転職エージェントとは何かを詳しく解説！費用やメリット・使い方も紹介

チバテレ+プラス | 2025年12月10日 ライフ

転職エージェントは、転職に欠かせないツールの一つです。

しかし、実際のところ転職サイトとの違いを知らない人も多いのではないでしょうか。

こちらのページでは、転職エージェントがどういったものなのか、どんな人が使うべきサービスなのかを解説していきます。

転職エージェントとは

転職エージェントとは、転職活動を総合的にサポートしてくれるサービスです。

転職サイトとの大きな違いは、あなたにぴったりの求人を紹介してくれる点です。

登録後、担当者と面接を行い、これまでの経歴やスキル、転職先の希望などを伝えることで、あなたの代わりに最適な求人を探してきてくれます。

また、企業と求職者の間に立ち、面接の日程調整や給与の交渉なども行います。

こうした細やかなサポートがあれば、今の仕事が忙しく時間がないという人も安心して転職活動が進められますね。

転職エージェントは企業と求職者がお互いに求める条件を理解しているため、スムーズに転職を成功させられる可能性も高まります。

さらに、自己分析や書類作成、面接に関するアドバイスも受けられるため、転職活動に不安を感じている人にもぜひ頼って欲しいサービスです。

種類

転職エージェントは主に総合型と特化型という2種類に分けられます。

総合型の転職エージェントでは、幅広い業界・業種の求人を取り扱っているのが特徴です。

また、正社員に限らず契約社員やパート、アルバイトなど様々な働き方に対応している場合もあります。

取り扱っている求人数も多いため、様々な業界の情報を集めたい人や異業種転職を考えている人におすすめです。

一方で、特化型と呼ばれる転職エージェントは特定の業界・業種に絞り込んで求人紹介を行っているのが特徴です。

業界・業種に限らず、高年収を目指せる求人や女性のための求人に特化したサービスもあります。

特化型の転職エージェントに在籍しているスタッフは、業界の動向にも詳しく、企業との繋がりも強いです。

転職先の業界・業種が定まっている人は、特化型の転職エージェントを使って効率的に転職活動を進めるのがおすすめです。

役割

転職エージェントの役割は主に以下の通りです。

転職エージェントでは、転職サイトに載っていない非公開求人を数多く取り扱っています。

企業側としては、色々な人に情報を見てもらって数を集めるのではなく、即戦力となる人材を必要なだけ集めたいという考えがあるためです。

自分の力だけでは見つけられなかった情報を教えるのは、転職エージェントの大きな役割です。

また、転職に携わるプロとして、求職者の経歴やスキルをもとに第三者目線で強みを見つけてくれるのも転職エージェントの主な役割の一つです。

転職を成功させるためには自分自身の強みを理解し、その強みを企業でどのように活かせるのかがアピールできなければなりません。

もちろん自己分析も大事ですが、転職エージェントなら客観的な意見がもらえるため、自分でも気づいていなかった魅力に気付けるかもしれませんね。

そして、選考へと進む方向性が決まった後には、面接の日程調整や書類・面接のアドバイス、給与交渉など様々な場面でサポートします。

転職サイトとの違い

転職活動をスタートさせる上で、転職サイトと転職エージェントのどちらを使えば良いのか悩む人もいると思います。

そもそも、この2つのサービスの明確な違いを理解できていない人のために、各サービスの違いを一覧表にまとめました。

	転職エージェント	転職サイト
求人情報	非公開求人を多数取り扱う	様々な情報が見られる
求人の探し方	担当者が行う	自分で行う
スケジュール調整	担当者が行う	自分で行う
自己分析サポート	担当者による第三者目線での強みの発見	サイト内ツールなどを用いて自分で行う
書類作成・面接サポート	あり	なし
気軽さ	面談や担当者との連絡が必要	好きなタイミングで行える

転職サイトは、自分のペースで気軽に取り組めるのがメリットです。

しかし各種手続きはもちろん、自己分析や書類作成なども自分の力で行わなければならないため、失敗と成功を繰り返しながら何度も試して正解を見つけていかなければなりません。

