“チバニアン”が「国の天然記念物」に

 市原市にある77万年前の地磁気逆転地層が15日「国の天然記念物」に指定されました。

 国の審議などを経て15日付で国の天然記念物に指定された市原市田淵にある「養老川地域田淵の地磁気逆転地層」。

市原市教育委員会によりますとこの地層は約77万年前に起こった地磁気逆転現象前後の海底にあった地層が急激な地殻変動と養老川の浸食により陸上に露出したものです。

地層のなかには、陸海両方の化石などが含まれていて、当時の自然環境の移り変わりを知るうえで大変貴重だということです。

この喜ばしい報告に市原市の小出譲治市長は、「学術的な価値が極めて高いと評価され、市原市として大変誇らしく嬉しい」とコメントしています。

今後、市教委は地層一帯の保存活用を図るために対象となる土地を買い取るほか、研究や教育、観光などのために案内板やトイレなどの見学環境の整備を行うということです。