有限会社石渡造園土木
石渡 静恵

2005年東京農業大学造園科学科卒業。2005年に横浜市相武造園土木株式会社に入社。2009年、有限会社石渡造園土木に入社。2023年に同社代表取締役に就任。現在に至る。

屈強な男たちを束ねて造園業を営む、若き女社長とは

有限会社石渡造園土木は、千葉県館山市を拠点に、庭園の施工管理や草木の伐採、植物の販売を行っている。テキパキと、そして力強く活躍している社員を現場で束ねている石渡代表は、なんと3児のママさんだ。

元気よくインタビューに答える石渡代表に、仕事への想いを聞いてみた。

過酷な現場を知っても変わらない、まっすぐな仕事への愛

小学校4年生から有限会社石渡造園土木の観葉植物リース業(現在は休止)を手伝っていた石渡代表。お客様からは仕事ぶりをとても褒められていたという。

「今思えばすごい単純なのですが…仕事をすれば褒められるから、すごい楽しいなと思いながら手伝っていました。その感覚のまま造園という仕事に憧れを持ちはじめ、それからは造園業界に入るという目的のためだけに、農業高校から東京農業大学に進学したんです。」と朗らかに語っていた。

しかし現実は厳しかった。川崎の競馬場横の外構工事に監督見習いで入ったのがきっかけで、本当の建設業界を知ったという。親会社の監督が次々に鬱になったり、女性監督への嫌がらせにあったりと、土木業界の現実を目の当たりにしていた。

そんな状況を経験してもなお、やりがいを感じることのできる現場で働くことが好きという気持ちは、今も変わらない。

お客様にただただ誠実に向き合うために

離婚して子供3人を女手一つで育てていた石渡代表。もちろん社員の生活もかかっていたため、就任時は何がなんでも会社は潰さないぞ、と覚悟を決めていたという。

「女性だからとかではなく、自分自身だから出来ることを見つけるようにしています。ただただ、お客様に素直に誠実に取り組みたい、それだけなんですよね。そう考えながら働くことで、どんな社員でも仕事のスキルが上がっていくに違いないと信じています。」そう語る石渡代表の目には、優しさとたくましさが感じられた。

有限会社石渡造園土木

本社所在地
千葉県館山市東長田312
設 立
1976年
資本金
500万円
事業内容
造園設計、造園施工管理、植木販売、外構工事、伐採・特殊伐採、公共工事。
企業URL
https://ishiwata6333.jp/
代表者
石渡 静恵