転職エージェントは、最初に面談があり、その後も担当者と連絡を取り合う手間が発生します。

転職サイトと比べるとハードルの高さを感じてしまいますが、転職活動を最初から最後までサポートしてくれる心強さがあります。

企業との関わりもあり、業界のことを理解しているため、あなたの強みの中から特にアピールした方が良いポイントも教わることができます。

効率的に短期間で転職を成功させたい人には、転職エージェントがおすすめです。

転職エージェントの費用

様々なサポートが受けられる転職エージェントですが、基本的に無料で利用できます。

なぜ無料で利用できるのか、その理由について以下で詳しく解説していきます。

転職エージェントの報酬の仕組み

転職エージェントは、成果報酬型のサービスです。

求職者を紹介し、企業への転職が決まったら、企業から報酬を受け取っています。

そのため求職者は料金を支払うことなく無料で利用できるのです。

企業側はなぜ成功報酬を支払ってまで転職エージェントを活用するのか気になりますよね。

転職サイトに情報を掲載するという方法もあります。

転職サイトに載せた情報は、多くの人の目に触れるため、たくさんの応募者が集まります。

そして、書類選考や面接によってたくさんの応募者の中から一人の人材を選ぶことになりますが、時間とコストがかかり効率的ではありません。

一方で、転職エージェントに依頼すれば、マッチングする人材を素早く見つけ出すことができます。

時間とコストの節約になる転職エージェントでの求職者探しは、企業にとってもメリットが大きいのです。

成功報酬の相場

企業が転職エージェントに支払う成功報酬の相場は、求職者が受け取る年収の30～35%と言われています。

年収が500万円で30%の報酬であれば150万円が支払われる計算になります。

ただし、転職エージェントを介して採用した人が早期退職した場合には、手数料の一部が返金されることがあります。

返金の対象となる日数や金額はサービスにより異なりますが、一般的に入社後1ヶ月未満で退職した場合には80%、3ヶ月未満での退職では50%ほどの金額が返金されます。

転職エージェントは、こうしたリスク回避のためにも、求職者と企業側のミスマッチがないよう紹介を行っています。

成功報酬の料金比較

先ほど、企業が転職エージェントに支払う成功報酬の相場は、求職者が受け取る年収の30～35%とお話ししました。

実際のところどれくらい支払わなければならないのか気になる人のために、成功報酬の手数料をいくつかのサービスで比較してみました。

サービス名	成功報酬の手数料率
マイナビエージェント	30〜35%
エン　エージェント	35%
JACリクルートメント	200%

転職エージェントに支払う成功報酬は、経営層などのハイクラス人材になるほど手数料が高額になる傾向にあります。

転職エージェントを使うデメリット

担当者と二人三脚で転職活動を進めるため、心強いうえ効率的な点が魅力の転職エージェントですが、以下のようなデメリットもあります。

なぜ、こうした点がデメリットとして挙げられるのか解説していきます。

興味のない求人を紹介される

転職エージェントは、自分で求人情報を探さなくて良いという点が強みです。

しかし、担当者に希望がきちんと伝わっていない場合、興味のない求人を紹介されることがあります。

何度も興味のない求人を紹介される場合には、担当者と再度希望条件について話してみましょう。

また、先ほどもお話ししたように、転職エージェントは企業に求職者を紹介することで報酬を得ています。

担当者の中には報酬獲得を急ぐあまり、興味の有無を無視して受かりそうな求人紹介を行う人もいます。

そうした転職エージェントを選ばないよう、事前に口コミなどをチェックしてサービス選びを行うことも大切です。

担当者に当たり外れがある

いくら知名度の高い転職エージェントでも、どんな担当者が就くか次第で転職活動の進めやすさは変わってきます。

転職経験のない人や、新卒で入社したばかりの人が担当者になった場合、納得のいくサポートが受けられない可能性があります。

業界・業種の動向や求める人材に詳しいのが転職エージェントの魅力です。

しかし、担当者のレベル次第では、満足のいくサポートが得られないことがあります。

自分のペースで進められない

転職エージェントは、登録するとすぐに面談が行われ、担当者が決められます。

その後は担当者から送られてくる求人をチェックし、面接など選考へと進みます。

常に担当者とやりとりをしながら進めるため、自分のペースで転職活動を進めることはできません。

自分一人だとダラダラと時間がかかってしまいそうという人にはぴったりのサービスですが、自分のペースで進めたい気持ちが強い人は、急かされているように感じることもあるかもしれません。

