹事実績(2020年)
野村證券 22件(23.9%)
SMBC日興証券 14件(15.2%)
SBI証券 14件(15.2%)
参照:公正取引委員会

保有しているIPO株の口数が多ければ、抽選に配分される口数も増え、より多くの人にIPO株が配分されます。つまり、抽選に当たる確率が高くなるのです。そのため、上の表で紹介した会社の口座は、IPO投資に取り組む際の選択肢に入れることをおすすめします。

落選しても諦めずに応募し続ける

IPOは、1回や2回の申し込みで当選できるものではありません。そのため、申し込み回数を増やす必要があります。落選してもめげることなく何度も抽選に参加することが、長期的に見て当たる確率を上げるための近道です。

小型IPOの当選確率を1%と仮定して、少なくとも1回当たる確率をシミュレーションしました。

申し込み回数 少なくとも1回当選する確率
1回 1%
10回 10%
30回 26%
50回 39%
100回 63%

上記の表から、100回近く申し込めば過半数の人が少なくとも1回は当選できることがわかります。また、優遇抽選などで当選確率が上がり、確率を5%とした場合は以下の通りです。

申し込み回数 少なくとも1回当選する確率
1回 5%
10回 40%
30回 79%
50回 92%
100回 99%

5%の場合は、30回を超えた時点で79%の確率で少なくとも1回は当選できる計算になります。このことから、1回1回の当選確率と申し込み回数の多さが大切であることがわかります。

IPOで知っておきたいポイント

IPOに挑戦するにあたって、知っておくべきポイントを紹介します。

IPOで知っておきたいポイント
  1. そもそもIPOとは?
  2. 会社ごとに独自の抽選ルールがある
  3. IPOの取り扱い状況は証券会社によって違う
  4. 応募後に資金拘束を受ける場合がある

どれも欠かせないポイントであるため、詳しく見ていきましょう。

そもそもIPOとは?

IPOは英語の「Initial Public Offering」の略で「新規上場株式」や「新規公開株」のことを指します。つまり、証券取引所に上場し、誰でも取引できる状態にされたばかりの株をIPOと言います。

IPO投資は高い確率で利益が出る投資手法です。なぜなら、公募価格より初値の方が高くなる傾向があるからです。

公募価格と初値
  1. 公募価格・・・・・・上場する前の株価
  2. 初値・・・・・・新規上場直後の株価(公募価格より高くなるケースが大半)

つまり、上場前に株を手に入れて上場日に売ることで公募価格と初値の差額を儲けられます。IPOの平均勝率は9割と言われ、IPO投資は「買ったらほぼ勝てる」ローリスクハイリターンの投資方法です。

このような投資商品には人気が殺到します。つまり、IPOで儲けられるかどうかのハードルは「株価が上がるか」ではなく「株を買えるか」です。ほぼ確実に値上がりするとわかっていても、株を購入できなければ儲けられません。

そのため、IPO株を購入する権利は抽選や店頭配分によって投資家に割り当てられます。IPOはその他の投資商品とは異なり「買ってからが勝負」ではなく「買うまでが勝負」となる点に注意が必要です。

会社ごとに独自の抽選ルールがある

会社によって抽選の方式は異なります。ルールを正確に把握しておかないと、知らず知らずのうちに、当たる確率が低い行動をとってしまう可能性があります。最も注意すべき点は配分比率です。

たとえば、10%が平等抽選で90%が優遇抽選となっている場合、少額で投資を始めようとしている人にとっては不利な条件となります。平等抽選に70%以上のIPOが割り当てられるルールを採用している会社の方が、投資初心者にとっては当たる確率は高まりやすいでしょう。

IPOの取り扱い状況は証券会社によって違う

応募できるIPOの銘柄は、証券会社によって異なります。それぞれの会社によって取り扱っている銘柄が異なるため、持っている口座の種類が少ないと目当ての銘柄に応募できない可能性があります。

より多くの種類の銘柄に応募できる環境を整えたい方は、取扱銘柄数を目安にして、開設する口座を選択すると良いでしょう。取り扱っている銘柄の種類が多い証券会社として、SBI証券があげられます。

帝国データバンクの調査によると2021年では、全IPOの内98%もの銘柄を網羅した実績があります。IPO銘柄の種類においてはSBI証券がダントツです。それぞれの会社の取扱状況を参考にしつつ、IPO投資に利用する口座を選びましょう。

