磯辺3丁目の排水 6月から実施

 東日本大震災で液状化被害に見舞われた千葉市美浜区磯辺3丁目の液状化対策について、千葉市は地下水の水位を下げる試験排水を6月上旬から実施する方針を決めました。

 千葉市内で25日開催された液状化対策の専門家会議では、モデル地区として先行して液状化対策を進めている磯辺4丁目の取り組み状況が報告されました。

磯辺4丁目では去年9月から地下水の水位を下げる「地下水位低下工法」による排水が進められていて、今のところ目立った地盤沈下はみられずほぼ目標通りに水位が低下しているということです。

これを踏まえ、会議では隣接する磯辺3丁目についても、地下水位低下工法による工事が終わり準備が整う6月上旬から試験排水を実施する方針が決まりました。

この試験排水で異常が見られなければ、そのまま段階的に地下水位を下げていき、12月頃には液状化を抑制する効果が高まるとされる地下水位3メートルに到達する見込みだということです。