仕事は “社員全員が同じ認識で” 組織力の強化で業務スピードも向上へ 専任社員で採用にも注力

鈴木自工株式会社
代表取締役社長 鈴木 将仁 氏

会社名:鈴木自工株式会社  https://www.suzukijiko.co.jp/
所在地:東京都江戸川区東葛西6-50-14
取材日:2022.4

 車検のコバックや新車販売のジョイカル・車買取専門店のアップルに加入している総合カーディーラーの鈴木自工。
 「地域のプラットフォーマーになる」という新たなビジョンを掲げ、現在は首都圏を中心に12店舗を展開。独自の集客で車検台数は年間2万9000台(江戸川本店は全国1位の実績を誇る)ほか、一般整備・修理・オイル交換・板金塗装・各種保険なども取り扱っている。

組織のスピード力向上へ “識学” も導入中

「様々な分野の方が講師として出てくるので、役立ちます。忙しい時などには録画受講で見返せるのが良いですね。社内でも共有可能だということで、テーマによって幹部や担当社員にみてもらうなどして、もっとビジネスの考えを広げていけるように講座を上手く活用できれば良いなと思っています」

「 “組織学習経営” などについてお話しされていたパジャポスの池本氏の講座は、経営者向けのセミナーで良かったなと思いました。池本さんが出している本を読んでみたくなりました」

 というのも、鈴木自工は当講座にも登壇した、株式会社識学 代表取締役社長・安藤 広大氏が展開する独自のマネジメント理論「識学」を導入し、組織力の向上に取り組んでいるからだ。

「弊社は自分で2代目ですが、正社員約130人・パート約200人とだんだん人数が増えてきました。組織は、大きくなればなるほど階層が出て、上司と部下のコミュニケーションに誤解・錯覚が生まれてしまう可能性があると思うんです。『伝わらないことが増えると、組織としてのスピードが遅くなってしまう』と心配していたところに“識学”と出会ったので、導入することを決めました。組織としてのスピードを上げていきたいなと思います」

「講座では、識学の安藤さんが言っていたことと、池本さんが言っていたことの内容が共通している部分があるなと感じました。社員が多くなればなるほどきちんと決められたルールを作り、上司と部下の認識の差をなるべく無くしていかないといけない。自分は今経営計画書を作っていますが、“社員全員が同じ認識で仕事を出来るようにすること” が大切なんだと気づかされました」

 そこでまずは幹部に識学の考え方を勉強してもらい、実践しているという。
 例えば、「月1会議」から「週次会議」 に切り替えた。

「これまでは毎月の目標を決めて、それに向かって仕事をして、1か月後に再度会議で進捗を報告していましたが、1か月では遅いことを学びました。現在、毎週会議をするという癖がついてきたところですが、毎週の会議で目標に対する見直しを上司と部下でしていくことで早く修正も出来るようになったと思います」

 「ほかにも、最低限これを守るという『挨拶をする』『時間を守る』『物を元の場所に戻す』などという、誰もがやろうと思えばできる姿勢のルールを定めました。社員・パート関係なく全員に今繰り返し伝えているところです。組織をまとめる意味でも、業務スピードをあげるためにも、みんなが同じルールを守ることが大事だと思います」

専任社員をつくり “採用” にも注力

 鈴木自工によると、業界では自動車整備士の専門学校に入る学生自体が減ってしまっているため、 “自動車整備士の確保が難しい” 現状があるという。そこで力を入れたのは採用だ。

「これまでは部長らが自分の仕事をやりながら進めていた採用ですが、2021年4月から『採用専任』の社員を初めて作りました。新卒で入った20代の女性に担当してもらっています」

「資格を持っている人がなかなかいないため、人材が取り合いになってしまっています。弊社は2022年4月には、大学生5人・外国人3人の計8人を採用をしましたが、『未経験でも仕事をしながら資格を取れる』などという方法を取りました。専任社員を作ったことで、今後の採用にはとても期待しています。内定が決まってから入社までのフォローも大事だと思うので、そのあたりもきちんとしていければと思います。まだまだやれることはたくさんあるので、担当社員には若い感性を発揮して頑張ってもらいたいです」

 今後は、様々な社員に講座を活用してもらいながら、採用・そして広報に力を入れていく。

「弊社として今後目指すところとしては、車検だけでなく、保険など『車のことならなんでもおまかせください!』と、トータルサービスができるように取り組んでいるので、まず、しっかり “車” でお客さんとつながり、その先は地域創生プラットフォームとして、車以外でも役に立つような事業・取り組みをしていきたいです。その時に、いくら良いことをやっていても知られなければ意味がないと思うので、採用の次には、広報にも力を入れていきたいです」

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