応募後に資金拘束を受ける場合がある

証券会社にIPOの抽選を申し込むと、資金を拘束される場合が多いです。資金拘束を受けると、抽選が終了するまでは自由に資金を引き出せません。拘束される資金額や、拘束期間は証券会社によって異なるので、必ず確認しましょう。

資金が拘束されてしまうと、抽選が終わるまで資金を引き出せないため、他の銘柄を購入する自由を奪われます。落選すれば資金の拘束は外されるものの、拘束期間中は投資機会を失ってしまいます。資金を拘束されても他の銘柄の投資に回せるだけの余裕資金を準備することで、対策しましょう。

IPO投資の始め方

IPO投資を始めるための一連の流れを解説します。

IPO投資を始めるための一連の流れ
  1. スケジュールをチェックする
  2. 目論見書を確認する
  3. ブックビルディングに申し込む
  4. 当選したら購入申し込みをする

一度流れをつかめれば難しくないので、IPO投資の始め方をマスターしましょう。

スケジュールをチェックする

(引用元:SBI証券公式HP)
(引用元:SBI証券公式HP

IPOの公開日や条件決定日などを確認するために、IPOスケジュールを確認しましょう。注意点としては、購入期間やブックビルディングの期間が短いことがあげられます。日本証券業協会のホームページでは、ブックビルディングを以下のように説明しています。

新たに株式を発行する場合の公募価格を決める際に、投資家の需要状況に応じて公募価格を決定する方式のことをいう。

引用元:日本証券業協会「ブックビルディング方式|投資の時間」

つまり、上場前の株の価格を「どれくらいの数の投資家が、いくらの価格で買いたいのか」を調べて、公募価格を決める方法です。スケジュールで日程を確認したら、期間内に申し込みや購入を行えるよう、メモをしておくと良いでしょう。

複数のIPOに申し込む場合、記憶だけでは管理しきれなくなります。スケジュールは、証券会社のホームページからアクセス可能です。定期的に目を通すようにして、投資機会を逃さないようにしましょう。

目論見書を確認する

目論見書は「株式投資の判断材料となる情報が記載されている情報開示文書」を指します。これには、企業の実績や証券について記されています。

SBI証券の場合は、IPOスケジュールのページの「目論見書」をクリックすることで手軽に閲覧できます。

(引用元:SBI証券公式HP)
(引用元:SBI証券公式HP

しかし、目論見書に目を通しても専門的な内容が多く、初心者の方には難易度が高いというハードルがあります。そのため、注視すべきポイントを絞って、目論見書をチェックするのがおすすめです。

チェックすべき項目は以下の通りです。

目論見書のチェックすべき項目
  1. 業種
  2. 業績・財務内容
  3. 大株主
  4. 公募株と売出株の比率
  5. 今後の戦略

特に、公募株と売出株の比率は初値に影響を与えるため、IPO投資をする際は重視すべきポイントです。

ブックビルディングに申し込む

ブックビルディングに申し込む際の注意点は、以下の3点です。

ブックビルディングに申し込む際の注意点
  1. 申し込み期間中に手続きを済ませる
  2. 仮条件の上限で申し込む
  3. 預かり資金の有無を確認する

ブックビルディングには、5日間ほどの期間しか設けられていないのが一般的です。締め切りが短いため、申し込みを忘れないようにしましょう。仮条件の上限で申し込むべき理由は、申込価格が公募価格を下回ってしまうと、抽選に参加できないからです。

確実に抽選に参加するために、資金が許す限り仮条件の上限価格で申し込むことをおすすめします。また、ブックビルディングの申し込み時に、申込数に応じた預かり金が必要になる証券会社もあります。そのため、預かり金が必要になるかどうかは確認しておきましょう。

当選したら購入申し込みをする

見事IPOに当選したら、必ず購入申し込みをしましょう。公募割れを起こしそうな理由がない限り、IPOに当選したら購入して売買益を手にするのがセオリーです。

IPO投資は、当選しても購入手続きをしなければ利益を受け取れません。そのため、購入手続きは必ず行うようにしましょう。

編集部おすすめの証券会社を紹介

ここでは、編集部がおすすめする証券会社を8社紹介します。

おすすめ証券会社8社
  1. 松井証券
  2. 野村證券
  3. 大和証券
  4. SBI証券
  5. SMBC日興証券
  6. 楽天証券
  7. マネックス証券
  8. SBIネオトレード証券

