出土品からみる“1万年前”の船橋市

 船橋市内にある関東最大級の貝塚から出土した約1万年前の土器などを集めた企画展が、船橋市の博物館で開かれています。

 取掛西貝塚は船橋市飯山満町から米ケ崎町にかけて広がる約1万年前縄文時代早期前半の貝塚と集落跡で、船橋市は市内初の国指定史跡を目指して詳しい調査を進めています。

船橋市の飛ノ台史跡公園博物館で開催中の企画展「ここまでわかった!~1万年前の取掛西貝塚~」では、発掘された約1万年前の土器や石器、貝のアクセサリーなど約240点を紹介しています。

中でも注目は、全国でも6例しか見つかっていない動物儀礼跡のうち日本最古とされる「イノシシの頭蓋やシカの角」。発掘された配置のまま実寸大で展示されています。

企画展の担当者は、「1万年前の船橋市の歴史の深さを感じてもらいたい」と話しています。

この企画展は3月3日まで開催されています。