転職エージェントは使うな？使わない方がいい人の特徴

転職エージェントを使うデメリットについてお話ししてきました。

こうした転職エージェントのデメリットから、以下のような人は使わない方が良いといえます。

転職エージェントでは、担当者が企業とあなたの間に入り転職を助けてくれます。

しかし、間に人が入るために急かされていると感じたり、煩わしさを感じることもあります。

そのため、自分のペースで動きたい人や、転職先選定や日程調整など自発的に転職活動に取り組める人は、転職エージェントを使わない方が良いかもしれません。

また、志望企業が明確な人も転職エージェントを使わず、直接選考に進んだ方が効率的です。

ただし、志望企業は定まっているものの異業種からの転職である人や、選考過程でサポートが必要と感じている人は転職エージェントを使ってみるのも一つの手です。

転職エージェントを使うメリット

「転職エージェントは使うな」と言われることもありますが、もちろんメリットもたくさんあります。

このように使い方次第では、転職活動に大いに役立つサービスです。

具体的にどのようなメリットがあるのか解説していきますので、あなたにとって必要なサービスかどうか判断してくださいね。

企業との交渉を代わりに行ってもらえる

転職エージェントでは、企業とあなたの間に担当者が入ってくれます。

そのため、面接の日程や入社日など、企業との交渉は転職エージェントの担当者が行ってくれます。

今の仕事を続けながら転職活動を行うのは非常に大変なことです。

そんな中で相手先とやりとりする負担が軽減されれば、選考に集中することができます。

また、転職エージェントでは給与面の相談も行ってくれます。

自分ではなかなか聞きづらい給与について、問い合わせてもらえるのは助かりますね。

書類や面接のアドバイスがもらえる

転職エージェントのスタッフは、企業との繋がりや業界動向に詳しいです。

そのため、書類選考や面接時にどういったポイントをアピールすべきなのかを理解しています。

自己分析により、自分の強みやスキルは見出せますが、それを具体的にどのような形でアピールすべきなのかが難しいポイントです。

そこで転職先として検討している企業が、どのような人材を求めているのかを知ることができれば、次のステージへと進める可能性も一気に高まります。

どうすれば良いか分からなくなった場合に、いつでも相談できる相手がいるのは非常に心強いですね。

転職に関する情報が得られる

転職エージェントでは、書類や面接のアドバイス以外にも、業界動向のような転職に関する情報も得られます。

一人で転職活動を行う人は、選考に失敗した場合、自分でその原因を考えなければなりません。

もう一度 自己分析からやり直したりと、前に進めない時間が長くなってしまいがちです。

転職エージェントでは、自己分析と業界が求める人材のズレや選考に通らなかった理由を教えてもらえます。

どういった理由で通らなかったのかを知り、すぐ次の選考に繋げられるため、時間のロスを最小限に抑えられるのも転職エージェントの強みです。

市場価値を知ることができる

転職活動を行う上で欠かせないのが、自己分析です。

これまでの経歴や経験から、自身の持つスキルをその会社でいかに活かすことができるかをアピールしなければならないためです。

もし、あなたが考える市場価値が社会とズレていれば、転職活動がうまくいかないといった問題に直面する可能性があります。

例えば、自己評価が高すぎれば不採用が続きますし、低すぎると条件の悪い企業への転職を決めてしまうことも考えられます。

転職エージェントでは、登録後すぐに担当者との面談が行われます。

ここで経歴やスキルについて話すことで、客観的な視点であなたの魅力を見つけ出してもらえます。

もしかすると自分でもまだ気づいていなかった価値に気付けるかもしれませんね。

非公開求人を紹介してもらえる

転職エージェントは、非常に多くの非公開求人を持っています。

非公開求人は、企業の新規事業の立ち上げメンバーの募集や極秘プロジェクトを担う人材募集など、事業戦略のために非公開とされている求人情報です。

即戦力となる人材を探しているため、待遇の良い求人が多いのが特徴です。

もちろん非公開求人であるため、転職サイトなどを検索しても出てきません。

ここでしか出会えない求人に出会える可能性があるのも、転職エージェントを利用するメリットとして挙げられます。

転職エージェントを使った方がいい人

ここまで転職エージェントのメリットについてお話ししてきました。

こうしたメリットから、以下のような人は転職エージェントを使った方が良いといえます。

やはり転職エージェントの強みは、サポート体制が充実しているところです。

初めての転職や、未経験の業種へ挑戦したい人のように、転職のノウハウや業界動向を知らない人は、様々な情報を持っているプロに頼るのが、効率的に転職活動を進めるポイントとなります。