お手持ちの資金量や購入したい銘柄によって、重視すべきポイントは変わります。これからIPO投資を始めようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

松井証券


主幹事数(2020・2021) 0社
抽選方法 70%以上:平等抽選
口座数(2022年1月) 137万口座
事前入金の有無 不要
取扱銘柄数(2021) 58社
(2022.1時点)

(引用元:松井証券

松井証券の特徴

ここ数年で、IPOの取扱銘柄数を増やしているネット証券会社です。2020年の取扱銘柄数が18社であったのに対し、2021年は56社まで伸ばしています。

口座開設数が137万口座であるため、他の証券会社と比較して競争率は低めと言えるでしょう。70%以上が平等抽選であるため、資金力が小さくても平等に当選確率が割り当てられます。

松井証券のおすすめポイント

松井証券でIPOの申し込みをする最大のメリットは、事前入金なしでブックビルディングへの申し込みと抽選が行える点です。手持ちの資金を配慮する必要がないため、投資機会を逃す心配はありません。

また、1日50万円まで手数料が無料であるため、IPOが当選した場合に発生するコストを抑えられます。初期投資を抑えてIPO投資に取り組める点が、松井証券の最大の強みです。

野村證券


主幹事数(2020・2021) 22社・28社
抽選方法 10%以上:オンライン抽選
口座数(2021) 534万口座
事前入金の有無 不要
取扱銘柄数(2021) 64社
(2022.1時点)

(引用元:野村証券

野村證券の特徴

主幹事数の多さは、業界トップクラスで毎年1位か2位を記録しています。最大手の証券会社であるため「日本郵政グループ」や「ソフトバンク」など、大規模IPOの主幹事の実績があります。

取扱銘柄数は、SBI証券やSMBC日興証券には及ばないものの、国内証券会社の中では引けをとりません。本格的にIPO投資に取り組むのであれば、口座開設を検討したい証券会社の1つです。

野村證券のおすすめポイント

野村證券でIPOを申し込む場合は、当選後に購入資金を入金すれば良いため、投資資金を束縛されません。そのため、限られた資金をやりくりしなくてはならない個人投資家にとっては、使いやすい証券会社といえるでしょう。

オンラインでの抽選方法は平等抽選であるため、少なめの資金でIPO投資に挑戦したい方におすすめです。大手証券会社の信頼と実績があるため、比較的安心して投資に取り組めます。

大和証券


主幹事数(2020・2021) 15社・16社
抽選方法 10%:1人1票の平等抽選
口座数(2021) 302万口座
事前入金の有無
取扱銘柄数(2021) 49社
(2022.1時点)

(引用元:大和証券

大和証券の特徴

大和証券は、2019年22社・2020年15社・2021年16社と、安定してIPOの主幹事を務めています。国内五大証券会社の1つに数えられるため、信頼力の高い証券会社と言えるでしょう。

取扱銘柄数は、毎年コンスタントに40〜50社前後を記録し安定した実績を誇ります。IPO投資を本格的に取り組みたい投資家にとっては、外せない証券会社と言えます。

大和証券のおすすめポイント

抽選方法が完全平等抽選であるため、資金が少なくても当選確率は平等に割り振られます。そのため、資金力が小さい投資家でも申し込みやすい証券会社です。また、資金拘束を受けるのはIPO当選後の購入申込をするタイミングであるため、当選するまで資金拘束を受けません。

つまり、当選結果を待っている間に、他の銘柄に申し込む資金的な余裕が生まれます。大和証券でIPO銘柄に申し込むのであれば、限られた資金を有効に活用できるでしょう。

SBI証券


主幹事数(2020・2021) 15社・21社
抽選方法 60%:平等抽選
30%:IPOチャレンジポイント順に配分
10%:取引状況を踏まえて配分
口座数(2021) 603万口座
事前入金の有無
取扱銘柄数(2021) 122社
(2022.1時点)

