株式会社山二建具
二村 淳彦

2015年、株式会社山二建具の代表取締役社長に就任。現在に至る。

松戸の「建具」スペシャリスト

千葉県松戸市にある株式会社山二建具は、著名なホテルや公共施設、寺社仏閣の建具をオーダーメイドで制作している会社だ。国土交通大臣賞などの受賞歴や技能五輪優勝者を輩出するなど、木製建具に関する豊富な知識と高い技術力で、顧客からのあらゆるニーズに応えている。

建物の一部である建具(たてぐ)は、扉や障子といった空間を仕切るとても大切な要素であり、機能性のほかに美しさも求められるとても重要な要素としての役割もある。オーダー建具専門の工場として高品位な建具を提供することで、株式会社山二建具は伝統的な日本の木工技術を守り、次世代に受け継ぐことを目指している。

「千葉県は森林面積が広く、木材資源が豊富です。山二建具は木製建具の専門メーカーとして、地域資源を活用した製品づくりを重視しています。千葉県で木材を調達し、持続可能な製造ができるサイクルを構築することが我々の目標です。」と語る代表取締役社長の二村淳彦氏に話を伺ってきた。

あらゆる賞を総なめに。傑出した建具のノウハウと技術

1970年に山二木工所として松戸市に木製建具専門メーカーとして創業し、1975年に株式会社山二建具を設立。北総開発鉄道(現北総鉄道株式会社)の建設に伴い、現在の本社所在地である松戸市大橋に移転。以来30年にわたりオーダー専門の木製建具を製作している。

日本の伝統的な建築技法は木と木を組み合わせていくものだが、建具の製作も同様で、接合部分には釘などを使わず、木に穴を堀り組み合わせることでつくり上げていく。山二建具ではこの伝統的な木工技術と現代の製造プロセスを組み合わせることで、高品質な建具を製作している。伝統を守りつつ、最新の技術を取り入れることで、あらゆる顧客に満足度の高い製品を提供しているのだ。また、特注品ならではの細やかな対応が評価されており、有名ホテルや公共施設、社寺仏閣の建具など、さまざまなプロジェクトで実績を積んでいる。

その技術は多方面でも評価されており、『国土交通大臣』や『神奈川県知事賞』、『全国建具神奈川大会実行委員長賞』のほか数々の受賞歴を持っている。

今の技術をブラッシュアップするために

木を使った建物が見直されてきている建築業界。日本には木を生かす文化があるので木を無駄なく上手に使った製品を伝統的な木工技術を守りつつ、最新の技術を取り入れて技術の向上を図り、次世代に技術を継承していくことで、山二建具は高品質な建具を提供し続ける。

「社員の働きやすさを大切にするため職場環境や労働条件に配慮し、社員の満足度を高めチームワークやコミュニケーションを大切にし、社員同士の協力を促進しています。また技能士の資格取得や競技会などにも参加することで技術の向上を目指しています。社員のスキルアップや成長を支援し、働きやすい環境を提供することが目標です。社員がやりがいを感じ、共に会社を発展させていくことを目標にしています。」と語る二村代表。業界に欠かせない存在として、これからも躍進を続けていく。

株式会社山二建具

本社所在地
千葉県松戸市大橋160番地4
設 立
1975年7月1日(創業:1970年4月1日)
資本金
1,000万円
事業内容
木製建具および木工製品の製造をおこなう。
企業URL
https://www.yamanidoor.co.jp/
代表者
二村 淳彦