やり直せる社会の実現目指して

罪を犯した人を雇用して、立ち直りを助ける「協力雇用主」の研修会が22日、千葉市内で開かれました。

この研修会は元受刑者などの就労支援に理解を深めようと「千葉県就労支援事業者機構」が開いたものです。

まず法務省の再犯防止推進計画等検討会の委員で前千葉県知事の堂本暁子さんが講演に立ち、女子刑務所の課題に取り組んだ経験などを交えながら就労する場を与える「協力雇用主」が果たす役割の重要性を訴えました。

続いて協力雇用主で千葉市花見川区の鉄筋組立て会社、「和顔施」の事例が紹介され、元保護司の越後光朗社長が刑務所を出所した人を雇った体験などを披露しました。

保護観察処分を終えた人のうち、無職の人の再犯率は仕事についている人の約3倍で再び刑務所に戻った人の約7割が無職でした。

県内には約750社が協力雇用主に登録されていますが機構では引き続き、県内の企業などに理解を求めるともに、もう一度やり直せる社会の実現を目指していくとしています。