第102回全国高校サッカー選手権大会 千葉県大会 展望/試合結果

高校サッカー千葉県大会 生中継

全国高校サッカー選手権大会 千葉県大会の展望
千葉県高体連サッカー専門部 副委員長 谷口新太郎


  千葉県大会の展望  
 今年の選手権予選は、6月に1次、9月に2次予選を行い、プレミアリーグ、県リーグ1部、2部のチームを加えて43チームによる決勝トーナメントを迎える。規定により、プレミアリーグの市立船橋と流通経済大柏は8格、1部リーグの7チームは2回戦からの登場となる。また、先のインターハイ予選の結果をもとにシード校を決定した組み合わせとなっており、1回戦は10月7日よりスタートする。
 優勝候補筆頭は市立船橋。インターハイにも出場し、プレミアリーグでも伝統の全員守備・全員攻撃を武器に勝点を積み上げている。キャプテン太田のゲームメイク、FW郡司のドリブル突破からの得点力は全国トップクラスである。同じくプレミアリーグの流経柏。伝家の宝刀であるプレッシングを武器に相手を圧倒。キャプテン中田、両CBの塩川、高橋、MF柚木らが中心となり、昨年の初戦敗退の悔しさを晴らしにいく。この2チームを追随するのが県1部リーグの7チーム。昨年長く続いていた決勝戦のカード「流経大柏vs市立船橋」を崩し、初出場を果たして本大会ベスト8となった日体大柏。昨年度からゴールを守るGK原田を中心にした守備は安定感を増し、片野のチャンスメイクから森田の得点につなげる形でリーグ戦でも上位をキープしている。その日体大柏と対戦するのが敬愛学園。リーグ戦では低迷しているが、キャプテンCB川上を中心に、敬愛学園らしい多彩な攻撃を繰り出す。同じブロックには習志野。GK甲斐、DF木村を中心とした堅い守備から、MF三木、FW嶋田らの攻撃陣に繋いでいく。
 今大会では、インターハイ予選の結果による抽選ということもあり、早い段階で1部リーグのチームどうしが対戦する組み合わせとなっているが、中でも暁星国際と八千代の対戦は見逃せない。八千代は今年度関東大会準優勝、キャプテンDF吾妻を中心に全員が連動、FW海野、田中を軸にした連続した攻撃で相手ゴールに迫る。一方の暁星国際はキャプテン宗條を中心に攻守に渡りハードワークして勝利を目指す。その横には、昨年流経柏を撃破してベスト4入りした中央学院も控える。世代別代表の高橋の個人技、MF大森、手塚らのゲームメイクなどから、長短のパスを織り交ぜた攻撃を見せる。また、MF小川の突破力を生かしながら、テクニックと創造性を大切にした攻撃的サッカーを見せる専大松戸からも目が離せない。
 これらのチームを軸に千葉県の代表枠を争うことになると思われるが、2部以降に所属するチームも黙ってはいない。専大松戸と2回戦で対戦するのが、千葉明徳と千葉敬愛の勝者となるが、伊藤、小関、徳永、藤沼らが攻守に渡りハードワークしていく千葉明徳。今年の関東大会初出場の力を発揮するのは間違いない。対する千葉敬愛は、夏以降にフィジカル強化に取り組んできた成果が出てきていて、タフな試合展開になることが予想される。中央学院とは、拓大紅陵と県立千葉との勝者が対戦。ここ数年で力をつけてきた拓大紅陵は、今年すでに2部リーグへの昇格を決めている。DF本間、MF細谷らを中心にダイナミックなポゼッションサッカーを展開する。県立千葉は受験勉強と両立させながら成長し続けるチームであり、集中力ある選手たちの献身性が売りだ。2部リーグの上位に位置し、来年度1部参入を視野に入れている東京学館浦安、インターハイ予選でベスト8に入った船橋芝山、東海大浦安、木更津総合といったチームにも注目したい。また、5部リーグからは千葉商科大付属と薬園台。特に薬園台は1、2年生の若いチームだが、キャプテンのGK坂詰が最後尾からチームを盛り上げて勝利を目指す。
 毎年、全国からも注目されている千葉県代表を決めるこの大会、約1か月間の熱い戦いを制するのはどのチームか?決勝戦は11月11日、フクダ電子アリーナで行われる。

