睡眠導入剤殺人 被告人の女殺意否定

 去年老人ホームの同僚らに睡眠導入剤を飲ませ、交通事故を起こさせて殺害した罪などに問われた女の裁判員裁判で16日、被告人質問が行われ、女は「殺すつもりはなかった。ただ嫌がらせをしようと思った」と述べ、改めて殺意はなかったと主張しました。

 印西市瀬戸にある老人ホームで准看護師をしていた波田野愛子被告(72)は去年、同僚の山岡惠子さんらに睡眠導入剤を混ぜた飲み物を飲ませ、交通事故を起こさせて殺害した罪などに問われています。

今週行われた初公判で波田野被告は睡眠導入剤入りの飲み物を飲ませたことは認めた一方で殺意については否認していました。

16日の被告人質問で睡眠導入剤を入れた理由を弁護側から問われた波田野被告は「ちょっと嫌がらせをしようと思った。殺すつもりはなかった」と述べ、改めて殺意はなかったことを主張しました。

一方、検察側から被害者に対する

思いを問われると「毎日毎日反省している。やったことに対しては悪いと思っている」と述べました。

裁判は来週にも結審し、12月4日に判決が言い渡される予定です。