(引用元:SBI証券

SBI証券の特徴

国内を代表する最大手のネット証券です。主幹事数・取扱銘柄数とも、大手証券会社と張り合える実績を誇ります。取扱銘柄数はトップに君臨し、2021年においては約98%のIPO銘柄を取り扱った実績があります。

つまり、SBI証券の口座を持っていればほぼ全てのIPO銘柄に応募できるのです。さらに、ネット証券であるため店頭配分がありません。そのため、SBI証券に割り当てられたほとんどのIPO株は、個人投資家に配分される点が魅力的です。

SBI証券のおすすめポイント

SBI証券には「IPOチャレンジポイント」と呼ばれるポイント制度があります。抽選に外れるとIPOチャレンジポイントが貯まり、応募時に利用できます。IPOチャレンジポイントを利用するたびに当選確率が上がるため、申し込み回数が多ければ多いほど有利になります。

抽選方式は60%が1単元1票の平等抽選であるため、多くの単元に申し込むと当選確率が上がります。また、主幹事実績と取扱銘柄数ともに業界最高水準であるため、IPO銘柄選びに困ることはないでしょう。

SMBC日興証券


主幹事数(2020・2021) 16社・26社
抽選方法 10%:平等抽選
最大5%:ステージ別抽選
口座数(2021) 373万口座
事前入金の有無
取扱銘柄数(2021) 80社
(2022.1時点)

(引用元:SMBC日興証券

SMBC日興証券の特徴

SMBC日興證券は2021年において、主幹事数と取扱銘柄数ともに、国内の証券会社の中で第3位の実績を誇ります。超大型IPOの主幹事を務めることが多く、国内五大証券会社の1つとして数えられます。

口座開設数は310万口座と多く、人気のある証券会社と言えるでしょう。主幹事の証券会社は約80%のIPO株が割り当てられるため、当選確率が高くなる傾向があります。

SMBC日興証券のおすすめポイント

平等抽選とステージ別抽選があるため、資金量に関わらず誰でも利用しやすい証券会社といえるでしょう。ステージ別抽選では最大当選確率が25倍です。

また、主幹事数が多いため、SMBC日興証券には多くのIPO株が割り当てられます。資金力に自信がある方は、ステージ別抽選を利用して有利に抽選を勝ち抜きましょう。

楽天証券


主幹事数(2020・2021) 0社・0社
抽選方法 100%:平等抽選
口座数(2021) 700万口座
事前入金の有無
取扱銘柄数(2021) 74社
(2022.1時点)

(引用元:楽天証券

楽天証券の特徴

IPO取扱数は2019年26社・2020年38社・2021年74社と年々増加しており、IPOに力を注いでいる証券会社と言えます。2021年の取扱数74社という実績は、全証券会社の中で4位のポジションです。

主幹事実績はないものの、比較的たくさんのIPO銘柄を取り扱っている証券会社です。口座数は572万口座と多く、人気のある証券会社と言えます。

楽天証券のおすすめポイント

楽天証券では、株の売買手数料が1日100万円までなら0円です。そのため、IPO当選後の売却時のコストを抑えて取引できるメリットがあります。また、ネット証券であるため基本的に割り当てられたIPOのすべてが個人投資家に回される点がメリットの1つです。

抽選方法は平等抽選です。1単元1票であるため、多くの単元を申し込んだ投資家の当選確率が高くなります。資金力に自信がある方におすすめの証券会社です。

マネックス証券


主幹事数(2020・2021) 0社・0社
抽選方法 100%:完全平等抽選
口座数(2021) 198万口座
事前入金の有無
取扱銘柄数(2021) 65社
(2022.1時点)

(引用元:マネックス証券

マネックス証券の特徴

マネックス証券は主幹事数の実績はないものの、取扱銘柄数は多い証券会社と言えます。年々取扱数を増やしており、IPOに力を入れています。

割り当てられたIPOのほとんどが個人投資家に配分されるため、ネットで取引するユーザーにとっては有利な証券会社です。また、口座開設数は194万口座となっており、競争率が激しすぎない点が魅力と言えます。

マネックス証券のおすすめポイント

抽選方式は完全平等抽選を採用しているため、資金力が少ない投資家であっても当選確率に差が付きません。そのため、取引実績や資金力が高くない投資初心者の方にも平等に当選確率が割り振られます。

