伝統の神楽奉納 / 山武市

 江戸時代から続く伝統の神楽、十二面神楽の奉納が17日、山武市の五所神社で行われました。

 この神楽、江戸時代中期、今の山形県に移封されていた佐倉藩主、堀田正亮が旧領地佐倉に戻れた喜びとして五所神社へ米40俵を奉納し、そのお返しに地元神官らが、五所神社前で神楽を舞ったのが始まりとされます。大正時代の初めころから、地元の人たちによって伝承されてきました。十二面神楽は本来舞う場面が十二座あり、3時間にも及ぶといいます。神楽は、猿田彦の露払いから始まり、鈿女命、荒神などと、次々に舞われ、見物に訪れた人たちは素朴で華麗な、そして時にユーモアを交えた舞を堪能していました。