ドコモの通信料金が高いという不満を抱えている方は、そもそものユーザー数が多いだけに目立ちます。
回線の質が高いキャリア同士ということで、ドコモからソフトバンクに乗り換えで料金を少しでも安くしようと考えている人も少なくないでしょう。
PayPayはdポイントと比較すると利用できる場所が多く、ソフトバンクへの乗り換えでPayPayポイントが稼げれば、料金の節約につながることは間違いありません。
ただし、ソフトバンクへの乗り換えがベストの選択肢と言えるかというと、必ずしもそうとは言えません。
- ・ドコモからソフトバンクへの乗り換えがおすすめな人PayPayの使用頻度が高い人
- ・ドコモからソフトバンクに乗り換えのデメリットテザリング容量に制限がつく
- ・ドコモからソフトバンクに乗り換えのメリットPayPayポイントが貯まりやすくなる
- ・ドコモからソフトバンクに乗り換えの注意点ソフトバンクで使えないAndroid端末がある
実際には、ソフトバンクよりも格安プランのLINEMOや、サブブランドのワイモバイルの方がおすすめな人もいるのです。
「ソフトバンクに乗り換えて後悔した」というようなことがないよう、LINEMOやワイモバイルにも触れながら、ドコモからソフトバンクに乗り換えについて紹介していきます。
PayPayポイント活用で実質値下げも!
ドコモからソフトバンクへの乗り換えがおすすめな人
ドコモからソフトバンクへの乗り換えがおすすめなのは、以下のように料金面で不満を抱えている人です。
特にPayPayポイントの使用頻度が多い人は、付与されるPayPayポイントを利用すれば、実質的な通信料金を大幅に抑えることも可能です。
ドコモの料金プランが高い人
ドコモの料金プランはeximoとirumoに大きく分けられますが、いずれも割高であることは否めません。
容量無制限プランであるeximoの料金体系は以下のようになっています。
基本情報 | |
---|---|
料金プラン | eximo |
基本料金 | 1GBまで:4,565円/月 1~3GB:5,665円/月 3GB超:7,315円/月 |
通話オプション | かけ放題オプション:1,980円/月 5分通話無料オプション:880円/月 |
通信速度 | 117.96Mbps ※引用:みんなのネット回線速度 |
店舗対応 | ◯ |
公式サイト | ドコモ公式サイト eximo公式サイト |
※表の中は全て税込表記
使用パケット容量が少なければ料金が割引になるとはいえ、お世辞にも安いとはいえません。
irumoはOCNモバイルが前身の定容量プランで、0.5GB、3GB、6GB、9GBの3種類があります。
基本情報 | |
---|---|
料金プラン | 0.5GBプラン 3GBプラン 6GBプラン 9GBプラン |
基本料金 | 0.5GBプラン:550円/月 3GBプラン:2,167円/月 6GBプラン:2,827円/月 9GBプラン:3,377円/月 |
通話オプション | かけ放題オプション:1,980円/月 5分通話無料オプション:880円/月 |
通信速度 | 117.96Mbps ※引用:みんなのネット回線速度 |
店舗対応 | ◯ |
公式サイト | ドコモ公式サイト irumo公式サイト |
※表の中は全て税込表記
3GBまでの料金はeximoより抑えられますが、安いかどうかとなると微妙なところです。
老舗の安心感と安定性がセールスポイント!
