わらの大蛇が地域の安全を守る

 藁で作った大蛇を木に結び付けて地域の安全を願う「辻切り」が17日、市川市の神社で行われました。

 「辻切り」は悪霊や病気など災いが村に入るのを防ぐための民俗行事で、室町時代から各地で行われて来ました。現在市川市内で辻切りが行われているのは国府台天満宮神社のみとなりましたが、今年も境内には大勢の見物客が集まりました。地元の「辻切り」保存会のメンバーらは持ち寄った藁で2メートルほどの大蛇4体を編み上げていきます。そして、完成した藁の大蛇に御神酒を飲ませて魂を入れてから、その地域を囲むように東西南北の四隅にある木に結び付けて行きます。大蛇は今後1年間、風雨にさらされながらも四隅の辻で地域の安全に目を光らせます。