目標は1日3本!YouTubeショートの掲載で飼い主・求職者にアプローチ

キキ動物病院
院長 藤原 秀将 氏

会社名:キキ動物病院  https://kiki-petclinic.com/
所在地:大阪府堺市中区深井北町117-3
取材日:2022.5

 大阪府堺市で動物病院を運営するキキ動物病院。
 犬、猫はもちろん、フェレット・うさぎ・小鳥・カメ・ヘビ・爬虫類・モルモットなど、さまざまなエキゾチックアニマルに対応し、それぞれに最新専門治療を行っている。

“YouTubeショート” に挑戦

 キキ動物病院は、すでにYouTubeチャンネルを運用しているものの、ネット戦略コンサルタントの菅谷 信一氏の講座を受講してから早速「大阪堺のキキ動物病院ショート動画チャンネル」を立ち上げた。

「菅谷さんの講座が勉強になりました。元々YouTubeのコンサルをお願いしていた時期があり、投稿していましたが、今はあまり更新できていないです。でも、菅谷さんの講座を受けてから今度はYouTubeショートを始めるようになりました」

 ショートを始めたきっかけは、“現実的” だと感じたからだと話す。

「普通のYouTubeだと3~5分が良いと言われていますが、撮影・編集をするとなると、結構体力を使う作業なんですよね。1回で上手く話せるわけでもないので撮り直しをしますし、どういうキーワードを市場が求めているかどうかを調べたりもしなければならないので…。その点、ショートだと1時間あれば撮影~掲載までできるので、現実的だなと思います」

 現在は「卵詰まりで動けなくなったアカミミガメ」や「フレンチブルドッグの股関節形成不全」など “動物の病状に関する動画” を掲載している。

「需要が少なかったとしても、アイデア出しに困らない分野を掲載しています。YouTubeは検索と紐づけられるのが大きいですよね。動物病院の業界は “単純接触効果” が有効的。どこかでこの病院名を聞いたな、このロゴみたことあるな…など目にすることが多い方が病院選ぶときの要素が強まり、患者さんの選択肢に結びつきやすくなると思います」

感じた今後の可能性

 単純に認知される数が大事だと話す藤原氏。
 YouTubeに動画を掲載することは「求人効率」にも繋がるのではないかと期待を寄せる。

「ショート動画のチャンネルが成長したら、飼い主だけでなくて獣医師も観てくれると思います。特に犬猫以外のエキゾチックアニマルについては学校でもなかなか勉強できない分野ですし、そういった動画を求めている同業者もいると思います。成長したらするほど同業者が見てくれる確率も高まるので、ある程度成長したら、『こういう獣医師を募集しています!』というような求職者に対する募集動画も出してみようかと思います」

 藤原さんによると、獣医師は毎年1000人ほどしか生まれないため、求人募集をしている全国の動物病院で獣医師を取り合っている現状があるという。
 キキ動物病院も毎年1人程度の獣医師を採用しているというが、”辞めるつもりで入ってこない人” = “長く務める気がある人” を求めている。

「業界全体が、1人決まればラッキーというような状況。求人も集客と同じで単純接触効果が大事だと感じていますが、YouTubeは大変・難しいというイメージを持つ人も多いので、同業社はYouTubeになかなか参入してこないのではないかなと思います。と思うと独り勝ちできる未来が想像できるなと」

「始めたYouTubeショートも、とにかく “続けることで効果が出る” と予想しています。一気にどかんと伸ばしたいというわけではなく、続けることを意識してやっていきたいです。早ければ3~4か月で効果が表れるのではないかと期待しています」

 キキ動物病院は今後も、菅谷氏 からの教えである「1日3本の動画をあげる」ことを最低の目標に、ショート動画を掲載し続ける。

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