天皇杯がついに開幕！　ゲスト：古賀太陽選手、滝本晴彦選手
　
古賀選手は、1998年生まれ、千葉県出身の現在19歳のディフェンダーです。対して滝本選手は、1997年生まれの茨城県出身の現在21歳のゴールキーパー。学年が１つ異なるだけで、ユース時代から共に歩んできた2人はとても仲がいい。二人の仲の良さの秘密と、サッカーやチームへの思いを探ります。※インタビュー記事内「古」：古賀選手、「滝」：滝本選手

――お二人とても仲いいですよね。いつ知り合ったのですか？
滝「仲いいですね、年も近いですし。最初知り合ったのはジュニアだよね」
古「ジュニアの頃は、ずっと一緒にいるわけではなかったです。僕が一つ上の世代のカテゴリーで練習や試合に入ることが多かったので、一緒にいる機会が増えたかなと思います」

――お互いの最初の印象を教えてください。
滝「(印象を)ちょうだいよ。2人でいるときは気まずいからね(笑)」
古「えーなんだろう。親しみやすい先輩。あとは身長がデカい(笑)」

――そのころから身長は高かったのですか？
滝「小学校を卒業する時点で、180センチ以上はありましたね」

【間違いも指摘し合える仲間】
　特に理由もなく気が付けばいつも一緒にいたという二人。今ではただの友達ではなく、お互いを尊敬しあい、間違いも指摘し合える仲間です。その経緯を伺いました。

滝「ポジションが近いですからね。太陽はセンターバックで、僕はゴールキーパーなので。ピッチ外でもサッカーの話をしていたら、仲良くなりましたね」
古「どんな時でもコミュニケーションをとってくれる先輩がいるというのは、練習でもそうですし、居心地のよい環境を作ってくれているのは晴くん（滝本選手）なので、ありがたいですね」
滝「年齢は僕が一つ上ですが、プレー面でもプライベート面でも気づいたことや指摘をバンバン言ってくれるので、ありがたいです。ゴールキーパーとフィールドプレイヤーは同じ感覚ではありませんので、色んな意見を言ってくれるのは大きい存在ですね」

――本当にいい関係なんですね。
古・滝「かもしれないですね(笑)」

――逆にお互いに直してほしいところはありますか？
滝「僕はありませんが、あえて言うなら太陽は2人の時はすごくバカをしていて本当は面白いんです。ちょっとずつ面白さを出してほしいですね」
古「みんなの前で出せと(笑)」
滝「そうとは言わないけど…(笑)。2人でしか分からない会話とかもありますからね」

――付き合っているんですか？(笑)
古・滝「付き合ってはないです(笑)」

――リフレッシュ法を教えてください。
滝「もうアレしかないよね…。去年の夏からプロ野球観戦にハマりまして…。千葉ロッテの観戦に行くようになりました」
古「ロッテの荻野選手とかかっこいいよね」
滝「中村祥吾選手、涌井選手、鈴木大地選手など…、まあハマりました(笑)。今年は既に３回観戦に行きました」

【太陽にはいい“冷静さ”を】

　ここまで２人の仲の良さなどを探りましたが、もちろんサッカーの話も欠かせません。滝本選手にサッカーを始めたきっかけや、古賀選手に今の自分の課題を伺いました。

――サッカーを始めたきっかけは？
滝「父と共にプレーしたのがきっかけです。鹿島アントラーズの試合を見て、当時のゴールキーパー曽ヶ端準選手のセービングを見て、すごいかっこいいなと感じて、次の日からゴールキーパーをやりたいと当時のコーチに言いました」

――課題はありますか？
古「戦うところうやしっかり走るところは、まだほかの人より足りないなと感じています。チームのために走っていると伝わるようなプレーをしていくことが今は大事だなと感じています」
――滝本選手から見て、古賀選手はいかがですか？
滝「確かに太陽は僕みたいにはしゃぐタイプではないですが、熱は絶対持っていると思います。それを出すときと、出さないでいい時を判断できればいいと思います。例えば闘志むき出しの相手とマッチアップするとき、太陽も同じく闘志むき出しでプレーしてしまうと後手になってしまったりすると思うので。そこで、太陽のいい“冷静さ”を出していけばいいと思います。僕なりの意見です(笑)」

――見てほしいところは？
古「冷静に状況判断できるのは自分の長所なので、そこをいかしつつ、強気に行くことも長所にしていかないといけないなと思うので、強気な積極的なプレーを見てほしいです」

　ただの友達ではなく、サッカー選手同士お互いに尊敬しあっている2人。2人にそれぞれ色紙に“一言”書いていただきました。

古「僕は“強くなる”です。メンタル的にも身体的にも強くならないと、まだまだ戦っていけないですね。シンプルですけど、今の僕に一番大切なことかと思います」
滝「“一日を100%で”です。練習を100%でやるのは当たり前なので、それ以外の遊びや食事、休むことも100%でやることで、1日の最後に寝るときに“今日いい日だった”と思えるように一日を100%で過ごしたいです」

――今日も100％過ごせましたか？
滝「120％ですよ」
古「本当？」
滝「本当だよ(笑)」

――もうぐっすり寝られますね(笑)サポーターへメッセージをお願いします。
滝「暑くなってきましたが、ピッチに立っている選手はみなさんの応援が響きますので、これからも応援よろしくお願いします」

　古賀選手は今月、アビスパ福岡へ育成型期限付き移籍となりました。この対談をした時点ではまだ柏の選手でしたが、新たな環境で挑戦する若手ディフェンダーを応援したいですね。そして、レイソルのリーグ戦第16節は、7月18日(水)ホーム・三協フロンテア柏でFC東京を迎えます。休止期間で各クラブが選手獲得などに動く中、柏ではどんな動きがあるのか。J1でレイソルは現在9位とだけに、これからの巻き返しに期待が集まります。