山野貝塚 国史跡に追加指定へ

 国の文化審議会は16日、袖ケ浦市の「山野貝塚」の一部について、国の史跡に追加指定するよう文部科学大臣に答申しました。

 山野貝塚は縄文時代後期から晩期の貝塚で、房総半島西部に現存する大型貝塚の中でも最南端に位置しています。

現在も馬蹄型の形状を見ることができ、出土した魚類の骨が周辺の地理的特徴をよく表していると評価され、去年10月に貝塚として県内12番目となる国の史跡に指定されました。

今回追加指定されるのは環状貝塚の中央広場部分です。

なお、山野貝塚の大部分は私有地のため、立ち入りはできません。

また、文化審議会は館山市と柏市の住宅について国の登録有形文化財への登録を答申しました。

「旧森田家住宅主屋」は旧国鉄の機関区長の住居です。

寄棟造りの平屋建てで北側に入母屋造りの玄関があり、近代住宅地の様相を今に伝えています。

一方、「染谷家住宅」は手賀沼の南の高台にある名主の住居で、県西部屈指の規模を誇ります。

今後の官報告示により正式に登録されると、県内の登録有形文化財は277件となります。