コロナ禍で売上激減も「既存顧客」向けの施策実施
LINE販促だけで毎月300~400人がリピーターに

株式会社テレマティックシステムズ
代表取締役 尾島 康仁 氏

株式会社テレマティックシステムズ http://ctms.co.jp/
所在地:千葉市中央区登戸1-26-15

 千葉県船橋市や浦安市などで、地産地消食材を中心に提供する居酒屋「個室居酒屋 ほのか」「串焼×魚×ワインほのか」等を運営するテレマティックシステムズ。チェーン飲食店のフランチャイズ経営も実施している。

コロナ禍で訪れた飲食店のピンチ

 2019年12月以降に猛威を振るった新型コロナウイルスの影響で、尾島氏が運営する飲食店も営業がほとんど出来ない状況となり、月の売上がこれまでの2割まで落ち込むなど打撃を受けた。

「店によってはしばらく売上0円の時もありました。営業出来なくて休みばかりだと、余計に重い事を考えてしまうんですよね。協力金は助かりましたが、正直それだけでは到底足りない部分もあったので…」

 そんな中、尾島氏が2022年に出会ったのは、当講座にも登壇したオラクルひと・しくみ研究所・小阪裕司氏の 「ワクワク系マーケティング」。そして、チバテレ「稼ぐ力養成講座」だ。

 飲食店マインドが保つのが大変だった中で “顧客をどう広げていくか” を学んだという。

ピンチをチャンスに!学びの実践で「集客」注力

「小阪氏の話で1番学んだのは『お客様をファンにしよう』という話。普通の集客だったら新規顧客をめがけるところですが、その話を聞いて既存の顧客を大事にすることを心掛けています」

 そこで早速導入したのは、お店の公式LINE。
 来店されたお客さんにLINEの友達登録をしてもらい、次の来店フックになるような来店御礼のメッセージや登録者限定のクーポンを送る等しながら運用している。

 その結果、現在はLINE販促だけでも300~400人がリピーターとして毎月来客。売上をみても月100万円以上がLINEに登録しているお客さんだという。

「飲食店だと店舗が多いため、来店時にいいなと思って頂いたとしても忘れられやすいので、お客さんの掘り直しというか、思い出して頂けるツールとして公式LINEは非常に効果があります。リピーターに繋がりやすく、ここまで反響があるというのは想定外で、驚きました」

 その他、稼ぐ力養成講座で開催された全日本SEO協会による「SEO対策のセミナー」やポスティング会社直伝の「ポスティングで集客術をUPするセミナー」で学んだことを実際に店舗に活かしている。

「SEO対策の講座で学んだGoogleで店舗情報を上位表示するテクニック、例えばお店の紹介文を書いてみたり、お客さんからコメントがあったら必ず返信してみたり、と講師が話していたことの中で出来ることを徐々に取り組みました。 これまで自己流で取り組んできて『上位表示されないのは何故だろう』と思うことがあったので、講座は勉強になりました」

 また、ポスティングも講座内で説明していた“反響があったチラシ事例”を参考にしながら自分でチラシを作成。
お店付近の船橋エリアにチラシを試しにポスティングしてみたところ、150人程度の来客に繋がった。

「今の時代はSNSなど新しいツールを使う集客が当たり前だと思いがちですが、講座を通してアナログのポスティングの重要性、大事さが明確にわかりました。
 なので、真似して作成してみたところ実際に反響があったため、今では店舗別に実施してみたりしています。準備は大変ですが、効果が出てスタッフから『尾島さんあたりました!』と報告された時や笑顔のスタッフをみると嬉しくなります」

 なお、積極的に学びを業務に取り入れるテレマティックシステムズは、稼ぐ力養成講座の会員2年目(2023年時点)。
 月に1~2回の店長会議(参加者約10人)で一緒に録画受講を視聴したり、会議で共有し感想を言い合ったりする等、社長のみならず、社員全体で幅広く活用をしている。

「講座を継続した理由はとてもためになるから。一番はそこです。というのも、実際SNSやGoogleは一気に仕様が変わったりすることがあり、対応して取り入れていかないと結局時代についていけない。知識がある上での選択と知らないのとでは全く違うので、今後も講座を活用して最先端の情報を取り入れていきたいです」

講座の活用で尾島氏が目指す場所とは

「コロナの影響でリスク分散しなければいけないということ、身をもって経験しました。飲食1本だけではなく、新しくまつげエクステのお店を始めてみましたし、今後はECサイトをやってみたい。何かあった時でも倒れないような形を整えていきたいです」

「また、自分自身 “60歳までにのれん分けしたい”という目標があります。実現するためには今いる従業員を社長にしていきたい。講座での学びを社員成長にも繋げて、自分と同じ目線で考えてくれる仲間が増えればと思っています。そのため従業員には、受け身ではなくて自発的に何でも考えて行動できるようになってほしいです。最終的には、社長になった独立した従業員たちと楽しくお酒が飲めたら嬉しいです!」

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