“EC専用の新ブランド” で講座を活用
業務を絞り、新部署で目指す売り上げ増

キング醸造株式会社
EC室 室長 竹山 慎一郎 氏

会社名:キング醸造株式会社  https://hinode-mirin.co.jp/
所在地:兵庫県加古郡稲美町蛸草321
取材日:2022.3

 明治33年の創業の醸造調味料メーカー・キング醸造。
 日の出新味料や国内シェアNo,1の料理酒・本みりんなどを取りそろえていて、2021年には醸造粕を活用した新ブランド 「ORYZAE JOY(オリゼージョイ)」を立ちあげた。

紹介されて受講…「面白く、勉強になる」

「満足度は高いです。色々な業種・切り口なので、弊社のビジネスに直接当てはめるのが難しい場合もありますが、考え方などは応用できるかと思います。共感することや新しい発見があるので、面白く、勉強になります」

 こう話す竹山氏は現在、2021年2月に立ち上げたスイーツや青汁などを扱うEC専用の新ブランド「ORYZAE JOY」を担当している。

「弊社は2020年で創業120周年を迎え、その記念商品として、今後の成長に繋がるような商品を開発し、新たにECサイトを始めました。醸造した際に出る酒粕は栄養素や食物繊維が豊富ですが、これまで家畜の肥料にするなど直接口にするような活用をしていませんでした」

 そんな中で、代表から紹介された当講座。
「普段会えない業種の人が講師だから、勉強になる」と聞き、受講することにしたという。

改めて感じた “お客様の声” の重要性

「新ブランドが立ち上がり、PR方法を色々試していたタイミングで、講座を受講しました。売り出すために、商品の相場やターゲットへのアプローチ方法(SNSやWEB広告など)を変えるなど様々なことに取り組んできましたが、講師の方々が “幅広く手を出すのではなく、絞って注力するのが良い” “きちんと検証した方が良い” などと話していたので、業務を見直すきっかけになりましたね」

 受講がきっかけで業務を絞った結果、お客さんとコミュニケーションを取るために新しく始めたSNSなどを一度立ち止まり、お客さんの “声” を聴くことに注力するようになったという。

「これまではコロナ禍ということもあり、SNSでお客さんとコミュニケーションをとろうとしていましたが、最終的に重要な情報は “対面” で得られると改めて感じました。なので、今はどれだけ対面でお客さんの声を聴けるかということに重きを置いて取り組んでいます。アンケートをとっても、直接お客さんと話していると深掘りも出来るし、本音を聞くことができるんですよね」

「『相手がどう思っているか、何を求めているかが大事』と講師も仰っていましたが、理屈ではわかっていても、なかなか出来なかったんです。もっと深く切り込んで相手の反応を知り、聞いたことをスピード感持って反映できるよう心掛けていきたいです」


 イベントの出店時や店頭など様々な場所で聞いているお客様の声、現在は更に秘策があり、“会社の強み” を活かしてお客様の声を集められるよう、下準備を進めているという。

 また、新ブランドへの力を注ぐため、2022年4月からは新しい部署として「EC室」が立ち上がった。講座を活用しながらも更なる業務強化を目指す。

「当然、売上を伸ばすことが目標です。これまで(前部署の)マーケティング戦略課の事業のひとつとしてECを行っていたので、やりたいと思っていても時間が割けないこととかがありました。ECだけに特化したことで、集中して、スピードアップした事業を進めることができると思います。紆余曲折を乗り越えた講師として、セミナーに登壇できるくらい結果が出せたら良いなと思います。頑張ります!」

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