警察官が寸劇で被害防止を呼びかけ

 「敬老の日」の17日、千葉市では電話de詐欺の被害に遭わないよう警察官たちが高齢者に寸劇で注意を呼びかけました。

 千葉市美浜区にある町内会館で開かれた「敬老会」では、千葉西警察署地域課・移動交番係の警察官たちが、約60人の高齢者に対し「ストップ!電話de詐欺!」と題したカード手交型詐欺の寸劇を行いました。

カード手交型詐欺は、警察官や銀行員などになりすました犯人が「あなたのカードが不正に使われている」などと巧みに嘘を言い、キャッシュカードを騙し取る手口です。

クイズを交えながら行われた劇中では、最初の電話から1時間以内にカードを受け取りに来るため、すぐに警察に通報してほしいことや、犯人と話さないのが一番の被害防止策だとして留守番電話への設定を呼びかけました。

なお、県内の8月末現在の電話de詐欺の被害件数は去年より61件少ない851件に上り、このうちのほぼ半数にあたる412件はカード手交型だということです。

訪れた人は「いや~ためになりましたよ。外出する時は留守番電話にしているんですけどね、時折忘れることがあるので気を付けなければならないと思っています」

千葉西警察署地域課地域交番係 鈴木由加里巡査部長「詐欺グループが警察官とか銀行とかを名乗るんですが、警察官も銀行員も決してお金を要求したりカードや暗証番号を受け取りに来ないので、そういうことがあったら詐欺だと思っていただきたい」