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【解説】
足かけ2年に渡って放映した、『ゲゲゲの鬼太郎』4回目のアニメ化作品。原点回帰を目標に掲げ、ヒーロー物として組み立てられた前作と比べると、妖怪物らしい雰囲気を強く残している。登場する多くの妖怪たちも原作のデザインに忠実に描かれ、ねずみ男のマントがはじめて漫画版と同じ色に設定されている。また、水木漫画に強い影響を受けたことで知られる作家の京極夏彦氏を脚本に起用するなど、オリジナルのストーリーにも力を注いだ。第64話からは従来のセル画ではなくコンピューター彩色を採用し、日本初のデジタル製作によるテレビアニメとして製作。古きものと新しきものを巧妙に融合させたエンターテイメントとして、現代のアニメーションを語る上では外すことのできない作品である。
【ストーリー】
世の中には不可思議な物事がたくさんある。なのに人間たちは、この世のすべてが自分たちだけのものであるかのようにやりたい放題。我が物顔で振るまい、やがて妖怪たちの領域をも脅かすようになった。近ごろ人間たちの上に降りかかる数々の災厄は、怒った妖怪たちの復讐だったのである。しかし鬼太郎は、良い人間だってたくさんいることを信じていた。だからこそ、ねこ娘や砂かけ婆、子なき爺やねずみ男といった仲間たちと共に、人間と妖怪の共存を信じて今日も戦い続けるのである。
【メインキャスト】
鬼太郎:松岡洋子
目玉おやじ:田の中勇
ねずみ男:千葉繁
ねこ娘:西村ちなみ
砂かけ婆:山本圭子
子なき爺:塩屋浩三
一反木綿/ぬりかべ:龍田直樹
村上祐子:前田このみ
谷本淳:沼田祐介
鈴木翔太:松井摩味
ぬらりひょん:西村知道
朱の盤:郷里大輔
【原作】水木しげる
【企画】清水賢治、鈴木専哉、石井浩二、原田冬彦(フジテレビ)、木村京太郎(読売広告社)
【プロデューサー】清水慎治、蛭田成一
【製作担当】樋口宗久、杉本隆一、岡田将介
【シリーズディレクター】西尾大介
【脚本】武上純希、橋本裕志、雪室俊一、島田満、大橋志吉、矢島大輔、田村竜 ほか
【演出】川田武範、明比正行、貝澤幸男、吉沢孝男、宇田鋼之介、佐藤順一 ほか
【キャラクターデザイン・総作画監督】荒木伸吾、姫野美智
【美術デザイン】浦田又治
【美術】鹿野良行、伊藤岩光、松宮正純
【総作画監督補佐】芽野京子
【作画監督】海老沢幸男、遠藤明夫、木下和栄、八島善孝、出口としお、直井正博、飯島弘也
【音楽】和田薫
【制作】水木プロ・東映アニメーション/1996年/全114話