一方、ソフトバンクの料金体系は大きく分けるとメリハリ無制限+、ミニフィットプラン+、ペイトクの3系統です。
メリハリ無制限+はeximoと同様に、利用したパケット容量が少ないと割引となります。
基本情報 | |
---|---|
料金プラン | メリハリ無制限+ |
基本料金 | 2GBまで:5,775円/月 2GB超:7,425円/月 |
通話オプション | 定額オプション(かけ放題):1,980円/月 準定額オプション(5分以内無料):880円/月 |
通信速度 | 102.6Mbps ※引用:みんなのネット回線速度 |
店舗対応 | ◯ |
公式サイト | ソフトバンク公式サイト |
※表の中は全て税込表記
eximoよりやや高めですが、PayPayポイントとの連携を上手に使えば埋められるレベルです。
ミニフィットプラン+はirumoとは違い、3GBまで利用可能な従量制プランです。
基本情報 | |
---|---|
料金プラン | ミニフィットプラン+(3GB) |
基本料金 | 2GBまで:3,278円/月 2GBまで:4,378円/月 3GBまで:5,478円/月 |
通話オプション | 定額オプション(かけ放題):1,980円/月 準定額オプション(5分以内無料):880円/月 |
通信速度 | 102.6Mbps ※引用:みんなのネット回線速度 |
店舗対応 | ◯ |
公式サイト | ソフトバンク公式サイト |
※表の中は全て税込表記
容量の割にコストがかかるというのが正直なところで、このプランを選ぶ理由はないでしょう。
注目すべきはペイトクで、基本料金こそ高めですが、多くのPayPayポイントが付与されて実質割引になるのです。
基本情報 | |
---|---|
料金プラン | ペイトク30(30GB) ペイトク50(50GB) ペイトク無制限 |
基本料金 | ペイトク30:7,425円/月 ペイトク50:8,525円/月 ペイトク無制限:9,625円/月 |
通話オプション | 定額オプション(かけ放題):1,980円/月 準定額オプション(5分以内無料):880円/月 |
通信速度 | 102.6Mbps ※引用:みんなのネット回線速度 |
店舗対応 | ◯ |
公式サイト | ソフトバンク公式サイト |
※表の中は全て税込表記
ペイトクがおすすめなのは付与されるPayPayポイントが極めて多く、実質的な負担を大幅に減らせる可能性があるためです。
通常のソフトバンク公式サイトによると、無制限プランは最大で月当たり4,000ものPayPayポイントが付与されます。
この場合、実質的な負担額はペイトク無制限でも5,625円に抑えられ、eximoの料金を下回ります。
以下のようにPayPayはdポイントと比較すると加盟店舗が極めて多く、利用できる機会が多いというメリットがあります。
- ・PayPay410万超
- ・dポイント10万超
加盟店舗数の多い都市部ならばPayPay決済の機会が増え、ポイントを無駄なく使うことができます。
ペイトクなら定額料金そのものは高くても、実質的に負担が小さくなるのは、このためです。
ソフトバンク通信回線である格安SIMを検討している人
ドコモの通信料金が高すぎるという人にとっては、以下の画像のようなソフトバンク通信回線が使える格安SIMも選択肢として入ってきます。
問題は、ソフトバンク本体と同レベルの回線品質が保証されているかどうかです。
以下の格安SIM 速度比較についての画像で比較する限り、格安SIMの中でもMVNOは品質面について不安が残ってしまいます。
これは、以下の画像のように、MVNOはソフトバンク回線の一部を借りているだけなので余裕がなく、通信速度の低下を起こしやすくなっているからです。
この画像で70Mbps近くを叩き出している格安SIMでも、みんなのネット回線速度での平均が40Mbps前後になっているケースは珍しくありません。
回線の品質を下げたくないという人にとっては、多少高くてもソフトバンク本体に乗り換えた方が良いという結論になっても不思議はないのです。
ただし、ソフトバンクの格安プランであるLINEMOや、サブブランドのワイモバイルは、ソフトバンク本体の回線を利用しているMNOです。
画像でもみんなのネット回線速度の平均値でも、LINMOとワイモバイルは比較的優秀な通信速度を叩き出しており、不安はありません。
LINEMOは大手SNS系の格安SIMとして立ち上がりましたが、現在はソフトバンクの格安プランという扱いになっています。
基本情報 | |
---|---|
料金プラン | ミニプラン(3GB) スマホプラン(20GB) |
基本料金 | ミニプラン:990円/月 スマホプラン:2,728円/月 |
通話オプション | 通話定額(かけ放題):1,650円/月 通話準定額(5分無料):550円/月 |
通信速度 | 72.53Mbps ※引用:みんなのネット回線速度 |
店舗対応 | ✕ |
公式サイト | LINEMO公式サイト |
※表の中は全て税込表記
ソフトバンク本体の回線を使っているだけあって、通信速度は申し分ありません。
ソフトバンク本体の回線を格安で!
