情報発信のターゲット明確化で自社講座の集客2~3倍に 今後の成果にも期待

株式会社夢相続
代表取締役 曽根 惠子 氏

会社名:株式会社夢相続  https://www.yume-souzoku.co.jp/
所在地:東京都中央区八丁堀4丁目11番4号 八丁堀フロント5階
取材日:2022.3

 日本で唯一の相続対策実務専門会社・夢相続は、相続対策の提案とサポートをする法人。
 具体的な実務として、経済面の対策では不動産の売却・購入・土地の有効利用などの生前対策や相続後のコーディネートをしているほか、感情面では遺言書の作成などを担当。相続に関わるあらゆる相談に、コーディネーターがプロならではの豊富なノウハウで対応している。

講座は社内の方向性を定めるきっかけに

 これまでBtoC向けにビジネスを展開してきた夢相続だが、2020年からはBtoB向けのメニューを作った。それはオリジナルの「養成講座事業」。

 誰でも相続に繋げられるようにとの想いから、相続ビジネスの成功に必要なスキルを徹底解説する「相続対策セミナー」「相続実務士講座」など、数々の養成講座を実施している。

「BtoCの場合は書籍を読んでくれた人からのアプローチがありましたが、BtoBにおいては、弊社の養成講座の情報発信をするのに、試行錯誤をしていました。どういう方向性がいいのか社内で息詰まっていて、マーケティングのプロの人にアドバイスをしてもらいたいと考えていたため、チバテレ稼ぐ力養成講座を受講することを決めました。社内で同時に見ることもできますし、普段お会いできないような方の話が聞けるので講座会員になって良かったなと思います。現在は、マーケティング担当者がみて、会社の方向性を決めるための参考にしています

 講座の受講をきっかけに、2021年秋ごろからは一般社団法人PRマーケッター協会の平川雅之氏にコンサルティングをしてもらったという。

「幹部の方針を決めるのにアドバイスをして頂いています。これまでは、色々な人に情報発信しようと思い、Instagram・FacebookなどのSNSや業界新聞・独自のDMリストからメールをするなど、手あたり次第に様々な職種の人たちにも送っていました。平川さんからは“対法人だと必要な人に発信しなければ効率が悪い。ターゲットを絞った方が良い”とアドバイスを受けました」

ターゲットを絞り直し、現れた成果

「誰がお客さんで、どの業種に情報発信していくかなどターゲットを明確にしました。情報発信していれば誰かが気がついてくれるだろうと思っていましたが、今では、講座を受講してほしい業種を絞って情報届けるとことの効率の良さに気づかされました、確率が上がると思います」

 相続に関する相談と提案をする専門家「相続実務士(相続コーディネーター)」は、相続対策をするときに、感情面や経済面の事情に合わせて相続のストーリーを描き、その実現のために必要となる専門家(弁護士・税理士・不動産鑑定士・司法書士など)をまとめる役割を担う。

「相続相談は、大家さんや不動産会社に相続の相談をしないことが多く、機会を逃している現状があります。そこで、アプローチする業種を不動産関係に絞ることにしました。例えば、『相続対策を入口に不動産売買につなげるセミナー』など、内容とターゲットを合わせた講座の案内をするようになりました」

「その結果、養成講座に申し込むための説明会には、これまで10人未満の参加者しかいませんでしたが、最近は20~30人。2~3倍の集客があります。ターゲットを絞った結果だなと思いますが、本当の成果はこれからですね」

 また、曽根氏は講座会員限定の交流会にも期待を寄せている。

「2021年4月の交流会に参加しましたが、30秒プレゼンはどんな会社か掴むことができたので有難かったですし、名刺交換もできて良かったです。参加する企業の方々は意識が高い人達だと思います。同じ業種だとライバルになってしまいますが、業種が違うと相乗効果が生まれる可能性があるので、タイアップできるところ、情報交換ができる企業を探してみたいですね」

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