夜間飛行制限緩和 5市町に計1億円

  成田空港の機能強化に向けて成田空港会社は5日までに、A滑走路の発着時間の延長に伴い成田市など関係5市町に対し、総額1億円の特別加算金を交付する方針を明らかにしました。

 これは4日開かれた成田市議会の空港対策特別委員会で空港会社が明らかにしたものです。

成田空港の機能強化に向けては、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに、A滑走路の運用時間を1時間延長し午前0時までとすることが決まっています。

特別加算金はこれに伴うもので、A滑走路の騒防法第1種区域に係る成田市と芝山町、横芝光町、山武市など5つの市町に対し、それぞれ2千万円を交付するとしています。

交付期間は今後新設されるC滑走路の供用開始前までで、使いみちは地区への分配金や内窓設置工事などの環境対策を想定しています。

なお、夜間の飛行制限を1時間延長する具体的な時期について、国や空港会社は「来年秋からの実施が望ましい」との考えを示していますが、まだ結論は出ていません。