一方、ワイモバイルはLINEMOと違ってソフトバンクの店舗が使えるというメリットがあります。
基本情報 | |
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料金プラン | シンプル2S(4GB) シンプル2M(20GB) シンプル2L(30GB) |
基本料金 | シンプル2S:4,015円/月 シンプル2M 1GBまで:2,915円/月 1GB超:4,015円/月 シンプル2L 1GBまで:4,015円/月 1GB超:5,115円/月 |
通話オプション | だれとでも定額=10分無料:770円/月 スーパーだれとでも定額(S)=かけ放題:1,870円/月 |
通信速度 | 103.28Mbps ※引用:みんなのネット回線速度 |
店舗対応 | ◯ |
公式サイト | ワイモバイル公式サイト |
※表の中は全て税込表記
通信速度についてはサブブランドでありながら、ソフトバンク本体と変わらない数字を叩き出しています。
実店舗充実!ソフトバンクのサブブランド
いずれもソフトバンク回線の格安SIMでは、飛び抜けた存在だと言っても過言ではありません。
ソフトバンク回線の格安SIMをストレスなく使うのなら、本体を含めたソフトバンク系しかないというのが実情なんです。
PayPayの使用頻度が高い人
PayPayは登録ユーザー数が6000万人を超えるなど、電子決済の中では利用者が多い部類に入ります。
利用可能な店舗数がドコモのdポイントと比べて多いため、PayPayの使用頻度も高めになります。
ソフトバンクはPayPayポイントがもらえるキャンペーンなどがあるため、PayPayの使用頻度が高い人は、実質的な料金値下げにつながります。
この恩恵が大きいのは、月に最大4,000ものPayPayポイントがもらえるペイトクです。
無制限プランなら実質的に月4,000円もの値下げになるうえ、PayPayの使用頻度が高ければ、得られたポイントを無駄なく使うことができるからです。
余談ですが、PayPayポイントがらみのキャンペーンは、LINEMOやワイモバイルでもやっていますよ。
ドコモからソフトバンクに乗り換えのデメリット
ドコモからソフトバンクに乗り換えの主なデメリットとしては、以下のようにテザリング容量に制限がついてしまうことなどが挙げられます。
家族割引の回線数が半分になってしまうのも、痛いところです。
テザリング容量に制限がつく
ドコモのeximoはテザリング容量に制限はありませんが、ソフトバンクは同じ容量無制限であってもプランごとの制限があります。
以下の画像のように、メリハリ無制限の場合、テザリングは50GBまでしか利用できません。
画像引用元/ソフトバンク公式サイト
ペイトク無制限は、ネット利用とテザリングの合計が200GBを超えると制限がかかり、速度が最大4.5Mbpsに低下してしまいます。
5Gは4Gと比較すると通信速度が速い半面、パケット容量の消費が大きくなるとされています。
テザリング50GBにしても、ネットと合わせて200GBにしても、4G時代と比較すると到達しやすくなるので、注意が必要です。
ドコモの容量無制限は、ダテに高いわけじゃないってことかもしれませんね。
ドコモのキャリアメールが有料になる
かつてはドコモからソフトバンクに乗り換えでキャリアメールの利用ができなくなるため、新しいメールアドレスの通知が必要になっていました。
ソフトバンクメールアドレス引き継ぎの連絡を行う必要があり、乗り換えに当たってのネックのひとつでした。
現在は、ドコモからソフトバンク移行時にメール設定を行えば、ソフトバンクでドコモメールを使うことは可能になっています。
ソフトバンクでドコモメールが受信できないというようなことはないのです。
ただし、ソフトバンクでahamoでドコモメールを使うためには、月額330円が必要となります。
年額だと3,960円となりますが、ドコモのメールアドレスにそれだけの価値があるかどうかは、人によって判断が分かれるところです。
