ゲスト：亀川諒史選手
　
　Jリーグ2018シーズンも全34節中の15節を終えました。柏レイソルは、第9節を終え現在9位。6勝7敗2引き分けで今一つ波に乗れていません。今月13日には成績不振を理由に下平隆宏監督が退任し、加藤望ヘッドコーチが新監督に就任しました。今季の柏は終盤での失点が敗戦に繋がっているので、守備陣の立て直しに期待ですね。そのキーマンになりそうなのが、今季より加入したディフェンダーの亀川諒史（まさし）選手です。今月の柏レイソル応援番組『Rising Reysol！』（第4日曜よる8時30分～9時）の選手の素顔に迫るインタビューコーナー「from 日立台一丁目蹴球団」では、MCの西谷綾子が亀川選手に突撃しました。

　亀川選手は1993年生まれ、大阪府出身の25歳。今季アビスパ福岡より柏に移籍加入した、背番号39のディフェンダーです。リオデジャネイロ・オリンピックの代表メンバーだった亀川選手ですが、実は高校卒業後はサッカーをやめるつもりだったそう。当時の心境変化も含めた様々なお話を伺いました。

――サッカーを始めたきっかけは何ですか？
亀川選手「日韓ワールドカップをみたとき『サッカーってかっこいいな』と思い、やりたいと強く感じました。一人ではなくチームでプレーするところをいいなと思いましたね」

【当時の監督から“もったいない”】
　亀川選手は、高校時代は目立った成績もなく、卒業後はサッカーをやらないと決めていたそうです。思いが変化したきっかけを伺いました。

――プロを意識したきっかけを教えてください。
亀川選手「高校卒業後は、サッカーをやらないと決めていました。全国大会にも出ていませんし、プロになれるとも思っていませんでした。でも当時プロの練習に参加する機会を高校の監督から頂いたのをきっかけに、湘南ベルマーレからオファーを頂きました。“いい出逢い”と“運”で今ここに立てているのかなと思いますね」

――亀川選手は、高校までフォワードでした。ポジション変更の経緯を教えてください。
亀川選手「高校ではフォワードがディフェンスをやったり、その逆もあったりでポジションの変更が多くあるかと思います。そんな中、高校2年でディフェンダーを一度経験し、それ以降も監督からディフェンダーをやってみないかと言われて今に至りますね」

――ポジションを変更した当時の心境を教えてください。
亀川選手「最初は“なんで”という感情がありましたが、たぶんオフェンスでやっていればここには今いないと思いますので、今となっては高校の監督に感謝していますね」

【一日を大切に】
　亀川選手はプロ1年目で怪我に苦しみますが、2年目以降は出場機会を得て、4年目の2015年にはアビスパ福岡に移籍します。そして今季より柏に移籍しました。

――レイソルからのオファーはどう感じましたか。
亀川選手「やはり伝統のあるチームですし、優勝も経験しているチームに声をかけてもらったのは、本当に嬉しかったです。レベルの高いチームで挑戦したいという気持ちはすごくありましたね」

――これからどんな選手になりたいですか。
亀川選手「まずはしっかり試合に出続けて、チームに貢献できるプレーヤーになりたいですし、サポーターの皆さんに応援してもらえる選手になりたいです」

――プロ選手として大切にしていることを教えてください。
亀川選手「一日一日を大切にすることです。一日一日でやることをやれば、プロ生活を長くできる可能性は１％でも上がるかもしれません。そこを求めて、これからもやっていきたいなと思います」

【ここから巻き返す】
　インタビュー終盤、色紙にサインと共に一言頂きました。そこには「ここから巻き返す！！」の言葉が…。言葉に込めた思いを伺いました。

亀川選手「柏へ移籍後、チームに貢献しているかと言われたら、全然満足できていないです。チームとしても監督が変わった中で、ここからもう一度上位に上がっていこうと、チームとして個人としても巻き返していきたいという思いを込めました」

――サポーターへ一言お願いします。
亀川選手「ここから巻き返すためには、サポーターの皆さんの力が間違いなく必要だと思いますので、これからも自分たちと一緒に戦ってください。よろしくお願いします！」

　高校時代まったくの無名ながらも、プロへの扉を開け、五輪代表まで這い上がった亀川選手。その下剋上ストーリーはまだ完成していません。監督も変わった今だからこそ、チームの起爆剤となってほしいですね。

Jリーグは、ワールドカップのため一か月休止します。柏からは中村航輔選手が最終候補27名に選出されました。この一カ月はワールドカップに沸きますが、ワールドカップ後のJリーグの戦況がどうなるかも注目です。次回の柏のリーグ戦は、7月18日(水)にホーム・三協フロンテア柏で川崎を迎えます。Jリーグ再開後、チームのディフェンス面での、亀川選手の更なる活躍に期待です。