株式会社ラインワークス
田村 修二

福岡県出身。1970年4月、二宮産業株式会社に入社。1980年、同社退職。1981年4月、株式会社ラインワークス設立。2015年4月、千葉県科学技術功労者賞受賞。2017年年3月、日本工業大学大学院修了。2021年10月、日本赤十字社より銀色有功賞受賞。日本画にも精通しており、これまでに知事賞など受賞、個展の開催などもおこなっている。

製造現場の生産性をブーストする存在

千葉県千葉市。緑豊かな花鳥公園から少し離れたところにある株式会社ラインワークスは、大型ロボットやポジショナー、自動化生産ラインといった製造現場の生産性向上に関わる産業用機器の設計から製造、販売までを一貫して手掛けている会社だ。金属加工の過酷な労働環境から作業者を開放することを背景に、日夜開発・製造を続けている。

10トンクレーンが2台設置してある組立工場を保有しているため大型設備の生産が可能であること、そしてさまざま工作機械を揃えているため受注した加工の90%以上を社内で行っており高収益を図れていることが強みだ。

「これからはロボットの時代だ」創業者の思い

はじまりは1981年、田村修二代表が設立したことから始まる。

1980年、大型機械の製造・販売を担う会社で働いていた当時の田村代表は、出張先で偶然ロボットを溶接している光景を見て「これからはロボットの時代になる」と確信。翌年、ロボット業界で活躍したいという思いを胸に脱サラし、株式会社ラインワークスを立ち上げることとなった。

今に至るまでに、苦い思いもしてきた田村代表。自社製のポジショナーの部品が破損してしまい事故が発生し、ユーザーのところまで出向いて土下座をしたこともあったという。「あのときは本当に悔しかったです。しかし、あの経験を通して事故を起こさない装置を設計するための心構えを身体で学べたと思います。」と田村代表は語る。

ハイレベルな技術力に甘んじない姿勢

1981年の創業以来、安定した経営を継続している株式会社ラインワークス。これは常に業界の最先端をリードするレベルの製品開発力を持っており、自社の設備によってクライアントの企業価値を大幅に高めている何よりの証拠であると田村代表は語る。

また、今の技術力に甘んじない攻めの姿勢を創業以来崩さないこともラインワークスの特徴だろう。日本の大型金属加工業は中国の台頭により多品種・少量生産の方向性を取らざるを得ない状況にある。それならばと、段取り替えを容易にできるオートツールチェンジャーの大重量タイプ:MTlock seriesを昨年末より販売開始。ラインワークスはつねに時代を先取りしている。

これからも「未来工場を創造する」ために

守っては生きて行けない。そう語る田村代表率いるラインワークスは、5年後に過去の最大売上高の2倍である35億円を掲げて、不足している資源を補充してゆくという。

「未来工場を創造する」をポリシーに掲げ、10年経過しても陳腐化しない製品の展開が使命と考えているラインワークス。実現するためにつねにユーザーの視点に立った独創的なアイデアをもって、これからも業界に新風を巻き起こしていくに違いない。

株式会社ラインワークス

本社所在地
千葉県千葉市花見川区千種町53番地
設 立
1981年4月1日
資本金
1億円
事業内容
自動溶接機やポジショナー、自動化生産ラインなどの製造現場の生産性向上に関わる機器に特化し、設計から製造、販売まで自社一貫でおこなう。
企業URL
https://www.lineworks.info
代表者
田村 修二