千葉県大会トーナメント表
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試合結果

1回戦
10/7、8
2回戦
10/14、15
3回戦
10/21、22
準々決勝
10/28、/29
準決勝
11/5
決勝
11/11
10/7(土)
白井
内山・伊藤
2 (1-0)
(1-0)
0 木更津
東海大市原望洋
岩瀬③・近藤・捧
5 (2-0)
(3-0)
0 柏陵
千葉日大一 0 (0-0)
(0-0)
(0延前1)
(0延後0)
1 渋谷幕張
伊藤
柏井
米本
1 (1-0)
(0-2)
2 検見川
髙山・志摩
木更津総合
篠崎・加藤・〆野・安藤②・上原
6
(2-0)
(4-0)
0
千葉商大付
10/8(日)
市立柏
風間・佐久間②・塚原②・藤井・西・森山
8 (1-0)
(7-0)
0 土気
柏南 0
(0-1)
(0-0)
1 千葉経済大附
水野
小金
石戸・藤幸
2
(1-2)
(1-1)
3 船橋芝山
池田②・村田
東海大浦安
山本・桑畑・松本・杉浦
4 (1-0)
(3-0)
0 千葉東
薬園台 0 (0-2)
(0-1)
3
茂原北陵
平野・満井・伊原
拓大紅陵
網谷②・中村
3 (0-0)
(3-0)
0 県立千葉
千葉明徳
工藤②・菅野
3 (0-1)
(3-0)
1 千葉敬愛芳賀
東京学館
平田②・坪井・田尻
4 (2-0)
(2-0)
0 船橋北
日大習志野
須田
1 (0-1)
(1-0)
(0延前1)
(0延後0)
2
幕張総合
高石・河野
国分
伊藤
1 (1-1)
(0-1)
2 千葉黎明
岩田・近藤
八千代松陰
安井
1 (0-0)
(0-0)
(1延前0)
(0延後0)
0 翔凜
袖ヶ浦 0 (0-2)
(0-2)
4 東京学館浦安
島村・斉藤・内田・浅口
10/14(土)
拓大紅陵
中村・新明・飯田
3 (1-0)
(2-2)
2 中央学院
酒見・高橋
敬愛学園
川上
1 (1-3)
(0-2)
5 日体大柏
大和田②・片野②・森田
10/15(日)
市立柏
塚原
1
(0-0)
(1-0)
0 千葉経済大附
白井
中宿・鈴木
2 (2-1)
(0-0)
1 船橋芝山
石垣
東海大浦安 0 (0-0)
(0-0)
(0延前0)
(0延後0)
4PK5
0 茂原北陵
東海大市原望洋
金坂・作田・近藤
3 (1-0)
(1-2)
(0延前0)
(1延後0)
2 渋谷幕張
猪俣②
暁星国際 0 (0-2)
(0-1)
3 八千代
井上・小滝・海野
千葉明徳
工藤
1 (0-0)
(1-0)
0 専修大松戸
東京学館
坪井②
2 (0-0)
(2-1)
1 検見川
志摩
幕張総合
髙石
1 (1-1)
(0-2)
3 習志野
豊岡・田村・勝野
木更津総合
鶴岡
1 (0-0)
(1-1)
(0延前0)
(0延後0)
5PK3
1 千葉黎明
仲村
八千代松陰
鈴木
1 (0-1)
(1-0)
(0延前0)
(0延後0)
5PK6
1 東京学館浦安
小澤
10/21(土)
茂原北陵
高梨②・木村
3 (0-1)
(3-1)
2 東海大市原望洋
岩瀬・三上
千葉明徳
櫃本・白
2 (1-0)
(0-1)
(0延前0)
(1延後0)
1 東京学館
戸枝
木更津総合
篠崎
1 (1-0)
(0-0)
0 東京学館浦安
10/22(日)
市立柏
塚原②
2 (1-2)
(1-0)
(0延前0)
(0延後0)
4PK5
2 白井
鳥羽・伊藤
拓大紅陵
中村・飯野
2 (2-1)
(0-0)
1 八千代
吾妻
日体大柏
片野②・森田
3 (2-1)
(1-1)
2 習志野
勝野・豊岡
10/28(土)
市立船橋
久保原、郡司
2 (1-0)
(1-1)
1 白井
鈴木
千葉明徳 0 (0-0)
(0-1)
1 日体大柏
片野
10/29(日)
茂原北陵
木村
1 (1-0)
(0-1)
(0延前1)
(0延後0)
2 拓大紅陵
斎藤、飯野
木更津総合 0 (0-1)
(0-2)
3 流経大柏
中村、高橋、オラツンジアダム
11/5(日)
市立船橋
宮川・郡司・太田・岡部
4 (2-0)
(2-1)
1 拓大紅陵
飯野
日体大柏
佐藤・神野
2 (1-0)
(1-1)
1 流経大柏
中田
11/11(土)
市立船橋
久保原②、郡司③
5 (3-0)
(2-1)
1 日体大柏
大和田

優秀選手


第101回全国高校サッカー選手権大会
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