生コンミキサー車で消防用水運ぶ協定

 千葉市、市原市、四街道市の3市は20日、災害発生時に生コンクリートミキサー車で消防用水を運ぶための協定を業界団体と締結しました。

 千葉市役所で20日、協定の締結式が行われ、3市の市長と3市を主な商圏とする千葉中央生コンクリート協同組合の小林秀虎理事長が「災害時等における消防用水の供給支援に関する協定書」を取り交わしました。

協定では大規模な火災が3市で発生した際は組合加盟社の生コンクリートミキサー車で消防用水を搬送し、延焼の拡大を防ぐなどとしています。

2016年12月に新潟県糸魚川市で発生した大規模な火災では消防用水が不足する中、民間の生コンクリートミキサー車36台が出動し約2300㎥の消防用水を運んだということです。

協定について千葉市の熊谷俊人市長は「糸魚川大火での実践的な事例を基にした協定だ」と評価し、市原市の小出譲治市長も「市域が広い市原市は水利の確保が難題で協定は市民の安心安全に資する」と述べました。

組合加盟社11社で保有するミキサー車は計269台あり、小林理事長は「災害時の給水支援で地域住民の生命財産を守ることは地域の事業者である我々としても当然の地域貢献」と述べました。