ちなみに、ソフトバンク解約後にソフトバンクメール持ち運びも可能ですが、こちらも月額330円が必要になってしまいます。
家族割引の回線数が半減する
ドコモの「ファミリー割引」があるように、ソフトバンクにも「新みんな家族割」があり、適用すれば家族の利用料金を下げられます。
問題は、ドコモのファミリー割引が20回線までOKなのに対し、ソフトバンクの新みんな家族割は10回線までしか対象にならないなど、細かな違いがあるところです。
ドコモのサービスは3親等までが対象なので、祖父母のファミリー割引の適用を受けている場合、対象人数が10人を超えているケースも想定できます。
例えば、2人の子供にそれぞれ2人の孫がいる場合、本人と子供の配偶者を合わせるとその時点で10人になりますから、10人を超えるのは珍しくないですよ。
ファミリー割引の利用者が10人を超えていると、ソフトバンクへの移行で対象から外れる人が出てきますので、厄介です。
ドコモからソフトバンクに乗り換えのメリット
一方、ドコモからソフトバンクへの乗り換えでは、家族割引の対象が広がるなどのメリットがあります。
特に、新トクするサポートを利用すれば、端末代金を大幅に抑えることが可能になります。
端末代金が大幅に安くなる
ドコモからソフトバンクに乗り換えと同時に、iPhoneなどに機種変更しようとしている人が利用してほしいのが、新トクするサポートです。
画像引用元/ソフトバンク公式サイト
新トクするサポートは以下のような手順で分割払いを利用することで、端末代金を大幅に抑えられる仕組みになっています。
- 端末を48回払いで購入する
- 25カ月目以降に機種変更を行う
- それまで使用していた端末を回収してもらう
- 回収された端末の支払いは以後不要になる
ドコモからソフトバンクへ乗り換える際、iPhone13など比較的古い端末を購入した場合であっても、ソフトバンクで取り扱いがあれば新トクするサポートの対象となります。
iPhoneは欲しいけれど、支出を抑えるために古めの端末を買おうと考えている人にとっては、さらに負担が軽くなるシステムということです。
新トクするサポートはソフトバンクの回線契約がなくても利用可能なので、LINRMOやワイモバイルに乗り換える場合でも利用できますよ。
PayPayポイントが貯まりやすくなる
画像引用元/ソフトバンク公式サイト
ソフトバンクのペイトクは、PayPay残高とPayPayクレジットの支払いでもらえるポイントが増えるので、PayPayポイントが貯まりやすくなります。
無制限プランならPayPayポイントが最大4,000もらえるのですから、その分だけ利用料金が実質的に抑えられます。
PayPayポイントは買い物などで使用できるので、PayPay使用頻度の高い人なら、最大4,000円相当の支出が抑えられる計算になるのです。
ただし、以下のように容量によってもらえるPayPayポイントの上限は異なります。
- ・ペイトク301,000ポイント
- ・ペイトク502,500ポイント
- ・ペイトク無制限4,000ポイント
もらえるPayPayポイントを実質的な値下げだと考えると、容量の多いプランの方が安くなるという逆転現象が起きてしまうのです。
余談ですがソフトバンク、LINEMO、ワイモバイルはすべてPayPayでの料金決済が可能なので、連携しておいて損はありませんよ。
家族割引の対象が広くなる
ドコモのファミリー割引には3親等までという条件がありましたが、ソフトバンクの新みんな家族割はこの制限がなくなります。
ルームシェアしている友人同士であっても、新みんな家族割を適用することは可能なのです。
経済的に裕福とはいえない友人同士が、少しでも通信料金を節約するため、新みんな家族割を利用することができるので、お得と言っていいでしょう。
ただし、対象回線はドコモの半分になってしまうので、気を付けてくださいね。
ちなみに、事実婚のカップルや同性パートナーについては、ドコモもソフトバンクも家族割引の対象となっています。
PayPayポイント活用で実質値下げも!
