いじめ認定の報告書公表せず

 柏市の中学校で2015年3月、校舎の4階から転落し重体となった女子生徒について、柏市教育委員会はいじめ被害を認定する報告書を市長に提出したにも関わらず公表していなかったことがわかりました。

 柏市教委がおととし3月にまとめた報告書などによりますと、転落については「直接の原因は判断できなかった」としたものの生徒へのいじめについては「認められる行為があった」と判断しました。

担任の教諭が事前に生徒や保護者から相談を受けていたことにも言及し、学校側の対応を「いじめ行為を過小評価し状況の重大性を十分認識していなかった」と問題視しました。

報告書は、秋山浩保市長に提出されましたが柏市教委は家族の要望を理由に公表していませんでした。