また、取扱銘柄数を年々増やしているため、今後さらにIPO投資向きの証券会社になることが予想されます。これからIPO投資を始める方は、マネックス証券の口座を開設するのがおすすめです。

SBIネオトレード証券


主幹事数(2020・2021) −・17社
抽選方法 10%:平等抽選
90%:ステージ別抽選
口座数(2021)
事前入金の有無 不要
取扱銘柄数(2021) 21社
(2022.1時点)

(引用元:SBIネオトレード証券

SBIネオトレード証券の特徴

2021年1月に、ライブスター証券から社名を変更した証券会社です。SBIグループの傘下となったため、IPOの取扱数が増加傾向にあります。なぜなら、SBI証券が主幹事を務めるIPO銘柄を取り扱っているためです。

割り当てられたIPO株のすべてがネットでの配分となるため、ネットでIPOに応募している投資家にとっては利用しやすい証券会社と言えます。

SBIネオトレード証券のおすすめポイント

SBIネオトレード証券は割り当てられたIPO株のうち、90%がステージ制の抽選となります。売買代金や保有している株の額によって、5つのステージに分けられます。

最も高いステージ5は、抽選票数が20票割り当てられるため、ステージ1の1票と比較すると20倍の当選確率です。また、抽選申込時に資金を用意しなくて良い点は投資初心者にとっては大きな魅力と言えるでしょう。

IPOの当選確率を上げるには戦略が大切

IPOの当選確率が、非常に低いのは変えようのない事実です。しかし、ほとんど当たらないからといって、戦略を立てずにやみくもに応募しても、運は味方をしてくれないでしょう。つまり、当選確率を上げるための対策を打つことが大切です。

確率を上げるためには、試行回数を増やすことが重要です。複数の証券会社からアプローチしたり、何度も申し込んだりする戦略が効果的と言えるでしょう。本記事で紹介した内容を、ぜひIPO投資にお役立て下さい。

IPOに関するよくあるQ&A

ここでは、IPOに関するよくある質問に回答していきます。

お金がなくても応募できるの?

結論、投資金を準備しなくてもIPOに申し込むことは可能です。資金を準備せずにIPOの申し込みを行う際は、申込金なしで手続きできる証券会社を利用しましょう。申込金が不要かつ、主幹事を努めている証券会社があります。

そのような条件がそろった証券会社に複数申し込めば、1つの証券会社に絞って申し込むより、当選確率は格段に上がるでしょう。手持ち資金を準備しなくても、当選したときにIPOを購入するだけの資金を準備すれば良いのです。このような投資スタイルが「IPOはローリスクハイリターンの投資方法」と言われる所以です。

申込金不要の証券会社
  1. 松井証券
  2. 野村證券
  3. 岡三オンライン証券

以上の3社が申込金不要の証券会社であるため、これからIPO投資を始めようとしている方におすすめです。

必ず儲かるの?

IPO投資は数ある投資手法の1つであるため、必ず儲かるとは言い切れません。確率は小さいものの、初値が購入価格を下回る「公募割れ」が発生するリスクはあります。しかし、その他の投資手法と比較すると、ローリスクハイリターンで手堅く稼げるのは事実です。

実際に証券口座を開設して、抽選に応募しなければ利益を手にすることはありません。まずは、IPOに応募することが最重要と言えます。

当選確率はどのぐらい?

IPOの当選確率は、小型は1%以下、大型は10%前後と言われています。1回の応募で当てることは難しくても、10回20回と応募を繰り返せば当選する可能性はあります。また、落選すればするほど、当選確率が上がる制度を採用している証券会社もあります。

典型的な例としてあげられるのは、SBI証券の「IPOチャレンジポイント」です。「IPOチャレンジポイント」は抽選に落選すると付与されるポイントで、次回の抽選時にIPOチャレンジポイントを利用することで当選確率が上がります。

IPOに限らず、投資の世界では継続的に取り組み続ける意思が大切です。IPOチャレンジポイントなどの優遇制度を上手に活用しながら、継続的に抽選に参加し続けましょう。

IPO投資の注意点は?

