水道事業のあるべき姿を示す

 県は11日、県営水道のあるべき姿を示した「千葉県版水道ビジョン」の素案を有識者で構成される審議会に示しました。

 県水道事業運営審議会が11日、県庁で開かれ、学識経験者や県議会議員、それに県内の首長らが委員として参加しました。

会議ではまず地理や地形的な要因で水源に恵まれない千葉県は利根川からの取水に頼らざるを得ず、水道料金が割高になってしまう状況が説明されました。

その後、人口減少が続くなかでも安定的に水道事業を継続させるため、県が策定を進めている千葉県版水道ビジョンの素案が紹介されました。

素案では県営水道と県内各地の用水供給事業体の統合や、広域連携による運営基盤の強化、水道水の安全性の確保、それに、災害に対する強靭化などの考え方を示しています。

会議の中では千葉市の熊谷俊人市長が、千葉市内では県営水道と市営水道がそれぞれ水道事業を行っていて、事業効率が悪いと指摘。

県に対し早急に県営水道と市営水道との統合を進めてほしいと迫る一幕もありました。

なお、水道ビジョンについて県は、パブリックコメントなどを行いことし8月ごろの策定を目指すとしています。