【解説】
　五代目古今亭志ん生。本名美濃部孝蔵。命名には親孝行して蔵のひとつも建ててくれという願いが込められていた。しかし、孝蔵は15歳の時家を飛び出したきり両親の死に目にも会うことなく、生涯借家住まいのまま83歳でこの世を去る。
高田馬場の下宿屋の娘りんとは、大正11年(1922年）、お見合いで出会い、そのまま結婚。孝蔵32歳、りん26歳の時である。物語はこのふたりの出会いから始まる。 名人と言われた、五代目志ん生の人生は、その名人芸がゆえに波乱万丈。それを影で支え続けた妻りん。
このドラマは志ん生とりんの、粋で爽やかなノンフィクション作品である。

【出演】
　りん・・・・・池波志乃
　亀次郎（りんの父）・・・大阪志郎
　
　兵隊の寅・・・中尾彬
　お政・・・・・永島映子
　（語り）・・・六代目　古今亭志ん朝

　孝蔵（志ん生）・・・中村嘉葎雄

【放送公開日】1983年(昭和58年)8月1日～／全45話
【脚本】池田一朗、山崎巌
【演出】平尾昌晃
【演出】河野和平、井村次雄
【制作】©アオイスタジオ