ドコモからソフトバンクに乗り換え前にやっておくこと
ドコモからソフトバンクへ実際に乗り換えるときには、本人確認書類の用意をはじめ、以下のような準備が必要となります。
特に、申し込みに当たって本人確認書類は必須なので、忘れないようにしましょう。
機種変更するならデータ移行の準備をする
ドコモからソフトバンクへの乗り換え時に、新トクするサポートなどを利用して機種変更を行う場合、データ移行の準備が必要になります。
データ移行を行わないと、現在利用している端末に入っている写真などが、永久に失われてしまいかねないからです。
ドコモからソフトバンクに乗り換え時に、データ移行を行う場合、以下の4つのパターンが考えられます。
- ・iPhon同士でのデータ移行
- ・Android端末同士でのデータ移行
- ・iPhoneからAndroid端末へのデータ移行
- ・Android端末からiPhoneへのデータ移行
基本的に専用のアプリを利用してデータ移行を行いますが、それぞれやり方が異なっていますので、前もって調べておきましょう。
LINEアカウントの引き継ぎのように、特別な方法が必要なものもありますので、注意してください。
ドコモからソフトバンクへ機種そのままで乗り換える場合、この作業は不要です。
本人確認書類などを用意しておく
ドコモからソフトバンク乗り越えに限らず、本人確認書類は必要なものです。
本人確認書類として利用可能なものは、運転免許証をはじめ以下のようなものです。
- ・運転免許証
- ・日本国パスポート
- ・マイナンバーカード
- ・身体障がい者手帳
- ・精神障がい者手帳
- ・療育手帳
- ・在留カード+外国パスポート
- ・特別永住者証明書
料金決済をクレジットカードで行う場合にはカード、口座振替で行う場合は通帳や銀行印も必要です。
ソフトバンクは決済手段がクレジットカードに限定されておらず、口座振替などにも対応しているので、クレカを持たない人にとってはうれしいところですね。
利用可能なキャンペーンの有無を確認
画像引用元/ソフトバンク公式サイト
ドコモからソフトバンクへの乗り換えに当たっては、キャッシュバックなどのキャンペーンが利用できるかどうか確認しておくのも重要です。
格安SIM キャンペーン比較は、MVNOなど安価なプランへの乗り換えでは必須と言っても過言ではありません。
キャンペーンの利用によって、少しだけでも料金の節約につなげたいからです。
ドコモからソフトバンクへの乗り換え時のみに利用できる特典があれば、可能な限り利用するのがおすすめです。
ソフトバンクの利用料金は決して安くないため、節約するためにキャンペーンを利用するのは思っているよりも重要ですよ。
ドコモからソフトバンクに乗り換え作業のポイント
ドコモからソフトバンクへの乗り換えは決められた手順で行いますが、MNP予約番号が不要などのポイントがあります。
ネット手続きなどで自分で作業を行う場合、SIMカードとeSIMとの違いもポイントとなってきます。
MNP予約番号の取得や違約金は不要
ドコモからソフトバンクに乗り換えで電話番号を変えたくない人は、以前はMNP予約番号をドコモで取得する必要がありました。
しかし、現在はドコモもソフトバンクもMNPワンストップ制度の対象となっており、予約番号の取得は不要になりました。
ドコモからソフトバンクで番号そのままにしたいたなら、ソフトバンクだけでMNP手続きを行うだけでよくなったのです。
MNP予約番号には期限が存在するなど面倒な部分があったので、乗り換えの手間がかなり省けたといえます。
ちなみに、以前はドコモからソフトバンクに乗り換えで違約金が必要になるケースがありましたが、こちらも現在では不要です。
本人確認書類などの提出方法
ソフトバンクの手続きは実店舗、電話、Webのいずれかで行います。
このうち、本人確認書類の提出方法などについては、実店舗とWebでやり方が異なっています。
実店舗では、本人確認書類などについては実物を持参し、店員がチェックすることになります。
