羽田機能強化県内騒音軽減に

 羽田空港の機能強化に伴う航空機騒音について、国は17日、都心上空ルートの採用や富津沖の海上ルートの運用を増やすことにより、県内の騒音影響は減らせるとの見通しを示しました。
 「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」が17日、千葉市内のホテルで開催され、国土交通省から羽田空港の機能強化に伴う航空機騒音の軽減策の検討状況が説明されました。羽田空港の年間発着回数は2020年の東京オリンピックまでに3.9万回増やされることになっていて、これに伴い1日に千葉県上空を飛行する航空機は、現在よりも53便多い663便に増えるということです。ただ、都心上空ルートの採用や富津沖海上ルートの運用比率の引き上げにより、県内に騒音影響を与える航空機は現在よりも41便減るため、騒音は軽減されるとの見通しが示されました。これに対し県内の市町村からは、引続き航空機騒音のさらなる軽減と適切な情報提供を求める意見が出されました。