台風24号 農業被害額23億円余り

 県は12日、台風24号による県内の農業水産被害が23億円余りに上ると発表しました。

 被害を受けた農業関係者らに対しては再建に必要な資金を低金利で融資する制度を始めます。

県によりますと9月30日から10月1日に千葉県に接近した台風24号による県内の農業水産被害は11日正午時点で約23億1000万円に上り、過去10年間の台風被害額では4番目の水準となりました。

内訳は、だいこんやキャベツなど農作物の被害が県内全域に渡り、約14億6000万円、ビニールハウスやガラスの温室など農業施設の被害が約7億3千万円に上りました。

このため県は、再建を目指す農業関係者らに対し、金利がかからず、再建資金を借りられる「千葉県農業災害対策資金」の制度を始めることになりました。

借入の限度額は、被害額の80%以内で最大500万円以下、金利は市町村が金融機関に利子補給を行うため、かからない予定です。

資金の借り入れには、市町村の罹災証明書が必要で今後、市町村による融資希望調査を経て農協などの金融機関が融資を行うということです。