千年に一度の津波浸水想定公開

 千年に一度の最大クラスの津波が千葉県沿岸に到達した場合の「津波浸水想定」が、県のホームページで公開されています。

 津波浸水想定は、東日本大震災を教訓に津波災害に強い地域づくりを進めるため県が作成したもので、沿岸部に被害が出た過去の地震と将来想定される大地震をもとに、各地の津波水位や浸水範囲の最大値を試算しています。それによりますと、津波水位が最も高いのは南房総市の25.2メートルで、次いで銚子市の18.7メートル、御宿町の18.1メートルなどとしていて、東京湾沿岸でも3~4メートルに達するとしています。また、津波による浸水面積は南房総市、白子町、山武市でそれぞれ2千ヘクタールを超え、木更津市や市川市でも千ヘクタールを超えるなど、33市町村で合わせて2万8千ヘクタールに及ぶとしています。これらは千年に一度の最大級の津波に対し被害の最小化を目指す“減災”対策の基礎となるもので、県は今後、市町村と連携を図り、津波ハザードマップの整備など津波の被害を防ぐ地域づくりを支援するとしています。