これに対して、Webの場合は本人確認書類を撮影し、画像を送付するのです。
後日、実店舗に書類を持参する必要はありません。
どちらがやりやすいかは人によって判断が分かれますが、ネットに不慣れなら実店舗への書類持参、慣れていれば画像提出の方がやりやすいのではないでしょうか。
また、銀行印については、金融機関がペイジーに対応していれば不要です。
SIMカードとeSIMではやり方が異なる
ドコモからソフトバンクの乗り換えは、SIMカードとeSIMの両方に対応しています。
SIMカードは送付までに時間がかかりますが、eSIMはすぐ使えるというメリットがあります。
問題は、ドコモからソフトバンクに乗り換えをSIMカードで行うかeSIMで行うかで、手順が若干変わることです。
SIMカードの場合は、以下のような手順で回線切り替えを行います。
- SIMカードが届き次第端末に挿入する
- 電話かWebで切り替え手続きを行う
申し込みからSIMカードの到着までに、時間がかかるのが問題です。
一方、eSIMの回線切り替えは以下のような手順です。
- eSIMプロファイルをダウンロード
- 端末を使い回線切り替え手続きを行う
切り替えに時間はかかりませんが、ネット接続が必要です。
自分で回線切り替えを行う場合、この違いは頭に入れておいた方が良いでしょう。
実店舗だとこうした設定は店員さんがやってくれるので、機械操作に自信がない人にとっては心強いです。
ちなみに、LINEMOは実店舗が利用できないので、手続きはWebのみになります。
ドコモからソフトバンクに乗り換えの注意点
ドコモからソフトバンクに乗り換える際に、以下のようにタイミングなどに注意しておかないと、お金が無駄になりかねません。
特に注意すべき点は、ドコモで購入した端末の中には、ソフトバンクで使えないものがあることです。
乗り換えのタイミングはeximoとirumoで異なる
ドコモからソフトバンクに乗り換えのタイミングは、eximoとirumoで異なります。
画像引用元/ドコモ公式サイト
ドコモのeximoはパケット使用量が1GBまでなら2,500円、料金が安くなるからです。
画像引用元/ドコモ公式サイト
irumoはパケット使用量にかかわらず、料金は変わりません。
一方、ソフトバンクはメリハリ無制限+はパケット使用量が1GBまでなら1,500円割引になり、ミニフィットプラン+はパケット消費量が少ないほど安くなります。
ペイトクだけは、パケット使用量にかかわらず料金は同じです。
このため、ドコモからソフトバンクへの乗り換えタイミングは以下のようになります。
- ・eximoから全プランへの乗り換えタイミング月初めがおすすめ
- ・irumoからペイトクへの乗り換え月初めがおすすめ
- ・irumoからメリハリ無制限+、ミニフィットプラン+への乗り換え月末がおすすめ
eximoはパケット消費量1GB以下なら2,500円割引になるので、消費量の少ない月初めの乗り換えがお得です。
irumoからペイトクへの乗り換えは確実にパケット容量が増えますので、使い勝手の良いペイトクに早めに乗り換えるのがおすすめです。
irumoからメリハリ無制限+とミニフィットプラン+への乗り換えは、いずれも消費量が1GB以下なら割引になるので、月末の乗り換えがお得になります。
基本的にeximoは月初め、irumoは月末の乗り換えがおすすめですが、irumoからペイトクへの乗り換えのみが例外となります。
irumoの方はちょっとややこしいので、よく覚えておいてくださいね。
SIMロック解除が必要なケースがある
キャリアで購入した端末が他社の回線で利用できないようにするSIMロックは現在では禁止されており、2021年10月以降にドコモで購入した端末にはSIMロックがかかっていません。
しかし、2021年9月以前にドコモで購入した端末は、SIMロックがかかっており、そのままではソフトバンクで使えません。
