うぐいすラインの復旧 来年3月か

 埋め立てられた再生土の崩落により11月から通行止めとなっている市原市の市道「うぐいすライン」について、県は5日、復旧の時期は来年3月ごろになるとの見通しを示しました。

 この問題は市原市大桶で11月6日、太陽光発電パネルを設置するため谷に埋め立てた再生土が崩落し、脇の市道通称「うぐいすライン」に約50メートルにわたって大量の土砂が流れ込んだものです。

この事故を受けて県は、設置事業社のアレスに対し指導と勧告を行うとともに復旧計画書の提出を求めていました。

県によりますと、復旧工事は3日から始まっていて、崩落した3万6500立方メートルの再生土の撤去と、市道に接している部分への防護柵の設置、雨水を安全に排出するための調整池などの設置を行うということです。

県は今後市原市と連携し1日も早い開通を目指すとしていて、今のところうぐいすラインの通行止めの解除は来年3月ごろになるとの見通しを示しています。

なお、今回の崩落事故を受けて県が11月、再生土による埋立てが進められている県内の62か所を再点検したところ、長南町と木更津市、市原市の計3か所で土砂崩れの懸念があるということです。

このため県はそれぞれの事業者に対し土砂の適切な埋め立てや排水の管理など必要な指導を行った上で、引き続き適切な監視に努めるとしています。