IPO投資をする上で注意すべき点は大きく分けて3つです。

IPO投資の注意点
  1. 当選したあとの購入申込を忘れない
  2. スケジュール管理を徹底する
  3. 公募割れしそうな要素はあらかじめ洗い出す

晴れてIPOに当選しても、購入申込をしなければせっかくの幸運が無駄になります。そのため、購入申込は忘れないようにしましょう。また、銘柄によってスケジュールが異なるため、スケジュールは綿密に管理しておくことをおすすめします。

加えて、相場環境の急激な悪化など公募割れしそうな要素はあらかじめ洗い出しておき、不測の事態に備えておくことが大切です。

抽選に当選したら必ず買わないといけない?

結論から言うと、当選後の購入辞退は証券会社によっては可能な場合があります。IPOを買う権利を抽選によって勝ち取ったとしても、公募割れのリスクなどを考慮した上で買わない判断をするのは、賢い選択と言えるでしょう。

しかし、一部の証券会社ではペナルティが発生する場合があります。また、抽選前に購入申込をする証券会社で手続きした場合は、購入辞退はできません。購入辞退に対する対応は、証券会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

誰が応募できるの?

証券会社の口座を開設すれば、誰でも応募できます。IPOの当選確率を上げるためには、複数の証券会社の口座を開設し、応募するのがおすすめです。

また、家族分の証券口座を開設してIPOに応募することで試行回数が増え、結果的に当選確率が上がります。そのため、複数の口座を開設することも有効な戦略です。

IPOを買うべき時期は?

決算の都合上、3の倍数の月はIPOの上場数が多くなる傾向があります。特に、12月は年内に間に合わせようとする企業が多いため、上場数が多くなりがちです。

そのため、IPOの銘柄数の多い3月・6月・9月に買うと良いでしょう。12月は特に、IPOの上場数が多いためおすすめです。

抽選確率を上げるためにどれくらい資金が必要なの?

IPOの申し込み金額は、最低申込単位である100株で、30万円前後が一般的な相場です。つまり、3〜5社の証券会社からIPOを申し込む場合は、90〜150万円程度の資金が必要となります。

100万円前後の申込金を準備できない場合は、口座に資金がなくても抽選を受けられる証券会社で申し込むと良いでしょう。

具体的には、以下の3社がおすすめです。

口座に資金がなくても抽選を受けられる証券会社
  1. 松井証券
  2. 野村證券
  3. 岡三オンライン証券

松井証券は、抽選時の入金が不要です。当選を確認したら、購入申込期間最終日の15:30までに入金し、購入申込手続きを行います。

野村證券は、抽選参加時の前受金が不要です。そのため、気になるIPO株の銘柄があれば、まずは申込み、当選確認後に入金して購入できます。

岡三オンライン証券は、入金不要で抽選に参加できます。抽選結果の確認後、残高の確認と入金を行い、購入申込を行う流れです。

どうすれば当たりやすくなるの?

当選確率を上げるための工夫として以下の5点があります。

当選確率を上げるための工夫
  1. 完全平等制の証券会社かつ、ネット証券の口座を活用
  2. 複数の証券会社から応募
  3. 申込金不要の証券会社で応募
  4. 主幹事実績が多い証券会社を利用する
  5. 新興証券会社を活用する

抽選方式を完全平等抽選にすることで、資金力による当選確率の差がなくなるため、少額からIPO投資を始めたい方におすすめです。また、複数の証券会社から応募することにより、申し込み回数を増やせます。

たとえば、家族の証券口座などを利用してIPOに応募することは、試行回数を増やす上で効果的です。申込金がかからない証券会社を利用すれば、資金拘束がないため投資機会を逃す心配がありません。

主幹事実績が多い証券会社は、多くのIPO株を保有しています。そのため、主幹事実績で利用する証券会社を決めるのは、賢い選択と言えるでしょう。主幹事実績の多い証券会社として、以下の3社があります。

主幹事実績が多い証券会社
  1. 野村證券
  2. SBI証券
  3. 岡三オンライン証券

一方、新興証券会社は口座開設数が少なく、競争率が低い傾向にあります。穴場の証券会社を利用するのは、当選確率を上げるための選択肢の1つです。新興証券会社には、LINE証券やDMM.com証券などがあります。

以上のポイントを活用し、IPOの当選確率を賢く上げていきましょう。

※本記事で記載の情報は、個別に記載のない限り、2022年1月25日時点でのものになります。証券会社等の口座開設やキャンペーン利用の際には、各社公式ホームぺージの最新情報をご確認ください。

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