このため、前もってドコモでSIMロック解除を行っておく必要があります。
比較的古い端末をそのまま使ってソフトバンクに乗り換える場合は、特に注意してくださいね。
ソフトバンクで利用できない端末がある
キャリアによって使用周波数帯であるBANDは異なっており、そのBANDに対応していなければSIMロックがかかっていなくても利用できません。
ドコモで購入したAndroid端末のなかには、ドコモのBANDのみに対応しており、ソフトバンクでは使えないものがあります。
こうした端末はSIMロック解除を行っても、ソフトバンクで利用することは不可能なので、端末買い換えが必要になります。
対応BANDについてはメーカーのHPに掲載されているので、乗り換え前に確認しておきましょう。
iPhoneやSIMフリーのAndroid端末はどこで買ってもハードウェア的には全く同じなので、この点については心配無用です。
余談ですが端末の問題については、同じソフトバンク回線を使うLINEMOやワイモバイルへの乗り換えでも注意が必要です。
ドコモとソフトバンクの乗り換えのよくある質問
ドコモからソフトバンクへの乗り換えでは、その後どうなるかなどの疑問を抱くことも多いでしょう。
特に料金面をはじめとするメリットについては気になるところですし、簡単に回答していきましょう。
ドコモからソフトバンクに乗り換えたらどうなる?
SIMの交換が必要になるので、古い端末だとSIMロック解除が必要になってきます。
また、使用するBANDも変わるので、ドコモで購入したAndroid端末の中には使えなくなるものも出てきます。
地域によっては電波が弱くなったり、逆に強くなったりするところも出てくるでしょう。
気になる通信速度についてはキャリアだけあって同レベルなので、心配無用ですよ。
ドコモからソフトバンクに変えるメリットは?
最大のメリットは、PayPay残高で買い物をすることで得られるPayPayポイントが増えることです。
特にペイトクはPayPayポイントの増え幅が大きく、上限である4,000ポイントに届くのは難しくありません。
これによって、実質的な通信料金を4,000円引き下げられる可能性が出てくるのです。
ペイトク無制限の通信料金はeximoもより高く設定されていますが、PayPayポイント分を差し引くとペイトクの方がeximoより実質的な負担が小さくなります。
ただし、LINEMOやワイモバイルでもPayPayポイントがもらえるキャンペーンが行われていますし、無制限にこだわらなければ通信料金はこちらの方が安いですよ。
ソフトバンクからドコモに乗り換える際に違約金はかかりますか?
ドコモは2021年9月21日に違約金を廃止しているため、支払いが発生するようなことはありません。
逆にソフトバンクも2022年2月1日に違約金を廃止しており、ソフトバンクからの乗り換えも心配無用です。
ちなみにLINEMOやワイモバイルに乗り換える場合も、違約金は不要ですよ。
無制限にこだわらないならソフトバンクよりLINEMO
ソフトバンクのペイトク無制限はもらえるPayPayポイントが多く、PayPayを多く利用する人ならeximoより実質的な負担は小さくなります。
容量無制限にこだわるのなら、ペイトク無制限は有力な選択肢となります。
ただし、ペイトク無制限以外のプランについてはコスト的に割高で、ソフトバンクでなければならない理由がないのが実情です。
同じソフトバンク本体回線を使っている格安SIMとしては、格安プランのLINEMOと、サブブランドのワイモバイルがあります。
特にLINEMOは20GBの月額料金が2,728円と、極めて安い設定となっています。
回線速度も同じソフトバンク本体ということでほぼ同レベルですし、容量無制限にこだわりがなければ、ドコモからの乗り換え先としてLINEMOをおすすめしておきます。
ソフトバンク本体の回線を格安で!
PayPayを使って実質的な負担を大幅に抑えるなんて芸当ができるのは、今のところソフトバンクだけですよ。