"星の神"を鎮める弓の神事

 天孫降臨にあたって滅ぼされた星の神を鎮める神事「星鎮祭」が16日、香取市の香取神宮で行われました。

 この神事は香取神宮の祭神である経津主大神が国を平定した際、最後まで抵抗した「星の神」を名乗る香々背男の神を弓で討伐したことにちなみ、香取神宮新春の恒例行事として毎年行われています。厳かな雰囲気の中、烏帽子に直垂姿の香取弓道会の代表者が直径約90センチの大きな星的めがけて古式ゆかしく矢を2本ずつ放ちます。そして、星塚に見立てた小さな砂山の四方に竹ぐしを刺して星の神の霊を鎮めます。弓道場にはこの神事の後に行われる新年射会の参加者や拝観者らが訪れ、古来より伝わる特別な弓の神事を静かに見守っていました。