避難所に「車中泊仕様車」設置

 八千代市の自動車販売会社が、大規模災害時に電源の確保やプライバシーに配慮した「車中泊」が可能な車両の提供を市に申し出ました。

 八千代市と市内の自動車販売会社カーライフオートは10日、「災害時における物資の供給協力に関する協定」を締結しました。

カーライフオートは約20台のキャンピングカーや乗用車などの「車中泊仕様車」を常時保有していて、今後は大規模災害時に市からの要請に応じて市内の避難所にキャンピングカーなどを無償で提供するということです。

これにより、避難所での電源の確保やプライバシーに配慮した「車中泊」が可能となります。

全国的にも例がないという協定の締結に八千代市の服部友則市長は「災害は防げないが、人災は極力防ぎたい。体育館での避難所生活に悩む人もおり、車の提供はありがたい」と謝意を示しました。

株式会社カーライフオートの小澤節夫代表取締役は「災害の時に、地元の企業と市の協力関係ができれば、より一層、市民と自治体とのつながりが厚く大きく膨らんでいくのではないかと思う」と述べました。