転職エージェントは無料で利用でき、途中で退会することも可能ですので、まずは頼ってみてはいかがでしょうか。

転職エージェントを利用する流れ

ここからは、転職エージェントを利用する流れを紹介していきます。

登録

まずは転職エージェントへの登録からスタートしましょう。

公式サイトの申し込みページから、画面の流れに沿って登録を行います。

登録の際に必要な情報はサービスにより異なりますが、以下のような情報が求められます。

後々、興味のない求人を受け取ることにならないためにも、正直に答えるようにしましょう。

面談

登録完了後、転職エージェントの担当者と面談を行います。

面談は基本的に対面で行いますが、電話で対応してくれる場合もあります。

お住まいのエリアによっては面談が難しくなる可能性もあるため、事前に面談方法と面談場所を確認しておくと安心です。

なお、面談ではこれまでの経歴から、あなたのスキルを明確にしていきます。

緊張するかもしれませんが、なるべくリラックスして、正直にお話しできると良いですね。

求人紹介

面談の内容に基づいて求人を紹介してもらいます。

気になる求人に巡り合うことができれば、選考へと進みましょう。

もし、興味のない求人ばかりを提案される場合には、担当者と考え方にズレが生じている可能性もあります。

再度話し合いを行い、条件を確認しましょう。

書類選考・面接対策

選考へと進むことが決まったら、書類選考や面接の対策を行います。

企業が求める人材を把握しているプロ目線で、あなたの魅力を最大限に伝えることができるようサポートしてもらえます。

伝え方に悩んだ時には、すぐに相談してみてくださいね。

内定・諸手続き

内定が出たらいよいよ転職です。

転職エージェントでは、担当者が入社日の調整を行います。

もし必要であれば、給与の交渉にも対応してもらえます。

気になることがあれば入社前に解決しておきましょう。

こうした諸手続きを代わりに行ってくれるので、引継ぎなど退職に向けた仕事に集中できますね。

転職エージェントとはに関するよくある質問

最後に転職エージェントに関するよくある質問を3つ紹介します。

これまでの内容でまだ解決していない疑問がある人は、ぜひチェックしてくださいね。

転職エージェントは何をしてくれるの？

転職エージェントの主な仕事は以下の通りです。

このように転職活動を総合的にサポートしていきます。

求人をチェックするためのツールである転職サイトと違って、細やかなサポートを行うため、登録後に担当者との面談が行われます。

ここで経歴やスキル、転職に関する希望を伝えることで、あなたにぴったりの求人を紹介してもらえます。

日頃から企業と関わりがあるため、企業側が求める人材も把握しているため、より求職者に適した求人紹介ができるのです。

さらに書類作成や面接の対策にも付き合ってもらえるため、客観的な意見が欲しい人や一人でコツコツ頑張るのが苦手な人にもおすすめのサービスです。

なぜ転職エージェントは無料なのか？

転職エージェントは求職者は無料で利用できます。

これは、転職エージェントが求職者を採用した企業から成功報酬を受け取っているためです。

成功報酬は一般的に、求職者が受け取る年収の30～35%と言われています。

年収が500万円で30%の報酬であれば150万円が支払われる計算になります。

転職エージェントを使わない方がいい理由は何ですか？

転職エージェントを使わない方が良いと言われる理由は様々ですが、自分のペースで進められないという点が大きいです。

転職エージェントでは登録時に転職希望に関する面談を行いますが、時には興味のない求人を紹介されることがあります。

転職が成功して初めて報酬を受け取ることができるシステムだからこそ、転職を急かされているように感じる人もいるようです。

また、担当者によって転職エージェントでの経験が異なるため、実力にも差があります。

入社したばかりのスタッフが担当者となった場合、思ったように動いてもらえなかったり、アドバイスの質が低かったりすることがあります。

ベテランの担当者を付けてもらう、再度面談を行って考えのすり合わせをするなどといった行動で、状況を変えることもできますので、一度相談してみると良いでしょう。

まとめ

以上、転職エージェントのサービス概要やメリット・デメリットについて解説しました。

転職サイトが求人情報をチェックするためのツールであるのに対し、転職エージェントは自己分析や求人紹介などサポートを受けられるのが特徴です。

今の仕事が忙しくて求人を検索する時間がない人や、書類や面接についてアドバイスが欲しい人は転職エージェントの利用がおすすめです。

ぜひあなたに合った方法で転職活動を進めていきましょう！