違法薬物密輸の中国人ガイド逮捕

 化学処理を加えると覚せい剤に戻る違法な薬物を密輸入しようとした中国人の男が、20日までに逮捕・起訴されました。

 関税法と薬機法違反などの罪で逮捕・起訴されたのは、中国籍の添乗員ワン チャンフィ被告(35)です。

東京税関成田税関支署によりますとワン被告は今年2月27日、香港から成田空港に到着した際に、法律で規制されているt―BOCメタンフェタミン約7.3キロをマッサージ用オイルの瓶に入れて密輸入しようとした罪に問われています。

覚せい剤の化学式をわずかに変化させたt―BOCメタンフェタミンは、化学処理を加えれば覚せい剤に戻すことができる物質でおととし12月に指定薬物になりました。

規制後の摘発は全国の税関では初めてで、取り調べに対しワン被告は「中国で友達から預かった。中身はマッサージオイルで大丈夫だと言われた」と話しているということです。