児童に対し「不適切な指導」

 松戸市教育委員会は15日、2016年に松戸市内の小学校で児童同士のトラブルが起こった際に、担任や教頭による不適切な指導があったと発表しました。

 松戸市教育委員会によりますと、2016年5月、松戸市内の小学校の4年生の教室内で2人の男子児童がお互いのことを叩くなどのトラブルがありました。

その際、当時担任を務めていた30代の女性教諭が「どうぞやり返していいです」などと発言したほか、あとから教室に訪れた教頭が「殴り合いをするなら出ていけ、この学校から」などと発言したということです。

その後、2人の児童のうち1人が不登校となっています。

市教委は、教諭らの発言などが不適切な指導に当たるとしています。

市教委の聞き取りに対し教諭らは、事実関係を認めていて、児童や保護者に対し、謝罪したということです。

2月1日にこの日のやりとりを録音した音声データがインターネット上に投稿され、その後2月4日になって市が把握しました。

松戸市の本郷谷健次市長は「このような事態を厳粛に受け止めている。今後第三者を交えた十分な検証を行い、事実関係の把握や原因の徹底究明を図り再発防止に努めていく」とコメントしています。